松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆自治体学会(飯田橋)

2011-10-09 | 1.研究活動
(2011.10.9)
 久しぶりに自治体学会へ行った。会場の法政大学は、何十年ぶりなのだろう。法政大学は、かつてと違い、すっかり、おしゃれな大学に変わってしまった。
 ここでも、協働というのは、市役所とNPOが一緒にやることとは限らないという話をしたが、どのくらい理解されたのだろうか。
 協働の相手方としては、地域では、むしろ地縁組織のほうが大事かもしれないし、一緒に汗を流さずに、NPOや地域団体が、公共活動するのを、やさしく背中を見つめるのも協働だと思う。
 しばらくぶりで、本当に懐かしい人と、たくさんあった。名簿を見ると、さらにたくさんいたが、お互い年を取って、分からなくなった人も多いだろう。自治体学会が高齢化しているというが、自分自身のこととしても、あらためて実感した。
 地方に行くことは多いが、実は東京はあまり行くことは少ない。写真は、御茶ノ水駅から見た聖橋。かつて、本当によく行ったところで、懐かしかった。当時、付き合っていた彼女はどうしているのだろうか、大学以来合わなくなった友人たちはどうしているのだろうか。そんな「かつて」を思い出す自治体学会となった。

(2011.9.9)
 本当に久しぶりに自治体学会に出ることになった(10月9日・日曜日・法政大学)。
 例年は夏の開催であるが、今年は、大震災があり、中止となった。その代りを東京で1日でやることになったのである。
 横浜市を辞めて、大学に移ることになった遠因のひとつが、この自治体学会である。
 最初に区役所に入り、6年間、住民票を出す仕事(戸籍課)をし、そのあとひょんなことで、総務局の特命係長になった。ここでの6年間は、忙しく、かつ実に面白かったので研究などとは縁がない生活であった(研修ではいつも、ここから話をする。政策や法務のヒントがたくさん詰まっている)。その後、騒音規制指導という意外なセクションに横滑りしたが、ここでは時間があり、自分を見直す良い機会だったので、やりはじめた仕事(サウンドスケープ…音を規制するだけでなく、良い音環境を残そうというもの)を論文にまとめ、それを自治体学会に提出したら、優秀作になったのが、自治体学会とのはじめである。1990年ころだと思う(翌年も、ポイ捨て条例の論文を書き、これも優秀作になった。この賞は、新人のためのものなので、次は勘弁してくれと言われた)。
 以降、一、二度、学会での発表などもやったが、ここ10年は、研究大会にも参加することがなくなった。だから、今回は、本当にひさしぶりの参加になる。
 足が遠くなったのは、自治体学会が、ダイナミズムを失っていると感じるようになったためである。隔靴掻痒感のようなものである。聞くところによると、2000人いた会員が1500人を切り、しかも50歳以上が6割という。守りに入っていると感じるのは、わたしだけではないのかもしれない。
 今回、出演の依頼があり、迷ったが、参加することになったのは、懐かしさもあるが、私自身も、自治体学会を遠巻きに見ているだけで、結局、守りに入っているのではないかと思ったからである。私のテーマは、協働・住民自治なので、自治体学会の伝統的な考え方の受け入れるところにはならないと思うが、分科会の他メンバーがどんな議論をするのか、楽しみである。
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