大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

児童文学『つばさ』課題図書に(長野・千葉)

2016年07月16日 | 執筆の仕事
おはようございます!

児童文学『つばさ』が、
長野県と千葉県で今年の課題図書になっています!

千葉県は、日本野鳥の会のバードウォッチングで、
三番瀬に行った楽しい思い出がある県です。
ひろ〜い干潟で、シギの仲間や貝を観察しました。

長野県は安曇野や北アルプスなど大好きな場所。
一昨年亡くなった友人は、ずっと長野県の学校で
美術の先生としてがんばっていました。
本を読んでもらいたかったな。


※写真は、『つばさ』のお話のきっかけをつくってくれた、K君の家のバラです。

つばめが運んでくれた未来への鍵--みなさまの声☆6

2016年02月25日 | 執筆の仕事
みなさま こんにちは!

児童文学『つばさ』に寄せられましたみなさまの声、第6弾をお届けします!
今回掲載させていただくのは、メールでこのようなすばらしいご感想を送ってくれた、
日本児童文学者協会の会員の☆さんです。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

もし私が、帯を書くことになったらこう書きます。

「灰色の日常にやって来た海からの使者つばめが、少年たちの未来への扉を開いた」

読み始めたとき、男の子三人が、力を合わせてつばめの雛を育てあげる話しだろうと考えました。
でも、物語は意外な展開を見せ、つばめはきっかけに過ぎなかったことに気がつきました。

立ち止まっていた主人公が、未来への鍵を手に入れることが、この物語のテーマだったのですね。

子どもの日常というのは、大人が考える以上に、平凡で退屈なものです。
それをすばらしい時間に変えるのは、想像する力です。
『つばさ』ではそのことが、よく描かれています。

現代の日本に住む、小学校四年生の男の子が、冒険に出かけることはなかなか困難です。
トムソーヤのように、簡単にはいかないものです。ですから、冒険するには、想像力が必須です。
想像力をうまく使えば、本物の冒険と同じように、すばらしい、意味のある時間を手に入れることができます。
そしてそこから少年たちは、未来への鍵をも手にすることができました。

つばめは、海という大いなる未来から、すばらしい贈り物を運んできてくれた使者となったのです。

(日本児童文学者協会会員の☆さん)

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

子どもの日常は、平凡で退屈。たしかに、そうでした。
子どもの1日って長いんですよね……。
だからこそ、なにかないかなあ?といつも楽しいことをさがしていた気がします。
さがすのをあきらめて、また変わらない日常に戻ることも多かった気がします。
そんなときに、想像力がむくむくとわきあがるなにかがあれば、
子どもの日常は大きく変わり、その後の人生でも、
壁にあたるたびに、想像力でのりこえることができるかもしれません!

自分でも気付かなかったテーマを、☆さんは鋭くあたたかく掘り起こしてくださいました。
☆さん、ありがとうございました! 
どうか、たくさんの子どもをわくわくさせる、
すばらしい作品をつむぎだしていってくださいね。
私も楽しみに待っている一人です!


『つばさ』大島理惠著 文研出版刊 発売中です!☆

『つばさ』公開模試に載りました

2016年01月24日 | 執筆の仕事
みなさま こんにちは!

児童文学『つばさ』が、
四谷大塚で昨年行われた、小学四年生・国語の公開模試の試験問題になったとのことです。
試験終了後、お知らせを受け、問題も送っていただきました。
1章、ほぼ載っていました。写真はその一部です。
8枚近くあって、読み応えがありました(笑)。
さっそく問題やってみましたが、答えがまちがったりして(笑)、
むずかしいですね~(^^;)。
また、設問にけっこうおもしろいものがあったりして…

これを機に、『つばさ』が広まってくれたらいいなと思っております。

私学のひとびと◎大野一雄さん(後編)

2015年10月04日 | 執筆の仕事
みなさま、秋をいかがおすごしでしょうか。

前回、前々回にひきつづき、今年夏まで連載させていただいていた、
「私学のひとびと」(進学レーダー:みくに出版)の、
大野一雄さんの最終回をご紹介します。
よろしければ、ご一読ください。

この大野さんで、惜しくも連載は終了。
大野さんという希有な方の人生を知ることができ、
幸福でした~!
まだ続けたかったのですが、イラストを描く時間がとれなくなったため、
こちらからお願いして終わりにしてもらいました。
編集さま、連載の機会をいただき、
ありがとうございました!

いつか、テーマを決めて本を書ける日まで、
がんばって書き続けていこうと思います!


私学のひとびと◎大野一雄さん(中編の2)

2015年10月04日 | 執筆の仕事
秋になりました!
朝、さわやかな空気のなかで目覚めることができるのは幸せですね。
元気な気分でアップしてまいります♪

さて、前回から1か月たってしまいましたが、
ひきつづき、今年夏まで連載させていただいていた、
「私学のひとびと」(進学レーダー:みくに出版)の、
舞踏家・大野一雄さんのイラストコラム、つづきをご紹介します。
よろしければ、ご一読ください。

私学のひとびと◎大野一雄さん(前編)

2015年09月04日 | 執筆の仕事
おひさでございます~!
たいぶ更新を忘れておりましたが、月刊誌「進学レーダー」誌で連載させていただいていた「私学のひとびと」の記事です。
今回は前衛舞踏家の大野一雄さんの前編。
大野さんのお弟子の前衛舞踏家秀島実さんや、勤務先の捜真女学校への取材など、思い出深い出会いの回でもありました。
(掲載は、「進学レーダー 2014.12号」)

『野鳥』誌に紹介してもらいました

2015年07月21日 | 執筆の仕事
みなさま おはようございます!

児童文学『つばさ』、
日本野鳥の会広報誌『野鳥』のbookコーナーにて
紹介していただきました(^^)!

日本野鳥の会に入会して20年。
もともと、自然保護をするNPOに寄附をしようと入会したので、
探鳥会(バードウォッチングのこと)にはたまにしか出ていませんが、
出ると、とても楽しいのです。
これまでに参加したのは、
明治神宮の森観察会、大磯のアオバト観察会、多摩川のツバメのねぐら観察会、
日比谷公園のシジュウカラなわばり調査会、軽井沢の一泊観察会、などなど。
リーダーの方のあとをついて歩きながら、鳥や自然をスケッチするのも楽しかったです。
(そういえば、そのときから、自然をスケッチするおもしろさを覚えました)

心情そのままのよう---みなさまの声☆5

2015年07月15日 | 執筆の仕事
うーんうーんうーん
暑い!あついですね~ いかがおすごしでしょうか。
児童文学『つばさ』、みなさまの声、5弾をお届けします。
今回掲載させていただくのは、10年来のおつきあいのTさんです。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

まるで、少年がそのまま心情をつづったようです!
(Tさん 編集者)

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

ご自身も、息子さんのいらっしゃるTさん。
ときどき、愚稿(出版社さんにもちこむ前の原稿のこと)を読んでいただき、
叱咤激励をいただいたものです。
今回、Tさんに完成品をお届けすることができ、
この光り輝く1行をいただきました!

Tさん、ありがとうございました。これからも、すばらしい本を世に送り出す、
情報と教養と知と心の発信者でいてください!

☆写真は、先月、所属している児童文学の研究会の「駒草」にて、イタリアンレストランで出版のお祝いをしていただき、みなさんからもらった花束と、お菓子、プレゼントなど(^^)。たくさんの方にお祝いしてもらうのってうれしいものですね~。私もお祝いをさせてもらう時がきたら、よろこんで参加させていただきたいと思いました♪


『つばさ』大島理惠著 文研出版刊 発売中です!☆

人間のエゴと気づき---みなさまの声☆4

2015年06月14日 | 執筆の仕事
児童文学『つばさ』。
みなさまの声も集まっております!
今回掲載させていただくのは、
「これを書きたかったんだよね」という私の芯をさっと拾い上げてくださった、
Sさんのご感想です。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

知識や経験、生き物への愛情がいっぱい詰まった物語でした!
人間が野生の生き物の生活に介入することの葛藤がよく描かれていました。
それだけに最後の翼と博の応酬は胸がピリピリする感じがありました。
こどもってだいたい小学生の頃になんらか生き物を拾ったりして
生き物の死を目の当たりにしますよね。
そのときに去来するさまざまな感情や葛藤がよく伝わりました。

野生動物と人との関係、その葛藤、
博とのやり取りを通して見える
翼のエゴイズムや、そのエゴへの気づき、
それが、小さな一羽の雛を犠牲にしなければ得られないものであったという、
人間のこどもが成長するときに、必ず他を犠牲にしながら成長するということの
なんというか、人間の原罪性、
そういうものが描かれているところ、とても良かったです。

三人の関係も、大雑把だけどほがらかな洋平が触媒になってくれて
博が受け入れられてゆく様子や
実はもっとも強いかもしれない姿が見られたり、とてもよかったです。

たくさんのこども達が、ピーチとツピーチの姿を通して、
生き物への好奇心やダーウィンなどの世界に出会えますように!

(Sさん 作家)
☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆


人間と動物の関係ってなんなのか?
人間と動物、はたまた違う種類の動物のあいだに、愛や共感などの感情はうまれるのか?
人間は、動物とどうかかわっていけばいいのか?
そのようなことをテーマに(いえ、もっとSさんの思考は奥深いのですが、
私のボキャブラリーではこの程度になってしまいますこと、お許しください…)、
ご自身も、ふだんから自然に接し、世界に視野を広げ、
作品では自然の植物や生き物と人間とのかかわりに触れられているSさん。
私も、もっとがんばらねば!と勇気をもらえました!

Sさん、ありがとうございました。
これからも、身近な自然から宇宙まで、子どもたち、
私たちをわくわくさせてくれる物語を紡いでいってくださいね!

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今まで親しくなかった子とも、友達に!---みなさまの声☆3

2015年05月26日 | 執筆の仕事
みなさま こんにちは~♪
おまたせしております!
(まってないって? まあまあ、おつきあいいただけたらうれしいです♪)
『つばさ』に寄せられたご感想をご紹介する連載です!
お3人目は、Yさんです。


☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆
どんな結末なのかな、といい意味で想像がつかなくて、
読み甲斐がありました。
何かをきっかけに、博のような、今まで親しくなかった子と友達になる、
というようなお話が、私は好きです!
全体的には温かい雰囲気ですが、でも、そんな中でも、
ときどき翼がイラついたりするリアル感もあって、とてもいい話だと思いました。
仲良し仲間で、共有の一つの楽しみをもって、
“秘密結社”的なものを作って夢中になる……。
懐かしい楽しさを思い出しました。

(Yさん 女性 出版社勤務)
☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

今回私が書きたかったテーマが、ここにありました。
「親しくなかった、あるいはタイプの違う子と友達になる」

じつはYさんと私も、ある縁がきっかけで親しくなれたのです。
お知り合いになる数年前の、小さなパーティの会場で、
Yさんと私は、たぶんとなりあって、「お互い黙って」座っていたのです!
それに私が気付いたのは、Yさんが、お仕事関連で、
私の絵本の原画展に、来てくださったときでした。
「もしかして、あのとき、あの会場にいませんでしたか?」
「いました! 場所は、○○でしたよね」
「そうです! もしかして、隣り合って座っていましたよね?」
なんていう、感動の再会(^^)がありました!

子どものときも、おとなになってからも、
あるできごとがきっかけで、親しくなることはあるのですね。
Yさん ありがとうございました!

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