一月定例能◆翁◆東北◆春日竜神

今年のお正月は雪もなく

当日も晴れ間のぞく好天気でした。

休みだったミ夫も金沢で釣具屋さん巡りをすると言うので運転を頼み、能楽堂まで送り迎えを頼みました。

雪が心配だったのでお願いした十二月は助かった～と思ったけど、こんなに良いてんきなんなら必要なかったかな…とか(苦笑)

だってガソリン代と手間賃までとるし ぶぅぶぅ( ｀ε´)









久しぶりの能楽堂。

初めの頃の、能舞台を前にしたワクワク感はなくなったものの、雰囲気や匂いはなんかやっぱり好き。

見所も家元の翁だけあってか大入りでございましてよ。

あちらこちらでマダム達の「あらぁ～おめでとうざます～」のご挨拶の声も、御目出度い感じがして悪くないです(笑)









お調べが聞こえだすとそのざわつきも止み、たまに遠慮気味に小さな咳が聞こえるくらい。

その後はひたすら静寂。

ほんとうに、頭の中でしーん…って聞こえるんだよね。
それが凄い圧迫感でパニックに繋がりそうで一瞬の不安がないわけではないのだが、それは覚悟してたから。
今の私なら大丈夫！！
と、言い聞かせながらもピルケースは保険で握り締めてましたけどね(*´-`)

でも、そんな不安も すぐに嘘みたいにおさまりました。

面で一度遮られた声とは思えないほど濁りのない 澄んだ美しい声が朗々と響きわたり
動きが速くなるにつれ、袖が翻りふわりと面を被ったりするもんだから、なにやら妖しく胸がドキドキ…それって私だけだろうか(笑)

春日竜神は大鼓と小鼓がとても良くって、小鼓習っている事が嬉しくなってきました。

最近気持ちが弓ばかりにいってたけど、舞台を楽しんだあとは、笛と鼓ももっともっと上手くなりたい！と良い刺激になる。

よし！今年こそ頑張って中之舞 覚えるわ！（こればっか…苦笑）


覚え物が苦手で悪戦苦闘する私には、心臓に悪い場面もありました。

間の台詞が抜けてしまうという…ヒィィ～(/≧◇≦＼)。

あああ…分かる 分かるよお～マッチロなんだよね。
でも大丈夫。落ち着いて思い出せば出てくるはず！！頑張れっ！！

彼は暫くじっと考え、少し前に戻って謡いだす よっし！


ところが、また詰まって沈黙。

そんな事が三度ほど。

もう他人事ではないくらいのドキドキが(＞ω<)

そして最後までお勤めを終え、皆が良かったね～の、眼差しで橋掛りの後ろ姿を見つめる中、パラパラと思わず拍手された方もいました。
うん、いま見所の心が一つになってたよね(笑)

ほんと 良かった！

これからも頑張って下さい。

私もがむばるぞ！ムン(｀ω´ゞ-☆