大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

しつこく羽化に立ち会う

2009年10月02日 | スケッチブック
飼育していたムラサキシジミ蛹が、次々と羽化しています。
今回、9頭もいるので、なんとか羽化を見届けたいと、
羽化予定の朝、飼育箱を机の上におき、みはっていました。
しかし1頭めのNo.1は、家事でその場を離れた10分のすきに羽化。
気がついたら、すでにきれいな蝶になって、箱のふちにとまっていました。

そこで翌日は、No.2、3を慎重にみはります。
朝は、真っ黒だった蛹が、お昼近くに、だんだん薄い色になってきました。
これは羽化が近い! と期待すると、蛹から小さな音がします。
耳を近づけると、カリカリカリカリ、紙をひっかくような音で、
その音がカカカカカ、と連続しはじめました。
2分後、蛹の頭が割れて2本の触覚が見えました。
触覚を、アンテナのようにゆっくり動かしながら、
まるまった枯れ葉の間から、蝶がはいでてきました。
床を歩いて箱のふちへ。無事、蛹から脱出できたのです。

このようにして1日目には1頭、2日目には5頭が羽化し、
本日は2頭が(1頭のみ、羽化の最初から見届ける)、
あとは1頭が羽化するでしょう。
3年間、ムラサキシジミを飼育したり観察してきましたが
羽化に立ち会えたのははじめてです。

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