松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽OG登場(相模女子大学)

2016-05-18 | ゼミや大学のようすなど

 授業の講師として、茅ケ崎市から3人が来てくれた。

 資格支援講座といった授業を持っているが、その特別ゲストに、松下ゼミの卒業生で茅ヶ崎市役所に入った、おなじみのK.Sかぁ、今年入庁したなっちゃん、職員課のこれもおなじみのYさんである。

 聞いてみると、K.Sかぁは入庁4年目に入るそうだ。ついこの前まで、「せんせー、私はどこのゼミに入るべきでしょうか」といって、頼りなかったのが、今では職場で頼られる存在になっているようだ。それだけ、自治体は、人を育てる力を持っている職場だということだと思う(ただK.Sかぁは今でも笑い声がでかい)。

 4月入庁のなっちゃんは、想定外の、最も苦手な職場に配属になったようだ。昼休みもないほど、忙しいようだ。忙しいのはなんということもないだろうが、もともとは、産業振興のような仕事がやりたくて、自治体を希望したので、そのギャップに戸惑っているのではないか。多くの知り合いがいて、人との関係が強く、また多くの人に親しまれるので、その強みを活かせば、まちのために大いに貢献できると私も期待していた。

 むろん人事は、思い通りいかないことが常である。私も26年の横浜市生活で、自分でも意外なところに配転になったことがある。総務から減員職場に辞令が出たときなどは、配転先で「松下くるな」とビラが貼られたこともあった(この話は、面白いいきさつがあり、研修における私の自虐ネタの一つである。こうした面白い体験が山ほどあり、これだけで1冊の本が書けるだろう。書いてみようか。でも、だれも買う人はいないだろう。閑話休題)。ただ、最初は、あれと思っても、どこの職場も楽しかったし、どこでも、みんなの力を合わせた、いい仕事をしてきたと思っている。

 だから、一喜一憂せず、我慢も大事であるが、落胆した時よりも、希望を失った時のほうが怖い。安定を求めて公務員になったわけではないので、そこが心配である。それを見るのが係長などの管理職の役割であるが、今は、人が少ないので、管理職もプレーヤーになってしまって、大所高所から目くばせができなくなってしまった。その上の管理職クラスも、ずっと新採用職員が入ってこない状態が続いたので、人を育てる訓練を十分に受けられずに、偉くなってしまった人もいる。今こそ管理職の人を育てる力の充実が必要なのだと思う。

 始まる前、研究室に寄った。学生時代、いつも座る場所が決まっているが、K.Sかぁも、なっちゃんも、同じ場所というのは面白かった。二人とも久しぶりにサガジョにきて、サガジョのよさを実感したのではないか。がんばろう。

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