何もかも忘れる

”何もかも忘れる”

こう物忘れが酷くなっては堪らない。

居間の壁に掛けた　カレンダ－を見ながら毎朝　起きて居間に入った時にきょうの予定をチェックする。

カレンダーには、きょう、やらなければならないことはすべて書き、その書き込んだ予定に従って、その日の行動に移るが、そのカレンダーに書き込みを忘れることが多くなった。

このカレンダーは前日の寝る前にも確かめているのだが？

朝　起きた時は忘却の彼方だ！

念のために同じことをノートにも書き込んでいる。

どうも、このノートに書き込むのが、よくないようだ。

最近はカレンダー　一つにしているが、それでも予定の行動を忘れる。

悪いことに“そうだ！きょうは○○に行く日だった！”と思い出したときは既に、その時間が遥かに過ぎて、別の何かを始めた時なのだ。


何故カレンダーに書き忘れたのかな？と振り返ると、大体、カレンダーに予定を書こうとした時にカミさんから用事や何かを問いかけられたか？

何か突発事項があって、つい、あとで・・・と書き留めるのを忘れるのだ。と、その時の情景が思い浮かぶ。

あの野郎！と急に腹が立ってくるが、今更　怒ってもあとの祭りで、どうにもならない。

三日遅れの新聞記事を見て怒っているようなものである。

また、怒鳴られたカミさんにしても何で我輩が急に怒りだしたのか？分からないのでは？と推測する。

・ ・・と言うことで、腹の立った時の気持ちは腹の中に仕舞いこむことになる。

これがよくないのかも？

もの言わぬは腹ふくるるわざ？か？　徒然草　（１９段）

どうやら、どちらに転んでも自分の落ち度は人の所為にし始めたのでは？

これって“呆け”の始まり？かな？と思うと何を始めるにも疑心暗鬼になる。

「おい！きょうは何か予定があったと言っていなかったか？」

この頃は　朝、起きて居間に入った寝ぼけ眼（マナコ）のカミさんに確かめることが多くなった。

火曜日の午前中は手話の予定の日であるが、何故か壁のカレンダーのきょうの日の予定欄の余白は白い？

案外　決まった予定は頭にあると最初から書き込まなかったのかも？

そう言えば明日の水曜日の太極拳の予定も記入していない。

この太極拳も先週は不入斗体育館に何時ものように行ったが３階の教室には薙刀（ナギナタ）を振り回していらしゃるご婦人の方が沢山いらっしゃった。

変に思い一階の総合案内板で確かめると、なんと太極拳は午後になっていたのだ。結局　先週のその日の午後の太極拳の教室は休んだのだ。

きょうの手話の会があるのは確かだが？何かあったな？と振り返る。

パソコンのメールに連絡があったことを忘れていた。

パソコンンは２台あり電源を入れたほうにメールが残っているのだ。

急ぎノートを出してメールを開き確かめる。

メールが来ていて、きょうはなにやら打ち合わせがあり何時もの時間より３０分早く来て欲しいという内容だった。

何故、このことをカレンダーに書かなかったのか？が分からない。
スッカリ忘れている。

昨夜　このことをカミさんに言っておけばよかったが、それさえ忘れて寝たようだ。

何もかも歳の所為にしたくはないが、そうなるから腹立たしい！

どうにも成らぬことに腹を立てても仕方ないが・・・・。

近頃の我輩はどうかしていると、つくづく思う。

なんとかならぬか！

カミさんは"予定は頭に書け！"と言う。

冗談ではないよ。

頭に書けといっても形にならない。

そんなことが出来るかい！

トンチキ野郎奴！

と言う訳できょうの我輩は、これから「手話の会」に出かけるのだ。

そして、その後は囲碁教室に行く予定だ。

アリャ！　これは（囲碁教室）書いてない！

萎（シナ）びた脳みそを鍛えよう！