3年生の登校日も後3日となりました。
昨日本校体育館で令和2年度卒業制作発表会が行われました。
3年生にとっては音威子府で学んだ3年間の集大成で記念するべき行事です。
本校の3学年全員が体育館に集合し3年生の発表を聞いていきます。
午前中はスライドを使い研究成果の発表を1人ずつ行いました。
この生徒は自転車のフレームやハンドル等をイタヤカエデの材で作りました。
硬い木材で技術が必要ですがしっかり削る事ができると、
滑らかな肌ざわりと光沢が出てきて美しい表面になり良い仕上がりに完成されていました。
本人曰く「金属のものを木で作るのは無謀でした」と話ていましたがよく頑張り向き合いました。
この生徒はウィンザーチェアーを作りました。
女性の体型に合わせた設計をしたと聞きました。
座面の高さ、背もたれの高さやホールド力が女性用の椅子としてしっくりと座り心地が良く感動しました。
午後から後半組の発表と、1・2年生が3年生と作品について交流できる交流会を行いました。
この作品は「時間の変容を」テーマにアクリルガッシュでパネルを2枚にわけ描きました。
人物の顔のつながりが左の絵から右の絵に流れ留まることなく流れ続けているようです。
そして丹念に塗りかせねられた色相が人物の存在感を深めていました。
1、2年生が真剣に先輩の話を聞き交流しているところです。
手前の椅子作品は技術的にも優れており
つなぎ目をなるべく感じさせない優しいデザインです。
アームや足等のフォルム曲線など、工芸を学ぶ後輩たちにとっては勉強になったと2年生が話してくれました。
おと高は、生徒の「やってみたい!」を叶えてあげるため基礎を磨き先生方も協力し卒業制作を作り上げます。
「やってみたい!」と思う気持と「やってみる!」と思うたくましい気持ち、
この3年間で得た成果ではないでしょうか。
高校から美術系各種学校へ進学しさらに表現を深める者がいる一方、
美術や工芸を高校でやめる者も3年生にはいます。
一人一人卒業制作は特別な思いで向き合ったはずです。
3年生の皆さん、おと高でもの作りを学んだことにやり残した後悔はありませんか。
一生懸命取り組めたと自信を持って言える作品に出会えましたか。
困っているときに助けてくれる友達や教職員に出会えましたか。
美術や工芸を通し誰かのことを思いやれるようになりましたか。
そんな経験が一つでもできていたら私たちも嬉しいです。