政策起業家は、市長さんにお会いして、新しい政策を提案する。
自治体で、最も強い政策決定権限を持っているのは、市長さんである。政策起業家は、機会をみつけて、市長さんにお会いし、新しい政策を進める。
新しい政策提案は、予算と密接に関係する。したがって役所内部で、翌年度予算を考えていく時期に、提案しないとダメである。その段で行くと、タイミングは9月、10月ということになるのだろうか(横浜市のような大きな自治体では、8月から9月ころが最盛期だった)。
この日も、ある自治体で、20分の時間をつくってもらった。お忙しい市長さんであるから、20分の時間でもありがたい(横浜市では、市長さんの説明時間は、15分だった)。この20分の間に、説得的な説明ができるかが、政策起業家の腕の見せ所である。
まずは、過不足なく、わかりやすい資料をつくる。久しぶりに、市長説明資料をつくった。何年ぶりだろうか。最初のころは手書きで、そのうち、ワープロが出てきて、活字の資料をつくった。それだけで、完成度が高い感じになったことを覚えている。私のパターンは、A3横書きに資料だった。ビジュアルで一覧の資料をよく作った。今は書式は、A4に統一されているのだろうか。パソコンの導入で、作成技術も高くなっているのだろう(資料のつくり方のような本もある)。
この日は、2つのテーマを紹介したから、これを5~6分で、説明できる資料である。基本1枚に収めたかったが、1枚は概要、もう1枚はスケジュールとしたので、合計4枚になった。これを5分くらいで説明する(実際は,2.3分オーバーしたかもしれない)。
ポイントを押さえて説明をしたうえで、残りは質疑である。私も、自分の言いたいことは言わないといけないが、相手の意見の聞き役、引き出し役というのも大事である。このあたりは市役所の時には、さんざんやってきたので、それなりに身についているとは思っているが、今回はどうだったのだろう。
ただ、大学教員になってからは、私が、喋りすぎる場面も多くなった(特に、zoomの会議では、それが際立って分かる)。もちろん、自戒しているが、知らずに、喋りすぎるようだ。常に、ブレーキをかけながらやっているが、「あっ」と気がつくことがあるので、やはりしゃべりすぎているのだろう。
さて、翌々日、一緒に参加した役所の副部長さんに、どんな感じだった?と聞いてみた。1つは、松下さんの提案に乗るには、市役所全体として「覚悟(方針や予算)が必要ですね」ということ。そうだろう。ぜひ、前に進めてもらいたい。もうひとつは、その自治体では「類似の取り組みをしているので」ということ。私とすると、「類似ではなく、これまでのやり方を乗り越える必要がある」ということを言いたかったが、そのあたりは、うまく伝わらなかったということである。ここは反省材料である。
こんなわけで、うまく新しい政策提案につながるかどうかは分からないが、問題提起はできたように思う。新しい政策は、誰にでも提案すればいいという訳ではないので、市長さんへの提案は、今年はこれだけであるが、「政策起業家は市長と会う」である。
ともかく、忙しい中、時間を取ってくれた市長さんや副部長さんたちに、感謝したい。引き続き、がんばるぞ!
自治体で、最も強い政策決定権限を持っているのは、市長さんである。政策起業家は、機会をみつけて、市長さんにお会いし、新しい政策を進める。
新しい政策提案は、予算と密接に関係する。したがって役所内部で、翌年度予算を考えていく時期に、提案しないとダメである。その段で行くと、タイミングは9月、10月ということになるのだろうか(横浜市のような大きな自治体では、8月から9月ころが最盛期だった)。
この日も、ある自治体で、20分の時間をつくってもらった。お忙しい市長さんであるから、20分の時間でもありがたい(横浜市では、市長さんの説明時間は、15分だった)。この20分の間に、説得的な説明ができるかが、政策起業家の腕の見せ所である。
まずは、過不足なく、わかりやすい資料をつくる。久しぶりに、市長説明資料をつくった。何年ぶりだろうか。最初のころは手書きで、そのうち、ワープロが出てきて、活字の資料をつくった。それだけで、完成度が高い感じになったことを覚えている。私のパターンは、A3横書きに資料だった。ビジュアルで一覧の資料をよく作った。今は書式は、A4に統一されているのだろうか。パソコンの導入で、作成技術も高くなっているのだろう(資料のつくり方のような本もある)。
この日は、2つのテーマを紹介したから、これを5~6分で、説明できる資料である。基本1枚に収めたかったが、1枚は概要、もう1枚はスケジュールとしたので、合計4枚になった。これを5分くらいで説明する(実際は,2.3分オーバーしたかもしれない)。
ポイントを押さえて説明をしたうえで、残りは質疑である。私も、自分の言いたいことは言わないといけないが、相手の意見の聞き役、引き出し役というのも大事である。このあたりは市役所の時には、さんざんやってきたので、それなりに身についているとは思っているが、今回はどうだったのだろう。
ただ、大学教員になってからは、私が、喋りすぎる場面も多くなった(特に、zoomの会議では、それが際立って分かる)。もちろん、自戒しているが、知らずに、喋りすぎるようだ。常に、ブレーキをかけながらやっているが、「あっ」と気がつくことがあるので、やはりしゃべりすぎているのだろう。
さて、翌々日、一緒に参加した役所の副部長さんに、どんな感じだった?と聞いてみた。1つは、松下さんの提案に乗るには、市役所全体として「覚悟(方針や予算)が必要ですね」ということ。そうだろう。ぜひ、前に進めてもらいたい。もうひとつは、その自治体では「類似の取り組みをしているので」ということ。私とすると、「類似ではなく、これまでのやり方を乗り越える必要がある」ということを言いたかったが、そのあたりは、うまく伝わらなかったということである。ここは反省材料である。
こんなわけで、うまく新しい政策提案につながるかどうかは分からないが、問題提起はできたように思う。新しい政策は、誰にでも提案すればいいという訳ではないので、市長さんへの提案は、今年はこれだけであるが、「政策起業家は市長と会う」である。
ともかく、忙しい中、時間を取ってくれた市長さんや副部長さんたちに、感謝したい。引き続き、がんばるぞ!