松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★青少年の健全育成・若者の出番を考える(厚木市)

2019-02-24 | 2.講演会・研修会
 厚木市相川公民館の講演会である。テーマは、青少年の健全育成であるが、私は若者の出番という観点から話をした。

 これまでの自治体の青少年政策は、有害なものから青少年を保護するという「守りの健全育成」である。もちろん、中学生までは、この観点が重点であるが、高校生、大学生になると、今度は、社会的な存在として、その力を発揮できるように後押しするという「攻めの健全育成」という観点も重要になる。

 この後者の視点は、これまでの自治体の政策では、空白の部分で、最近では、この空白を埋めるのが私の仕事となった。これまで、この分野の本を2冊書いてきたが、次は、より実践的な若者の地域参画の本にしようと思っている。

 70分位の短い時間で、話は若者を取り巻く状況から、新城市や南区の事例の紹介、そして厚木市でやってみたらどうかという観点に及んだ。いくつかのヒントをお話したので、使えそうな話があれば、ぜひ試してみるといいだろう。

 できるだけ、わかりやすく話をしたが、みな居眠りもせずに、熱心に聞いてくれた。最後の質疑や私からの質問にも、積極的に手を上げて答えていただいた。ありがたいことである。
 
 このブログにいくつも書いたが、若者は出番を作ると、どんどん力を発揮していく。実際、大学に入った当初、自信なげであった学生たちがどんどん変わっていく。こうした若者が自信を持つ源となるのが、大人や地域の「励まし」である。私は、「励ます地方自治」をずっと言っているが、若者の健全育成においても、「励まし」は有効な方法だと思う。

 あとで聞くと、参加者に、地元の小学校や中学校の先生たちもおられたようだった。話の流れの中で、秋田県藤里町の引きこもりの話をしたが、興味深く、感じたようだった。

 藤里町へは、数年前に、連れ合いと一緒にいったが、3日間いただけだが、町長さん以下、みんな知り合いになった。興味があれば、社会福祉協議会の菊池まゆみさんたちのところを訪ねてみるといいだろう。きっと親切に対応してくれる。もちろん、帰りのお土産は、菊池さんたちがつくった舞茸キッシュがいいと思う。

 今回の研修会があった厚木市相川地区は、厚木市の南部、平塚市との境である。本厚木駅から車で15分くらいのところである。昔は、大磯や二宮と同じ中郡だったとのことであるが、厚木市との合併を選択した。三浦半島に住む私から見ると、実に真っ平らところで、その分、土地は使い勝手が良いので、第二東名の開通を受けて、流通の拠点として、さらに変化していくのだろう。

 最後に記念写真を撮ったが、会長さん以下、ごらんと通りのノリの良さで、楽しい思い出ができた。また、事務局の方々には、連絡や送迎など、いろいろとご配慮いただいた。感謝申し上げたいと思う。
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