大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

新人賞の授賞式でした

2017年09月15日 | ごあいさつ
みなさま こんばんは!

講談社の児童文学新人賞の授賞式に出てまいりました。
児童文学新人賞は、大賞の方が1名、佳作の方が私含め3名、合計4名ということで、
とても華やかでした!
式のあとのパーティでは、受賞者の先輩作家さんたちとの交流があり、
今回の式にさいして、過去の受賞作を第一回目から読んではいたのですが、
まだ半分にも達していないので、名刺交換をさせていただいた先輩作家さんたちの
作品を読む楽しみもふえました。

講談社のかたがたも、とてもあたたかく接してくれ、
児童文学というものをこんなに真剣に、誠実に考えている人たちの会に参加できたということが、
またとてもうれしかったです。

受賞が決まってから、幼なじみや友人、先輩方などから、
お祝いのお手紙やメールをいただきました。
まだお返事をしていないのですが、いずれゆっくりとお返事させていただきます。
まずはこの場を借りて、お礼もうしあげます。
ありがとうございました!

最終候補の報告をいただいてからというもの、
信じられない気持ちいっぱいで暮らしていました。
というのも、これまで私は、どの文学賞にも予選すら通ったことがなかったのです。
(絵本では、デビュー前にクレヨンハウス絵本大賞の優秀賞をいただきましたが、
 大賞ではないと、刊行はされないのでした)
純文学系の雑誌の、「群像」「文学界」「太宰治」「新潮」などに、
自信まんまんで応募しては落選。
それから、本講談社の児童文学新人賞にも2回チャレンジ。もちろん落選。
もっとさかのぼれば、学生時代に、
「モーニング」「アフタヌーン」などの四こま漫画に応募して落選。
落ちたことを忘れようと、しばらく投稿はひかえ、
作品の制作と持ち込みにはげんでは、忘れたころに投稿して、落選。

ですが今年からは、好きなことを好きに書いて、毎年、記念に応募しようと決意したのでした。
夫の突然の病気や、私の仕事スタイルが変わって、
今までのように創作時間がとりにくくなったことなど、
いろいろな要因があったと思います。
読んでいただけるだけでありがたいし、だれにも一生、読まれなくてもいいと。
落ちてもめげないで、今年がだめでも、来年も、再来年も、応募していこうと。
ですので、賞にひろっていただけたということが、たいへんうれしかったです!

また、そんな心境だったので、最終候補というだけで、うれしかったのですが、
候補に入れられるとは不思議なものです。
やはり、入賞するかどうかは、胃が痛くなるくらい気になりました。
つらかったです。早くこの時間から解放されたいとばかり思っていました。
連絡のある日の1時間前、ようやく、こう思うようになりました。
自分は、平静な気持ちで小説を書きたいのだと。
入賞してもしなくても、またこのすぐあとからは、書いていこうと。
今回の件での、大きな宝物でした。
授賞式では、最終候補のどの作品も力作だったと選者の先生からのお言葉がありました。
いま、国内にはたくさんの賞がありますが、
どの賞も、華やかな反面、きびしさがあり、作家をめざし、作家となった以上、
だれでも、いつまでも、それを経験していくのかも…と思いました。

今回は賞をいただきましたが、こんなにうれしいものなら、もっと若いときにこの賞を知って、
投稿していたかったな〜と思いました。
でも、がんばります! これからも、楽しいことがたくさんあるのですから!

みなさまの応援のおかげです。ありがとうございました!
今後とも、どうぞよろしくおねがいいたします。

※写真は、式とパーティのあった講談社ビルからの夜景です。いっしょに出席した夫が撮影してくれました。

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