松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★若者参画政策・まちづくり研修講演会(新宿区)

2018-10-30 | 2.講演会・研修会
 新宿区役所の研修講演会である。

 若者参画政策は、早晩、自治体の主要政策になると思うが、現時点では、政策にしている自治体は、まだまだであるし、問題意識するないところも多い。

 私も、若者参画政策をテーマに研修・講演会をするのは、今回で3回目で、そうあるわけではなく、この点、新宿区は、さすが若者のまちである。新宿区では、総合計画のなかにも、若者会議が取り上げられている。ただ、内容的には、調査の段階で、最終的にどのような形にするのかは、これからのようだ。

 今回は、なぜ若者政策なのかから始めて、自治基本条例の基本に立ち戻り、若者参画政策の意義を考え、そのうえで事例は新城市と相模原市南区を紹介した。

 若者参画政策の意義は、少しづつ、理解されてきたが、難しいのは、それを政策に体系化することである。そこが難しいから、なかなか政策化に踏み切れないと考えて、5月に『若者参画条例の提案』を書いた。これを読めばある程度の道筋が分かるだろう。

 現在は、若者参画政策の第3弾として、若者をどのように集めるのか、地域はその若者をどのように受けれるのか、若者参画のハウツウ本を書いている。仕組みが作れても、若者が集まり、活動しなければ、政策化に踏み切れない。『若者の地域参画マニュアル』(仮)ができれば、各自治体は、安心して若者参画政策に取り組みことができるようになるだろう。

 今回は、1時間半話して、残りの30分は質問とした。なかなかいい質問が出て、面白かった。もう少し話を短くすればよかったが、1時間半では、時間が足らず、後半は、急ぎ足になってしまった。

 勉強になったこともあった。新城市の25歳の成人式の話をしたが、会場から、新宿区では30歳の成人式をやっているという紹介があり、さすが若者のまち新宿区である。ただ、新城市のように、若者が運営し、たくさんの若者が集まってくるというわけにはいかないという課題を抱えているとのことで、今後の奮闘に期待したい。

 紹介されるとき、若者参画政策の第一者といわれた。おだてられ、すっかり気をよくさせられ、その結果、自由にいろいろな話をさせてもらったが、考えてみると、若者参画を政策という観点から本を書いているのは私だけなので、第二人者はおらず、確かに第一人者になるのかもしれない。

 ともかく、こうした機会をつくってくれた新宿区自治創造研究所のみなさんに感謝したい。
 
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