大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

いつものカフェで

2017年12月25日 | 旅のめも
午前中、30分だけ、よく行くカフェで。
たばこは吸いませんが、ガラスの灰皿がきれいなので
いつも置いて見ています。
カップや灰皿のスケッチができたら帰ります。

帰省の海

2017年03月07日 | 旅のめも
みなさま こんにちは!

先日、ひさしぶりに実家に帰省してきました。
1泊しかできませんでしたが、
東京駅ですてきなおみやげを買ったり、
電車から春の海を見たり、
実家の庭の手入れをずーっとしていたり、
夜は小学生のときに買ってもらった百科事典をながめていたりと、
とっても濃い2日間でした!

パーティと庭の保護樹林

2012年10月22日 | 旅のめも
みなさま こんにちは♪

秋のよい日よりがつづきますね。
昨日、「うまいもん好き」の夫にくっついて、
「外食産業を勝手に応援しよう」というグルメパーティに参加させてもらいました。
私は本来味オンチで、食にはそれほどこだわりのないタイプ。
そのことでときたま夫婦ケンカにもなるのですが(笑)、
(いえ、健康に過ごすための食、というこだわりはありますよ…)
昨日は、どのお料理も、さすがにおいしかったです(^o^)
食べているうちにさまざまな味を感得できるというのは、本物のおいしさですね!

この絵は、会場となった世田谷にあります松本音楽迎賓館というところの、
国分寺崖線(河がつくった崖です)の斜面に広がるお庭です。
せっかくの保護樹林なので、運動もかねてスケッチしました。
このあと再び、中華とハンバーグをいただきました(^^)

さて、昨日出品されたお店ですが、帰って検索すると、
あのおいしさのわりに、手頃なお値段のお店もちらほら。
これなら、ふつうに行けそう! とうれしくなりました。

外食というと、会社員のお昼とか、飲み会で行くとか、いろいろありますが、
やっぱり高いと、そこで「やめよう」ってことになりがち。
でも、たとえばランチで1000円未満、夜は3000円未満だとしたら、
「きょうはお昼はあのお店に行こう」「週末の夜、みんなで行ってみよう」
って気になりますよね。
私も外で仕事することは多いですが、お昼って、1人だし、仕事だし、と思うと、
●●でいいや(チェーン店のこと)、で手早く安く済ませてしまいます。
そんなとき、手頃なお値段でほんとーにおいしいものを食べられるとしたら、
400円くらい高くても、3日に1日くらいは行くかも。

あと、お昼休み、なくてもいいかなあ……(^^;)
たとえば5~6時間のフレックス勤務にしてもらって、
早く終わったらなんかおいしいもの食べにいくのも、楽しいですよね。

とかとか、食について、ひさしぶりに考えた1日でした。
食べるならば、心と技のこもったおいしいものをなるべく食べたいものです。
作るのも……がんばるかあ(^^)


三島のたび・10

2012年09月15日 | 旅のめも
15時。再び旧街道を西へ。
空き地や郊外型の店がところどころにあるくらいで閑散。暑いし、人もいない。
みんな車なので、道を歩かないんですね。
西に大きな木が見えたので、あの木のところまで行こうと思った。
むかしの東海道の旅人も、木を目印にしたかもしれません。

このまま西まで行けば、沼津に出る。歩いたら2時間くらい?
この道は小学生のときにスイミングクラブに通った道でした。
毎日、父に車に乗せられて、仮病をつぶやきながらも連れて行かれた。5年も。
狩野川を越え、むかしっぽい小道をこえ、なかなかおもしろい道だった。
このまま西へ行って、
富士市や静岡市や名古屋まで行ってみたいな~といつも思っていたものです。

暑いので大きな木のところで右折して北上することにした。大きな木はクスノキみたい。
このあたりは、ちらほらとクスノキの巨木があって、
ケヤキ並木の多い東京の光景とはそこらへんが趣を異にしています。
さっきまでは三島市、ここは清水町。名水に選ばれた柿田川湧水池もあります。
前はふつうに入れましたが、いまは公園化されています。
三島駅からも三嶋大社からも離れているので、タクシーかバスでないと行けないのがネック。
路面電車があったららいいのになと思う。名古屋市熱田区出身のTさんが、
名古屋は市電がなくなってからだめになったのよと言っていた、
と友人のOさんの手紙にあったっけ。
そういえば岐阜の市電は短くなってしまった。市電、おもしろいのに。

清水町を北上する。里山が住宅地になったような場所で、東京の練馬に似ている。
しばらく民家の間を歩くと、わさび漬けの本店があり。
残念ながら販売店はしまっていたのでまた北上。富士山に向かって北に歩けば必ず実家に着く。
途中から庭に溶岩のある家が目立つなと思ったら、実家のある町に入っていた。
三島市とこの町が溶岩の南限なのかな。溶岩は、黒っぽくて花崗岩のようにぼこぼこしていて、
穴がぶつぶつあいている石。
家から歩いて10分くらいのところには、溶岩でせきとめられてできた滝もある。
よく滝の上でみんなで楽器の練習をした。あぶないから、いまはもう、入れないかもしれない。

今回は、実家から三島へ向けて、円を描いて一周してきたような旅でした。
歩いたのは、だいたい、半日くらい。
実家にいたころは移動は車だったので、こういうルートを歩いたのははじめてですが、
おもしろかったです。
自分の育った町が、どういう自然環境下にあるのかなあ、なんて考えることができました。

伊豆へ向かう方も、三島半日の旅はおもしろいと思います。
三島駅の南口から歩いて南下すると、旧東海道の大通りに出ます。
左折すると三嶋大社、右折すると広小路駅。広小路駅からは修善寺などへ電車で行けます。
鰻を食べ、大通りをはずれた小道を歩くと、けっこう小川が流れています。
ずっと南下して、佐野美術館と和食のお店もおすすめ。タクシーで柿田川湧水池まで行って、
三嶋大社まで戻って、三島駅から熱海、伊東、下田へ。直接電車で修善寺へ。
歩くほか、自転車(レンタサイクルもあるそうです)でぐるぐる回るのもいいですね。

三島のたび・9

2012年09月14日 | 旅のめも
駅をはさんですぐのところの2階に、18歳のころ通っていた
ジャズの流れる喫茶店があったと思って、
歩いて行ったら、まだあったので驚いた。
むかしと変わらない店内に、変わらない美しいマダムがいて、
ひげのだんなさんがコーヒーをいれています。
骨董を置いてあって時間が止まったような~、というのではなく、
時間は止まってないけど変わってない感じです。
飾ってあるものも昔のままで、それをどうこうしようという気もなさそうな感じです。
ご近所のお店の人らしい若めの女性が来て、話をしていったりします。

重いガラスのグラスのアイスコーヒーと、重いガラスのミルク入れと、
沖縄のガラスのようなシロップ入れ。
ずっと変わらないでいることの重さを知る。
変える必要が最初からないという感じです。
自分にとっては何かなと思って見たり。

若い頃みたいに、ここで1時間ほど宮本常一さんの本を読んだ。
どこでもこんなに集中できないだろう!というくらいだったけど、
帰省してはじめてコーヒーを飲んだからかもしれなかったです。

三島のたび・8

2012年09月13日 | 旅のめも
カフェの通路から外階段で「せせらぎの小道」へ降りてみる。
数年前まで飲み水に使われていたというわき水が、いまも出ている。
「飲めません」と札が立てられているが、上水道を使わなかったらいまでも飲んでいたと思う。
温まった石畳にすわってスケッチしていたら、小川の中をラブラドールが散歩してきた。
水を飲んでいる。地元の住民の散歩道といういい感じだ。
東京ではあまり見ないトカゲも2匹いた。トカゲは石垣がないと住めないのかな。

胴体の青いきれいなトンボがずっとカエデの枝の先端にとまっていて、
アブラゼミを追い回したりしている。ヤマトシジミもちらちら飛んでいる。
同じ場所にずっといると生き物のパターンもわかる。

また旧東海道へ出て、西に向かう。少し歩くと広小路駅という電車の駅があって、
その駅から三嶋大社までが三島の街のメインストリートで、お祭りのときは山車も出る。
広小路駅の横には有名な鰻屋があって、うなぎの煙をまいている。
きょうもここだけは行列。特に観光客が来る。高いので地元民は入らない。
いままで二度だけ入ったのは、夫の母が顔合わせに来てくれたときと、
両家の母と箱根に旅行するときに訪れたのみ。
ちょっとよそゆきな感じの店でもあります。

三島のたび・7

2012年09月10日 | 旅のめも
三島の街の商店街は、三島駅南口から南下する通りと、
その通りとぶつかる旧街道です。
むかしは、なんでもこの商店街でそろったのでした。
いまはつぶれてしまったヤオハンがあって、地下の食品から上に行って服、雑貨、など。
そのまわりを中心に栄えていました。
土曜日なんか、友達とヤオハンにいってパフェとか食べるのも楽しみでした。

うちの実家は洋裁の仕事をしていたので、親といっしょに糸やボタンを買いに来て、
ついでにヤオハンで食料品を買って、向かいの店でハサミを研いでもらって、
和紙やさんで封筒を買って、そんなことのあいまに
私はレコード屋さんでレコードを見たり楽器をながめたりした。

いまは、古道具やさんとか古美術とか、蔵のギャラリーとかも増えている。
それはそれでいい道。ぜひ、応援したいです。
以前あったふるーいおそばやさんは、建物をそのままいかして、
雑貨やさんになっていました。

さらに、ふつうのものがふつうに買える店も残っていたら、いいなあ。
そういう日常の暮らしが見えるのって、観光していてもおもしろいかもよ。
旧街道を西にいったところにあった乾物屋さんは、年末におせちを買いに来たりしたのだが、
あたりまえですがなくなってしまっていた。これからは乾物がはやるといいなあ。

とは言っても、街は生き物。
暮らし方や暮らす人々のニーズによって変わるのはあたりまえなんですね。
あと10年後には、どんな人たちがどんな暮らしを楽しむのかなあ。
一時期は新幹線通勤がはやっていましたが、いまはどうなのかなあ。

など思いながら、旧ヤオハンの建物の2階にあるチェーンのカフェへ。
日曜のお昼時でもお客さんがほかにいなくて、心地よかったけれど心配になる。
そのカフェの通路から下を見下ろすと、古い給水塔とか、古い民家とか、小川とかが見える。
「せせらぎの小道」とかいって、昔からある小さな水路を整備してきれいにしてあるのだ。
太宰治が三島は水の都だと書いていたらしいが、知らなかった。水の都かもしれない。
水量の豊富な小川が街なかに縦横無尽にあります。

三島のたび・6

2012年09月10日 | 旅のめも
商店街もシャッターがしまっていたり、チェーン店が多くなっていたり。
ちょっとさびしいです。でも、かわりにギャラリーとか、カフェとか、
おしゃれなお店もできています。若い人たち、がんばっていますね!
なんとなく、以前よりも観光地化していて、それが三島の生きる道なんだと納得したり。
もともと宿場町だし。

すれちがった大学生くらいの人たちが「お祭りも全滅しちゃうよね」と
話し合っていた。夏休みで帰省している、人ごとののどかさがある。
まーそれは私も同じです。
お祭りとは昨日まで3日間やっていた三島祭りのこと。
むかしは三嶋大社の中の池で仕掛け花火があったりして、それはお祭りのメインでした。
家の2階からも花火は見えたけど、最近は危険だから花火もあげないそうで、
そういうことの話なのかもしれません。
そのかわりに「箱根大文字」というのが始まったそうなので、
そうそう廃れてもいないのかなと、思ったり。

なるべく地元にお金を落とそうと、方位磁石を買おうとスポーツ店へ。
壁に山岳写真が飾ってあるのであるかなあと思ったのだが、奥さんらしい方がでてきて、
前はあったんだけどねえ、ないですね。とのこと。
実家の庭も溶岩の上にあるので、地面に磁石を置いたらどうなるか試したかったのだが
次の機会にすることに。

四つ辻の陶器屋さんで、三島焼きストラップを買う。
三島焼きは刷毛目の灰色の陶器です。三島発祥という説もあり。
数年前から三島焼きを売り出しているとのこと。
陶器だから何かに付けると割れるかもしれない。
おみやげにしたいようなものだが割れたらなんなので、自宅の壁に飾ることにする。
硬貨状の形の陶器の裏に三島暦という文字あり。

実家のトイレの窓につけるすだれを買いたいと思って荒物屋さんへ。
ご主人と奥さんが出てきて、よさそうな小さいすだれを選んで、
江戸小紋柄の紙で包んで渡してくれた。
そのまま手渡されたので、「袋いりません」を言わずにすんだのもよかった。
宿場町で昔からやっている店という感じ。
こういう店もずっとあってほしいと思いました。

※絵は、四つ辻から三嶋大社方面への下り坂。箱根山にそのまま続いているように見えます。
 ところで昨日は、植物生態学者の宮脇昭さんにお会いすることができ、工場の森の絵を
 さしあげることができました。宮脇さんは絵を見て、
 「おー、大きくなってるなあ!」と一言。そして絵(ポストカードです)を裏返して、
 「?」という顔をされていました。裏には、この四つ辻の絵があったのです。
 渡された絵の裏に違う絵があったら、なんだろうって思いますよね。
 この絵の箱根山が工場の森のドングリを拾われたところです、と言えばよかったな、
 と帰ってから思いました。

三島のたび・5

2012年09月08日 | 旅のめも
新幹線と東海道線の高架を抜けると、南口の三島市街に出る。
街のあちこちに溶岩流のかたまりがあって、湧き水が出ているところもある。
この雰囲気が三島の町という感じ。
ここからずっと南下して、東に曲がれば三嶋大社がある。
東海道線ができる以前は、三嶋大社のまわりがいちばんの繁華街だったとのこと。
空襲で焼けなかったので、宿場町の面影ものこっている。
たしかにこちらに駅があれば、伊豆や箱根に行く途中に観光に立ち寄る人もあったりして、
にぎわっただろう。惜しい。工場などにはタクシーやバスで行けばいいのでは、などと思ったり。
駅の北口は住所は三島市ではないので、土地が安くて開いてたんでしょうかね。と思ったり。

左折して東に向かい、旧東海道を三嶋大社まで歩くことにしたけれど、暑かった。
商店街のアーケードがなくなってしまっていたから?
だらだら歩いていたら、とつぜん涼しいのでなんだろうとおもえば、三嶋大社の入口だった。
中の森からの空気が正面の下田街道に抜けるのか、ほんとうにすずしい!
鎮守の森って涼しいんですね。これまで神道には関心なかったけれど、
神社を中心に森があってそこが涼しいとあれば、神様を勉強してみたくもなる。
夜は暗くて威厳がありそうでした。