松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆地域づくりをどう進めるかを考える(松本市)

2017-11-15 | 1.研究活動

 松本で、地域づくりをどう進めるかを考えた。

 松本市は、文化のまちなので、市民の潜在力は大きいものがある。その潜在力を生かす試みが、地域システムである。地域システムとは、住民が主体となって地域課題を解決していくための仕組みであるが、住民同士が自由に意見交換し、地区の意思決定を図る緩やかな協議体をつくって、まちづくりを進めようというものである。

  地域づくりセンターは各地区の地域づくりにおける最前線の拠点であり、支所・出張所(窓口サービス)、公民館(学習)、福祉ひろば(地域福祉)の機能が一体となり、住民主体の地域づくりを支援する。

 こうしたあるべき姿は、簡単に書くことができる。しかし、問題は、これを実効性のある運営を行うにはどうしたらよいか、それが難しい。多くの場合、すぐに役所は何をしてくれるという話になってしまい、与えられた資金も、本当に役立つものになっているか、ともかく実践が難しい。

  うまくいくための法則を見つけるのは、簡単ではない。いっとき上手くいっていても、人が変わると、失速する。結局は、リーダーとそれを支える仲間が、2,3人いれば、それで最強という結論になる。

  では、リーダーをどのように発掘するのか。たくさんの参加の機会から、リーダーは生まれてくるので、参加出番を作ることから始めることになる。あとは機会だと思う。みんな力がある。役を与えらえたら、自分も気がつかなかった、存外の力を出す。出番ということだろう。多少失敗しても、個性個性と笑い飛ばす、おおらかさを持って。

  松本は、旧知のOさんにお誘いである。今回は、連れ合いと一緒なので、浅間温泉の食事が自慢という宿に泊まった。松本は、何度か来ているが、二人でゆっくり歩くのは初めてかもしれない。中町通りの白壁の店はずいぶんと増えたように思う。松本城も、賑わっていて、文化をバックボーンとしたまちの魅力が、外に見えてきたような気がする。

   何度行っても、魅力的なまちである。

 

 

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