http://mainichi.jp/opinion/news/20120904dde012070067000c.html 以下全文
牧太郎の大きな声では言えないが…:老人、老い難き時代
毎日新聞 2012年09月04日 東京夕刊
「老人」という言葉が嫌い!というわけではない。
「老」は、毛・人・匕を合わせた字。匕は「化」で“変化”を表す。髪の毛が白く変化する。髪の毛の長い人が背を曲げてつえをついている象形文字だったとする説もある。人間、いつかは「老」になる。仕方がない。
古来「老」は“良い意味”で使われた。よく醸した酒は「老酒」、何代も続いた店を「老舗」、若くても学識のある人を「老師」……わざわざ「老人」を「年寄り」とか「高齢者」とか「シルバー」とか言い換える必要はない。
気に入らないのは「老人の目安」のこと。行政が言う「65歳は高齢者」が納得できない。
8月23日、アメリカ独立リーグで、65歳の元大リーガー、ビル・リーが先発登板。8安打4失点で完投勝利を挙げた。
遅ーい球に緩急をつける頭脳的な投球。さすがに、一塁ベースカバーに入った時、ヘトヘトで両膝に手をつくような場面もあったが……白髪のサウスポーは1200人を超える満員の観客の声援を背に、自身が2年前に作った「プロ野球選手の最年長勝利記録」を更新した。
これが「高齢者」なのか?
週刊誌が「ヒトは何歳までセックスできるのか?」という特集を組むと売り上げがジワジワ上がる。
ともかく、今時の「65歳(以上)」は元気はつらつなのだ。
. 「老人」が「高齢者」と言い換えられてから、その目安がバラバラになった。前期高齢者(65〜74歳)と後期高齢者(75歳以上)に分けたり、税制上、老人扶養親族は70歳以上であったり……。
日本には「祝い年」という目安があった。
60歳が還暦、70歳は古希、77歳は喜寿、80歳は傘寿、88歳は米寿……この辺りで、やっと「老人」と呼びたい気分である。
90歳は卒寿、99歳は白寿、100歳は百寿。人生、この辺りがおしまいかなと思ったら、108歳の茶寿、111歳の皇寿、120歳は大還暦。
がんの特効薬が誕生したら……人間は死ななくなるだろう。
老人、老い難き時代。いつかは「65歳以上」が人口の半分、という時が来る。「敬老の日」なんていらない。(専門編集委員)
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つぶやき
確かに最近の老人?大方の方がリタイアされた方であるが元気な方が多い。90歳過ぎても現役の方もいらっしゃる。
私も現在 80歳だが膝を痛め歩くのがチト不自由なだけで身体的には元気な部類に入るのではと思っている。然し何時 健康が急変するかはわからない。出来ればPPKを望んでいるがこればかりはね~・・。
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「猿の手の願い」と言う小説(民話?)がある。この手に願いを掛けると三つの願いが叶えられるという。
ある老夫婦がそれを手に入れて先ず「お金が欲しい」と願いを掛けた。
翌日 息子が事故で亡くなり思わぬ大金の補償金を手にした。
第一の願いが大きな代償を伴い叶えられた。
お金は手にしたが老夫婦の悲しみは大きい。
悲しみに耐えかね「お金は要らないから息子を返して欲しい」と第二の願いを掛けた。
その夜の深夜・・戸を叩く音がした。こんな夜更けに誰だろうと?
「ドナタですか?」と尋ねると「僕です」と言う声は息子の声だった。
思わず「帰ってください」と叫んだ。コツ・コツと足音は遠ざかっていった。
そして床の間に置いていた補償金は消えていた。
それで三つの願いは全て叶えられた。
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その人の生き方により長寿も案外 このようなものかもしれない。チト捻りすぎたかな?
下記の統計によると80歳 男性の人口は40万人。90歳となると四分の一10万人となる。私の年代の方は10年以内に75%の方が亡くなると言うことのようだ。
ポツ・ポツですね~
日本の人口統計
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%89%8B
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