松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆政策起業家とは何か(6)知と政策立案者とのマッチング・穂積前市長+大分市議会

2022-05-27 | 政策起業家
 政策起業家は、知と政策立案者とのマッチングをする。今回は、若者政策を広めるために、穂積前市長+大分市議会のZOOM会議をやった。

 大分市は、議会提案の若者参画条例をつくっている。今年の3月に講演会へ大分に出かけたが、気になった点が2つある。第1は、全議会をあげての議員提案なので、ともかく条例はできるが、これを実働部隊の行政へバトンタッチするところが難しい。もうひとつは、大分市議会がつくる若者参画政策の目的が今ひとつはっきりしない。何のために若者参画をするのかである。

 今回のマッチングで、最も期待しているのは、この2点を明らかにすることである。

 実は、もうひとつあり、穂積さんは市長職を退任したが、体得してきた地方自治のコツのようなものを埋もれさせるのは、もったいないと思っている。穂積さん自身は、スパッと割り切る人なので、終わった後、いつまでも声をかけていいのかどうか、本当は迷惑なのかは、よくわからないが、やや強引に、多摩市でのフォーラム、北海道自治体学会フォーラム、そして、今回の会議と、誘っている(なんとなく巻き込むというのは、私は得意で、政策起業家には、あってよい個性だと思う)。

 穂積さんとのズーム会議は、私は、とても楽である。簡単に言えば、「この点については、どうですか?」とふればよい。そのあとは、簡にして要を得た答えが返ってくる。今回の顚末は、詳細は省くが、宿題であった2つの課題は、だいぶ鮮明になったように思う。

 私も、若者政策は、地域のまち作りにとって(地域で活動しているリーダーたちにとって)のWINであるという話は、説得力がある。
 この点から組み立てれば、若者参画政策のアジェンダ設定もだいぶ楽になる。本当なら、今書いている本に、このことを載せたいが、もう再校段階で、日曜日には、第一法規のユコリンに返さなければいけない。別の機会に、活かしたいと思う。

 会議が始まれば、いつもの感じで、フレンドリー、自由闊達な進行になり、自分のパターンに巻き込めるが、一番苦手なのは、最初の挨拶の口上である。相手に敬意を表しつつ、お礼の言葉を述べるものであるが、私は、これができない。穂積さんはもちろん、公職にあった人たちは、この点が見事である。役所時代は、万年課長なので、こうした口上を学べなかった。大人として対応を学ぶべき時期に、学生たちと友達のように過ごしたので、結局、覚えられなかった。だから、「よろしくお願いがいしまーす」的な切り出しになってしまって、「いい大人が」と思って、やや恥ずかしいが、おそらく、もう無理なのだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆政策起業家とは何か(5)政... | トップ | ☆政策起業家とは何か(7)政... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政策起業家」カテゴリの最新記事