松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆フロー理論

2020-06-19 | 審議会の作法
 フロー理論は、チクセントミハイ教授が唱えている考え方で、分類的には、ポジティブ心理学の領域である。その意味では、心理学では少数派であるが、ビジネスへの転用という点では、応用範囲が広そうである。

 フローの状態とは、、「時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態」を言うそうだ。

 チクセントミハイ教授は、次のようないくつかの条件を挙げています。

 【フローを起こす条件】
  (1) 明確なゴールや目標があること
  (2) その目標は能力に比べてチャレンジが必要なこと
  (3) 目標達成に本質的な価値や意味があること
  (4) 状況を自分たちでコントロールでき工夫の余地があること
  (5) 自分たちの本来持っている強みを活かすことができること
  (6) フィードバックができること

 意訳すれば、
(1)本質的な価値がある活動であって、その目標が明確であるとき、
  こういう仕事は、楽しくなると思う。
(2)その活動は難しすぎず、ちょっと努力すれば自分の手に負える範囲であるとき、
  難しすぎればいやになるし、易しすぎればやる気にならない。座長として、ヒントを出して、手助けするのも大事である。
(3)ひととき、それに集中して取り組むことができ、上手く進んでいるかを逐次確認ができるとき、
  小さな成功体験が当てはまるだろう。
 こういう時は、仕事は楽しくなるというチクセントミハイのフローの理論は、納得性が高い。

 たしかに、私も、知らず知らずのうちに、このような運営方法をやっている。

 もう少し、敷衍すれば、審議会の作法として、法則化できそうだ。時間があるときに、やってみよう。
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