松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇復興と観光(福島市)

2014-04-25 | 5.同行二人
 福島のために何かできるのか。多くの人が、福島を心配し、自分は何ができるだろうと考えていることは、私たちの国や社会が健全であるということなのだろう。

 その私たちができることのひとつが、観光である。昨年は、中越地震の被害を受けた山古志村へ行ったが、山古志を訪ねる人を相手に、地域の女性たちが中心となって、復興ツーリズムを行っていた。今年は、福島に行ってみた。

 福島では、復興ツーリズムも行われているが、今回、興味深いと思ったのは、福島の花を中心とした観光事業である。春が遅い福島では、花が一気に咲くところが、首都圏に住む私たちには魅力である。春はやはり桜であるが、福島市や郡山市がある中通り地域は、ほとんど終わっているが、会津若松あたりは真っ盛り、猪苗代ではまだ蕾だった。こうした幅があることもいい。

 福島の花の魅力は、観賞用のつくった花ではなく、果実をとるための木に咲く花が多いというところである。こうした生活に根差しているところが、地道で好感が持てる。背伸びせず、福島らしさを着実に積み上げていけば、共感の輪は広がっていくだろう。

 地域の人たちのボランティアも盛んで、花のガイドや町のガイドなど、たくさんの分野に、たくさんの人が参加しているのが何よりだった。こういったボランティアは、ここ十年のうちに急速に増えた。何人かに、ヒアリングしたが、地域の資源を大切にしようと思いがほとばしっていて、こちらが元気づけられた。
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