大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
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猫の脳腫瘍のはなし・9・2021年6月3日・3

2021年06月03日 | 2021.5猫の闘病記
脳腫瘍で5/30に9歳で亡くなった猫「ノア」の、5か月の闘病記のつづきです。
暗い話ですが、お読みいただきありがとうございます。

最後の2週間の様子です。

※これまでの記録は、「2021.5猫の闘病記」のカテゴリーにまとめています。


☆2021年5月14日、朝、おいしい新鮮な魚をいただいたので、元気な頃のノアにしたように、加熱して細かくつぶして、流動食にまぜて食べさせました。
午後、外出から帰ると、食べたものをほとんど猫ベッドで吐いていました。量が多すぎたのか、固形物はだめなのか、魚に脂がありすぎたのか。元気な以前の頃のように食べてほしい、と思っても、人間の勝手な都合なのでした。

☆5月15日、朝、流動食を与えると、10時に吐いていました。日中は、ずっと部屋の隅(ピアノと窓の間など)にいました。
夜は元気になって、カーペットで2日分のおしっこ。
そのあとは、しっぽをゆらしてちょっとゴキゲンで歩き回りました。
具合が悪くても、梅雨の晴れ間のように調子がよくなるときがあり、キラキラ光るうれしいひとときです。
夜は、ベッドの布団の上で寝かせました。

☆5月16日、午前中にえさを与えると吐く気がして、夕方4時に与えました。今日はちゅーる2本、ふやかしたカリカリをスプーン2さじ。これが1日の全量です。よく食べてくれました。
夜中、猫ベッドで水っぽいものを少しだけ吐きました。

☆5月17日、この日はほとんど寝ていました。
えさを、こまめに少しずつ与えました。
夕方4時、キャリーに入れて少し揺らすと(動物病院に行ったときのように歩いている感覚で)、2日分のおしっこをしてくれました!
夜、水を少し吐きました。ここのところ、水を吐くようになりましたが、えさは消化されているのか、吐かなくなりました。

☆5月18日、この日もほとんど寝ていました。
夕方4時、前日と同じくキャリーに入れて揺らしたら、水を吐いてしまいました。反省して、もう無理におしっこをさせるのはやめようと思いました。
夜は、ベッドで一緒に寝ました。

☆5月19日、ちょっと調子のよい日でした。
抱き上げると、久しぶりに「ニャー」と鳴いてくれました。自分でえさ皿のところに歩きます。さも、よく食べてくれました。
夜、オムツで2日分のおしっこをし、それから1時間ほど歩き回って、6日ぶりのうんこも!
よい日でした。

☆5月20日、前日はベッドで寝ていましたが、朝はホットカーペットで寝ていました。夜中に歩き回ったのかもしれません。
昼、水と泡を吐きました。
この日、抱き上げると、黒かった肉球が薄いえんじ色になっているのに、夫とともに気づきました。皮もむけていました。どうして色が変わったのかわかりませんが、なるべく抱いているときは肉球のマッサージをするようにしました。
夜は、ベッドで一緒に寝ました。

☆5月21日、布団から起きてないので、猫ベッドに移動させると、午後までずっと寝ていました。体力がなくなっているのかもと思いました。
えさは午後、3回に分けて与えました。
夜、この日最後のえさを、全部吐いてしまいました。
けっこうがっくりきて(時間をかけて食べさせていたので)、つい、ネットで、同じ症状の猫を介護されていた方がたのブログをながめました。あとどのくらい生きてくれるんだろう、もうよくはならなくてずっとこんな感じだろうか、と、ノアの症状への不安と人間側の疲れがありました。

一昨年、母を亡くしました。介護は東京との往復で、病院には3日しかいられず、母をちゃんとみとってあげられなかったことを、今でも悔やんでいます。それで、猫にはできるだけのことをしたいと思っていました。ですが、疲れてしまったのです。

すると、それまでリビングでうずくまっていたノアが、段差の向こうから、私をじっと見ているのに気づきました。ここ数日は、ほとんど目が合うことも、ちゃんと目を開けていることもなかったのに、丸い目で私を見ています。
心の中をわかられたのかもしれない、と申し訳なく思いました。猫は、こういう心の動きを察知するような気がします。

それからノアは、自分で歩いてえさ皿のところまで行って、「ぼく元気だよ」とでもいうように、すわって待っていました。
すぐに、ちゅーるを1本、シリンジで少しずつ与えました。
食べながら、床にだらっと寝てしまうことが何回かありました。
しっぽを、自分のお尻で踏んでしまっていたので、きちんとのばしました。最近、しっぽを曲げてお尻で踏んでいることが多くなりました。すると、久しぶりに「ニャア」と鳴きました。

ホットカーペットで寝かせました。朝まで寝ていたようです。


今回は、ここまでです。

☆・☆・☆・☆・☆お役立ちメモ

○無理に食べさせない
病院では、とにかく食べさせてください、と言われたので、時間をみつけてはシリンジで口の横からえさを流し込んでいましたが、だんだん吐くようになり、自分でえさ皿のところに来るまで、待つようにしました。えさ自体はおいしいらしく(ちゅーるが主食なので)、シリンジで飲ませたあとは、じっとすわって待っていました。

○歯磨きができるようになった
流動食をシリンジで歯の間から流し込むため、どうしてもこぼれてしまい、口のまわりが汚れます。そこで食事のあとは、必ずシートで拭くようにしました。歯や歯茎を拭いてもいやがらなくなり、きれいにできました。元気な頃にはものすごく暴れて考えられなかったので、ちょっとよかったことでした。

○流動食をつくる
病院の高級流動食はおいしいらしいのですが、高いので、自分で作るようになりました。にぼしや鰹節などの混ぜ物のないカリカリ(比較的元気なときは、にぼし等が入っていてもよかったのですが、だんだん固形物を吐くようになったのと、固形物があるとシリンジが詰まるため)を、水とともにびんに入れて半日ふやかし、えさ皿にとって電子レンジであたためると、簡単にペーストになります。ここにちゅーるを混ぜて与えました。


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