尻（ケツ）が痛くなった。

 膝が痛く、余り歩かない！出かける時は車！歩くのは家の中だけ！
何でか？　と言うと家の中では車に乗れん。

下らぬことは置いて一日中テーブルに座って本を読むか？パソコンを叩いて居る。それかＴＶを見ている。　
ウッカリすると、其れこそ、飯の時もパソコンから手を離さない。

 カミさんが食事を載せた盆を持って来ても未だパソコンを動かしている我輩を見てか？堪らずに・・・
「あんた！いい加減にしてよ！」カミさんの鋭い声を出すのも再々である。
台所から「食事だよ～」と毎度大きな声がする。

 パソコンを片付けろ！と言う督促である。

 近頃は、このカミさんの声は、とみに大きくなって来た感じである。

 我輩の難聴が進んで来たのではと思う。

 それでも何かの原稿（？）を叩いて居る時は、そうそう止められない。

 折角、頭の中にストーリーが浮かんで来て所だ！何とか切りのいいところまで書くことにする。再びカミさんの声がする。
「もう出来たから其処へ持って行くよ」と言う最後通告である。

 コレが最後で、それ以上やっていると大人しい（？）カミさんも爆発する。

 弱ったな～何か差し当たり粗筋を思いだす単語だけでもとポン・ポンと〆の単語をと打ち込んで止める。

 もう眼の前にカミさんが立って我輩がテーブルの上のパソコンを片付けるのを待っている。

 急いでパソコンの電源を落とすが、これが中々落ちない。

 我輩のパソコンは飽食気味で「メタボ」ときている所為か？

動きが驚くほど遅いのだ。

 そのパソコンの電源を落とす作業をして未だ電源が落ちていないパソコンを山と積んだテーブルの右側の本の上に、ヨッコイショと本の頂上に置く。

カミさんはそれを黙って見ているが几帳面な性格のカミさんにとっては、かなりのストレスではないかと想像する。

 前編　終わる