★大ワールドカフェ（焼津市）

　自治基本条例の市民会議案がまとまり、その報告と意見交換会があった。120名以上の市民の参加があった。

　前段では、市民会議のメンバーから提言内容の報告。それを受けて議員さんや市長さんから決意表明があった。
　後段は、大ワールドカフェ。提言内容について、グループになって、特によいところなどを話し合った。いい会議になった。

　いくつか、心に残ったことを記しておこう。
　市長さんが、簡潔に、この条例が目指すのは、「信頼の自治をつくる」ことだ言われたが、その通りだと思う。信頼は、都市基盤と並んで、ひとつのソーシャルキャピタルである。
　静岡福祉大学の学生が、たくさん参加してくれた。この条例では、住民以外の通勤通学者もまちづくりの担い手に位置付けているが、それを実践したということでもある。若者の意見は予定調和ではないので、急遽、インタビュワーを仰せつかった私とすると気を抜けないが、こうした緊張感がまたいい。まさに若者は資源である。
　ほかの町からの参加者も、ずいぶんといたようだ。自治基本条例づくりは条文づくりではなく、自治の文化づくりである。焼津市の試みを大いに参考にしてもらいたい。

　この日は、三浦半島は大荒れ。新幹線も新横浜－小田原間で止まっていた。私が、新横浜につくころは復旧し始めていたが、果たして焼津に行きつくのか、行ったとしても帰って来れるのか心配だった。連れ合いからは、雨に濡れてもいいようにと、着替え一式を持たされた。電車が止まって帰って来れないと考えたのだろう。ところが焼津についたら、真夏のような晴れ間。焼津の人たちには、わが家のこの「決死の焼津行」の雰囲気はおそらく伝わらなかったろう。
　台風も、大ワールドカフェの邪魔をしてはいけないと考えたようだ。