松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★実務で使える政策法務研修(八王子市)

2018-10-12 | 2.講演会・研修会
 八王子市、今年度3回目の研修会となった。

 何度も書いているが、政策条例づくりは、総合格闘技である。頭だけではだめで、口や手、足も使って初めて制定できる。これが実務の政策法務である。

 条例づくりというと、法制執務をイメージする人も多いが、それは地方分権前の条例づくりである。地方分権時代の条例づくりは、条例にしようというところから条例づくりが始まる。

 条例にしましょうと言うと、部長がこう言ってくる。「松下さあ、条例はいいけどさ、議会で答弁するのはオレだよ。松下、お前答弁しないじゃん。条例じゃなくて、規則や要綱で何とかならないの」

 それに対して、「部長、条例しかありませんよ」(なぜ条例なのか、その意味の説明があって)、「そうか、よし、分かったよ、一丁やるか」というところから条例づくりは始まる。条例づくりが法制執務というのは、私の体験と大きく異なる。

 実務に使える政策法務研修は、こんなエピソードから、話が広がっていく。

 この日は、2日間コースの2日目で、時間が押していて、「今日は面白い話はしないよ」から始まったが、「いや、先生、期待していますから」という受講生の声に押されて、小ネタをいくつかやってしまったので、いよいよ時間が押してしまい、最後の「自販機に回収容器を設置する条例」の制定では、電柱の陰に隠れて、飲んだ人の後をつける話など、面白い体験談の話ができなかった。残念。

 今回も、和気藹々の研修会となった。

 
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