UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話Part3

2024-11-24 19:10:18 | 日記
「きゃあああああああああああああああああああああああ!!」
 
 ドタバタと階段を下りていく小頭。すると階段の下の方からひょこっと母親が顔を出してくる。
 
「ど、どうしたの小頭?」
「お母さん! お兄ちゃんが!! お兄ちゃんが鬼に! ううん、鬼がお兄ちゃんを!?」
「落ち着きなさい。一体どうしたっていうのよ?」
 
 急ぎすぎて小頭のいう事はよくわからないことになってた。お母さんはなんとか落ち着かせようと頭をよしよししてくる。けどそんなのでごまかされる歳では既にない。
 
「こんな事やってる場合じゃないよ! とにかくお兄ちゃんが大変なんだよ!!」
「足軽が? もう、どうしたっていうのよ? 足軽~どうしたの~」
「ちょっとおおおおおおおおおおおおおおお!?」
 
 お母さんはなんと二階に向かって声を張り上げた。抗議の声を小頭は上げたが、そんなのお母さんは気にしない。それはそうだろう。だってお母さんは足軽が鬼の見た目になってるなんてわかってない。きっと小頭が寝ぼけて変な事を言ってるんだろう……くらいにしか思ってない。だから二階に声を届けてしまった。
 
「おーい足軽~。起きてるの~?」
「それ以上はだめ――」
 
 その時、ヌッという感じで足軽が……いや違う。二本の角をもってる鬼が顔をのぞかせた。その瞬間、小頭はお母さんの後ろに隠れた。そして「ほら、あれだよ! あれ!」と小声なのにきついみたいな器用な声を小頭は出してる。けどお母さんに慌てる素振りはない。
 
「足軽もちゃんと起きてるようね。ほら二人とも顔でも洗いなさい。頭シャキッとさせなさい」
「え?」
 
 驚愕の小頭。そして鬼はというと、お母さんにそういわれたらコクリとうなづいた。それにさらに「え?」――である。のっそのっそと階段を下りてくる鬼。そのたびに古びた木製の階段はギシギシといってる。大丈夫なのか心配だ。けどなにか言える訳もなく、小頭は鬼が一階に降りてくる間に、母親の背後から、さらに遠くの扉まで後退する。そしてそこからぴょこっと顔をだす。そんな小頭に鬼が視線を向ける。急いで顔を引っ込める小頭。
 
「なんかあんたの事鬼とか言ってるのよ? どうしたのかしらね。まああんたたちはこのくらいがいつも通りって感じだけどね」
 
 お母さんはそんな事をいって何も気にしてないようだ。またキッチンの方にむかっていった。鬼は別に小頭の行動を気にしてないように、小頭の方にくる。キッチンを通って増設されたトイレの方にきてる。いや、きっとそこにある洗面台に用があるんだろう。小頭はキッチンの扉の傍から玄関をとおって、玄関横の部屋に入る。その襖から、鬼が洗面台に行くのを見送った。
 
「ど、どういう事?  どういうことなの?」
 
 小頭はとても混乱してる。キュ――ジャー――バシャバシャ――そんな音が聞こえてた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 118

2024-11-24 19:04:17 | 日記
「はあああああああああああああああああああああ!!」
 
 私はレプリカの聖剣を振りかざします。けど……
 
「きゃあああああああああああああああああああああああ!?」
 
 私は吹き飛ばされました。そしてそれは勇者様も同じです。私と同じ!? と驚愕するかもしれ混ません。けど……残念なことに同じなのです。わたしたちは舐めてました。
 ただの腕……そんな思いがあったのかもしれないです。それに目玉はそこまで……でしたからね。私でも対処できる強さだった。だからこそ、そこまででは無いでしょうとか思ってました。
 勇者様やアイ様が本気を出せば一蹴とはいかなくても、負けることはないだろうって思ってました。けどどうやらその認識が甘かったのです。私はアイ様や勇者様は最強だと……それこそジイゼ様は神! とか思ってます。
 けどどうやら同じくらい強い存在と言うのはいるみたいです。もしかしたらこの腕……ジイゼ様に迫るかもしれません。なにせ勇者様やアイ様が苦戦してるのです。
 
 ガン! ガン! ――と勇者様の一太刀一太刀を確実に受け止めて行く腕の機械。そしてそのぶつかる回数はどんどんと上がっていきます。ガンガン――だったのがガガガガガガガガガ――になっていくのです。
 でもそれら全てに腕は対応してます。わたしたちはもう勇者様の聖剣の太刀筋なんてのは見えません。そもそもがあの腕……どうやって見てるんですか? 顔なんて無いです。
 顔がないということは目がないと言うことです。それなのにあの腕はとても正確に攻撃を捌きます。それだけじゃない。死角から……と言っても目がないからどこが死角とかわからないですけど、今は勇者様とぶつかり合ってるから、その方向を正面とするのならば、勇者様と向かってる方とは逆側に回り込んだアイ様がチャージをした砲撃を撃ちます。
 でもそれも完璧に見えてるように避け……いえうまく自身の輪っかの内へと通しました。曲芸を見せつけたかった? いえ、そんなはずは無いでしょう。そんな遊び心がある相手じゃないです。じゃあただ避けただけ? いえ違います。なんか輪っかを通ったアイ様のエネルギー砲の周囲には何やら違和感があります。
 そして分裂しました。たくさんに分裂したエネルギーは大きく花を開くように四方に散っていき、更には急旋回します。そしてわたしたちに向かって襲いかかってきました。
 
「ええええええええええええ!? アイ様!?」
「違うわ。あいつがこっちの制御を則ったのよ!」
 
 そんな……まさかそんなことまでできるなんて、ただの腕二本のコストカットの産物とか思ってごめんなさい。