珍しくカミさんが笑った・・・。

この歳になると昔の出来事をよく思い出す。

現役時代の友人の失敗談を何気なくカミさんに話した。

「お前もAさんは知っているだろう？」

「知っているよ・・どうしたの？」

「あのな～Aさんが新入社員で現場に居た時なァ」

所長から「君　倉庫に行って太鼓落しを持ってきてくれ、と頼まれたわけさ・・」

「ところがな・・A君は”太鼓落し”が何かを知らなかったんだ」

「聞けばいいのに・・・」

「それが中々聞けないのだな・・当時は そんなこと聞いても所長は［倉庫に行けば分かる］と言われるのが落ちさ　何も教えないよ、それに彼は大学出だしな・・・」

「どうしたの？」

「仕方ないさ、倉庫にう行ってタイコ・オトシを下さいと言えばいいと思ったのだな」

「ふ～ん・・・・・」

「其処でだ・・・トラックの助手席に乗って倉庫に行ったのだがな、口の中で　”タイコ・オトシ”　”タイコ・オトシ”と呪文のように呟いているうちにな・・・倉庫に着いたときに、何故か　”オトシ”だけしか憶えていなかったんだ」

「あら・・大変　どうしたのかね？」

「どうしたと思う？」

「そんなこと分からないわよ｝

「A君はな～何とか思い出そうとしたのだが、思い出さない。そこで ”落とし”と 言えば ”達磨落とし ”があるじゃんか！達磨落しだな・・占めた達磨落しだ・・と、そこで倉庫の掛かりに「達磨落しを下さい」と言ったのだ」

あら～ァと言ってカミさんが笑い出した。

それを聞いた倉庫の係りが驚いたな・・そんな物 有る分けない・・見れば新入りのようだ。

「キミ～ィ　達磨落しはないよ ダルマ・ポンプのことじゃ～ないか？と助けたのだ。

そこで、それだ！それだ！とダルマ・ポンプを持って帰ったと言うわけだな」

「現場に帰ってな所長はダルマ・ポンプを見て目を白黒したそうだよ」

カミさんは笑い転げながら

「怒られなかったの？」

「う～ん　彼は素直な方でね 正直に事情を話したそうだ」

「まるで落語にあるね」

「う～ん　新入社員時代は何かと思わぬ失敗をするものだな」

近頃　カミさんは笑ったことがない。

笑顔はいいものだね～　



太鼓落し：丸太の両端を平行に切り落とした木材　

ダルマ・ポンプ　（掘削した場所に湧いた水を排水する手押しポンプ）↓

http://www.kentikulink.net/architectjiten/ag03/ag03_1281.html

半世紀以上も前なのでＧｏｏｇｌｅで画像 検索しても該当する画像はありませんでした。今は全て「水中ポンプ」です。私も古くなった。　　　　

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　　　　　　　　　　
以下　３日４：３５分　追記

午前４：３０分頃　軽いトンと来る地震を感じた。１０分後にまた先ほどより軽い地震を感じた。ともに発表が遅い。

メモ　↓

「犬死」を恐れる菅首相、でも待っているのは「犬死」か
2011.7.24 07:00 （1/3ページ）

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110724/plc11072407000003-n1.htm

首相、夜の食生活は充実　３回に１回は夫人伴い一流店に
2011.3.3 20:55 （1/2ページ）

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110303/plc11030320550022-n1.htm

お茶を出す時、いただく時… 茶道で茶碗を回すのはなぜ?(2010.08.19)

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20100819-00003306-r25&vos=nr25msn0000001