はてさて？　この人誰？

　去る日病院の待合室の椅子に腰かけて「数独」を解いている時に誰かに呼ばれた気がして受付？・・・と受付の方を見たが、何の変化はない。

　そのまま「数独」の数字を考えていると、いつの間にか右席の隣に年配の男性の方が座っておられた。その方が私に話かけられたが、顔に覚えはあるように感じたが瞬間どなたか？わからなかった。

「失礼ですがどなたでしょう？」と尋ねるとマスクを外して顔を見せすぐにまたマスクをされた。院内はマスク着用が要求されている。

「〇〇だよ。よくあんたと囲碁を打っていたではないですか？こんなところで偶然お会いして元気そうでよかったですね」と言われ、初めて「A さん？久しぶりですね。何年ぶりでしょう？　Aさんもそうして一人で病院に来られてお元気そうですね・・・・」

病院で「お元気そうです」はおかしな話だとは思うがね？　　挨拶上ではね・・。

囲碁の会を辞めて、もう十年以上は経っている。よく私を覚えておられたものだ。しかも名前までとは恐れ入った。

マスクをしている私でも見てすぐに分かったと言われた。すごいものだと感心した。彼の歳はいくつか？分からないがたいしたものだ。

どうも顔からは年齢が分らないが・・・・。　同じ歳くらいだとは感じていたが・・・。

「囲碁は現在も続けておられるのですか？」と聞くと「いや～コロナで今はクラブは閉鎖されていますよ、どこにも行けず、このような・・・ところだけです」と笑顔を見せられた。

何処も彼処（カシコ）もコロナの影響はすさまじい。

行くところがないから家をでるのは病院だけとは？そういう自分も行くところはデイ・ケアーと病院のみである。

さしあたりの話題もないので将棋の藤井総太の話をした。

「彼の将棋は凄いですね。素人ながら驚いていますよ」

「いつも見ていますが彼の詰めにはそのたびにいつも驚いています」と言うとAさんの様子が少々変だ。　あれ？　どうしたのかな？と思うと

「あの少年は少々態度が悪いよ」と思わぬ返事が返ってきて驚いた。　

えッ？と思った。

アンチ藤井？　瞬間　そう思ったが、驚きのほうが強かった。

「そうですか？　なにかそうしたことを感じられました？」と尋ねると逆に彼から「あなたは彼のどこがいいのですか？」と聞かれた。

直ぐに少年のことは別にして先ず「藤井七段の家族がいいですね。家族の方特にご両親がマスコミに出てきません。控えめな両親だと感心しています」と言うと彼は「とんでもない父親は会社をやめましたよ」

「えッ　会社を辞められた？　まさかマネージャーをするの？」と尋ねると「そのようです」と言われる。まさに寝耳に水だ。

これにはほんとに驚いた。そのようなことはネットでも読んだことはない。

「どこで　そのニュースを聞きました？」と尋ねると「〇〇新聞に書いてありましたよ」と某有名新聞の名を出されてまた驚いた。あの新聞に書かれていた？

その新聞は１・２年前に止めたばかりだ。我が家では中央紙と地方紙の二社の新聞を取って読んでいたが、この歳では二紙を読み切るのは無理になったので地方紙のみにした。

まさか？と思うが彼の言葉は確信を得ているのかのごとく自信たっぷりだった。

「そうですか？それは驚きました。失望ですね」・・・彼は「そうなんですよ」と相槌を打ちながら我が意を得たり！とばかり、更にいろいろと話された。

内容はもう書かれないが・・。デマにしても悪質すぎる。あまりいい気持ちはしない。

病院から帰宅してすぐに彼の言ったマスコミの新聞をネットで引き出し検索をするも何も出てこない。個人情報だから出るわけもないが・・・。

記事くらいはあるだろうと思っていたが記事も見当たらない。

私の心のうづきは溜まるばかりだ。

えらい方にあったものだ。これも災難か？　災い？　禍（ワザワイ）？　

昨日（９日）　棋聖戦を見ながら、このことを思いだし、なんとなく不安になる。結果は敗戦だったが・・・なんともやりきれない。

これも都市神話？　私は多分　事実ではないと信じているが、そのような噂だけでも湧くのも有名人の税金かな？と考えを変えた。

彼（病院であった方の名は既に忘却の彼方だ）の話はこれで終わりにする。

昨夜はまた蛭子能収の認知症の話がTV で放映される予定だったが見出しのみ度々出るのみでいつまで経っても肝心のその話題はなく、頭にきて「BG～身辺警護人」に切り替えた。あの手法は詐欺だね。

還り見れば酔生夢死か？