松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆審議会の作法⑥-全員が発言する(三浦半島)

2017-01-01 | 審議会の作法

 座長として(座長でなくても)心がけているのは、メンバーの全員が発言することである。

 相模原市南区区民会議が、委員が25名いるが、座長の私は、全員が1回は発言することを基本に運営している。実際、このメンバーのよいところは、表現方法はさまざまだが、一人で時間を占有することなく、全員が発言することである。偉くなると、また年をとると、発信力ばかりが強くなって、受信力や他者へ気が回らないということにもなりやすいが、そうしたことがない。

 ただ実際、限られた時間で、全員が発言することは難しい。あまり発言しない人がいると、「目が合った」と言いがかりをつけて、発言を振ることにしている。たいていの場合、堰を切ったように話し出す。それでも、時間的に全員が発言するのは難しい時もあるので、その際には、時々、グループワークに切り替えて、少人数で話し合う機会をつくっている。これについては、別の機会に取り上げよう。

 座長でもないのに、私がメンバーに発言を振る場合もある。市民の中には、各界の代表などがいるなかで、ちょっと気おくれてしまう人もいる。そんな人がいると気になって、「私は…のように考えていますが、市民としてみると、〇〇さんどうなんでしょうか」と、水を向けるのである。ある審議会で、そんなことをやっていたら、この審議会では次は再任されなかった。声がかからなかったことは、これはこれでラッキーと思ったので、深く考えていなかったが、案外、松下は、座長を差し置いて・・・というクレームがついたのだろうか。

 

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