大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

三島のたび・4

2012年09月06日 | 旅のめも
工場の正面から南へすぐ、新幹線と東海道線の駅がある。
駅の北方面は工場や、日大のキャンパスが新しくなって駐輪場ができて
ビジネスホテルができたほかは開発されていない。南口にくらべたらさびしい風景だ。
でも、工場の前をそのまま東に抜けると、いきなり箱根山が眼前に広がる。
北に水色に見える富士山もいいけれど、三島というと青緑色の箱根山。
開放的な気分で箱根山の方面にしばらく歩いてみる。

昨夜の母との話。
「駅の北口の地下に溶岩の風穴があるんだって」
「えーまさか。そんなのだれも知らないよ」
東京に帰ってから検索したら、もともとこのあたりは製薬会社の工場があって、
地下を掘ったら8メートル下に風穴があって、保護の予定も文化財になる予定もなく、
いまは入ることはできないと、地元の人のブログにあった。知っている人は知っているようです。
だから開発されないのかもしれない。
富士山の溶岩流は三島あたりで止まっているから不思議ではないけれど、
これまで風穴といえば富士山の山梨側にあると思っていたのでびっくり。
コウモリのグアノもあったという。見られるようになればいいのにな。

絵は、工場の森の正面側の地面。いろいろなものが生えている。竹もあった。

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三島のたび・3

2012年09月05日 | 旅のめも
工場正面にまわると、「鎮守の森」というパネルがフェンスにかかっていた。
新潮選書の抜粋が記載されているので、最近かけられたものかもしれません。
社員の方々が、三嶋大社や箱根山のドングリを拾ってきて育てたとのこと。
カシやシイの木が中心(名前はわからなかった)。
奥のほうにぬきんでて高い木が並んでいるのは
アオスジアゲハが飛んでくるからクスノキか?
シジュウカラも奥で鳴いています。

ここの森のことはおぼろげにしか覚えていません。
この工場のまわりは、20年ほど前は毎夜のジョギングコースでした。
東京でイラストレーターか作家(^^;)になっても体力が続きますように、と
願いながら走ったのです。
夏でも冬でも葉っぱがあって、黒っぽい並木だなあと思っていました。
いつも歩道に、厚くて固い落ち葉が落ちていたのも印象深い。
その当時はもっと背の低い木が並んでいましたが、今回あらためて見てみて、
すいぶん成長しているので驚きました。

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三島のたび・2

2012年09月05日 | 旅のめも
工場敷地はゆるやかな下り坂にあるので、
森に近づくとちょうど目線に地面がきます。
中をのぞくと、茶色になった落ち葉が敷き詰まっています。
大きな黒いアリが何匹かいる。森の奥行きは10メートルくらい? 
常緑樹のひこばえとか、蔓状の植物とか、ツユクサとか、アロエ(?)とかがはえている。
マンリョウもある。木を見上げるとヒヨドリが飛んできました。
東京のうちの庭や、実家の庭もマンリョウが増えています。
鳥のフンで生えていったのか?

西側の森の細い道路をはさんで向かいには、小さなお社があって、
鎮守の森っぽい古い木もはえている。
クスノキ、クロマツの巨木のほか、ツバキ、イチョウなどもあります。
献木というのでしょうか。
近くにお住まいらしい方が、枝の剪定の相談をしています。


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三島のたび・1

2012年09月02日 | 旅のめも
どこかに行ったら記録をしてみたくなりました。
作品にするというほどでもなく、今回は実家に帰ったので街の記録をしてみます。
ご興味がありましたら、どうぞ(^^)

朝9時に家を徒歩で出て、田んぼのなかを三島市にむかって歩く。
8月下旬、まだ稲は青々としている。
帰るたびに田んぼのなかに高いマンションが増えている。
帰るたびにまわりの山が見えなくなっていくので、気がついた。

そのまま東へ歩くと、ある工場がある。実家にあった郷土史を読んだら、
むかし、この地はわりと新しくできた農業地帯だったという(水がなかったため)。
1960年代ころに工場に人々が集まり、
実家のご近所さんも農家以外は他県から来られた人々だった。
そういえばまわりはみんな会社員の家だった。それが、うらやましかったなあ~。
町は、この工場以外にも工場や研究所や病院の誘致があり、
それで潤っているので、税金も安く、住む人も多いとのこと。
この先はどうなるのだろうと思いながら工場の西側に出る。まずはここから森を見るのが目的。

1970年代に植物生態学者の宮脇昭さんを中心とした横浜国大の人々と、
工場の社員の人びとによって植えられたという照葉樹の森が、工場敷地を囲むようにある。
新幹線の駅からもよく見える。現在は15メートルほどの高さになっている。
朝は涼しかったのにすでにたいへんな暑さで、森の影に隠れてスケッチをする。
あやしい人のようですが、とりあえず何も言われませんでした(^^)

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