みなさま こんにちは!
児童文学『つばさ』に寄せられましたみなさまの声、第6弾をお届けします!
今回掲載させていただくのは、メールでこのようなすばらしいご感想を送ってくれた、
日本児童文学者協会の会員の☆さんです。
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もし私が、帯を書くことになったらこう書きます。
「灰色の日常にやって来た海からの使者つばめが、少年たちの未来への扉を開いた」
読み始めたとき、男の子三人が、力を合わせてつばめの雛を育てあげる話しだろうと考えました。
でも、物語は意外な展開を見せ、つばめはきっかけに過ぎなかったことに気がつきました。
立ち止まっていた主人公が、未来への鍵を手に入れることが、この物語のテーマだったのですね。
子どもの日常というのは、大人が考える以上に、平凡で退屈なものです。
それをすばらしい時間に変えるのは、想像する力です。
『つばさ』ではそのことが、よく描かれています。
現代の日本に住む、小学校四年生の男の子が、冒険に出かけることはなかなか困難です。
トムソーヤのように、簡単にはいかないものです。ですから、冒険するには、想像力が必須です。
想像力をうまく使えば、本物の冒険と同じように、すばらしい、意味のある時間を手に入れることができます。
そしてそこから少年たちは、未来への鍵をも手にすることができました。
つばめは、海という大いなる未来から、すばらしい贈り物を運んできてくれた使者となったのです。
(日本児童文学者協会会員の☆さん)
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子どもの日常は、平凡で退屈。たしかに、そうでした。
子どもの1日って長いんですよね……。
だからこそ、なにかないかなあ?といつも楽しいことをさがしていた気がします。
さがすのをあきらめて、また変わらない日常に戻ることも多かった気がします。
そんなときに、想像力がむくむくとわきあがるなにかがあれば、
子どもの日常は大きく変わり、その後の人生でも、
壁にあたるたびに、想像力でのりこえることができるかもしれません!
自分でも気付かなかったテーマを、☆さんは鋭くあたたかく掘り起こしてくださいました。
☆さん、ありがとうございました!
どうか、たくさんの子どもをわくわくさせる、
すばらしい作品をつむぎだしていってくださいね。
私も楽しみに待っている一人です!
☆
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