相談員の高橋です。驚いたことに記事を1ヶ月以上更新をしていなかったことに気付きました。
この1ヶ月間、スケジュール表を眺めていると、いろんなことしているな〜と。
9月はじめには、自主勉強会「ふらっと音羽台」を開催しました。音羽台の介護職員の仲間と先生の3人で企画しています。誰でも、出入り自由の勉強会です。
今回は地域のボランテイアの方が2名参加。若手の男性職員も2名参加。初めてですが、少人数でも良い滑り出しでした。自分たちの3人だけかでも、自分たちが勉強できればいいと思っていましたから。
初回は「コミュニケーション」について。
講師は、川崎 初美さん。川崎さんは、私が介護支援専門員の資格を取ったときの研修の先生でした。その研修内容が素敵すぎて、目からウロコが落ちすぎて(ICFの概念とケアプラン…でした)、感激して、講義の終わりに名刺を交換させていただいたのが10年以上前の話。それから関わりは持てずに、昨年、地域の施設のお祭りで、その施設の施設長さんが紹介してくださったのが川崎さんで、その時の驚きたるや。「おー川崎さん」「おー高橋さん」と。その後から、関わりがぐんと増して、今は毎月のようにお会いしています。いろいろのご縁があって、勉強会を開催しました。今年は4回のシリーズです。その後のことはその後に考えようというスタンスです。
お勉強のあとはお食事。男子会となりました。
勉強会は誰でも参加できます。お金はかかりませんが、内容は本物です。本当に楽しいから。
次回は「認知症ケア」についてです。認知症の方とのコミュニケーションもこれまた私たちの技術です。
以下に、前回の研修内容を備忘録として載せておきますね。みなさんに知ってもらいたいから。
▪️ふらっと音羽台研修 「コミュニケーションについて」
<開催>
平成30年9月3日(月) 18時〜19時 会議室
<講師>
赤羽北さくら荘 スーパーバイザー
合同会社一歩 代表社員
介護支援専門員 理学療法士
川崎初美さん
例えば、
運動はやらされるのではなくて、楽しんでやるもの。
物事はやらされるのではなくて道筋をつけてやるもの。
ケアも、その人が話しやすい雰囲気をつくることが技術。
挨拶一つでも、その人にマッチする方法を見つけ出すこと。
コミュニケーションゲーム
一方的にここにある絵を口頭で3分間、説明します。
質問せずに聴くだけで図を完成させてください。
次は、質問して良いです。6分。図は難しくなります。
一方的な条件の場合はわかりづらい。
解釈 感覚が一人づつ違う。
やり取りをすると正確に把握しやすい。
ただし、やり取りの質で解釈が変わる。
わかってくれない切ない気持ち。
共通して理解する歩み寄り。そのための語彙をもっていないとできない。
感性の合う方とは言葉が少なくても分かり合える。
それに慣れてしまうと、感性の合わない方とは言葉が通じなくなる。
ケアの場面で、こんな感じで伝えたいということがこのゲームと似ている。
コーヒーが飲みたいと言った時に、温度や表情など、お互いの言葉を出し入れしないとわからない。コミュニケーションは繊細なもの。
コミュニケーションとは、聞き手のことを思って話をすること。
会話であれば、相手がいった最後の言葉に返答すること。
伝え方のポイント
「事実」+「解釈(意見)」
例えば…
特にありません。ただいつもよりも活気がないように思いました。
つかまりながら。慎重に歩いているように見えました。
言葉に力がありませんでした。不安感が強いようでした。
それは、事実なの?意見なの?伝える時にごちゃごちゃになる人もいる。交通整理のためにも、事実なのか意見なのか聞いてあげる。
記録に陥りがちなポイント
日記みたいになる
行動の分析ができていない。
自分が実施したことしかかかない
表情や態度、言葉がない。業務報告になっている。
ぐちゃぐちゃ書く
定番の誰にではもあてはまることばを羅列する
特変なし 穏やかに過ごしている
書かないといけないから書く記録
とにかく全部書く
物語みたいになってしまう。どれだけ、記録に時間を費やすの?
記録も、事実と意見を書く。
書き手の報告ではなく、読み手は何が知りたいのかを意識して書く。
抽象表現が多い。
元気そうだった→どの程度
体調不良→で、どう対処したの
不穏→誰にどのようにどんなときに
記入することで入居者にとって利益い繋がっているか?
自己満足 仕方ない記録にしないこと
自由記述はケアの技術である。
書く人は読んでほしい内容を書くのではなく、読み手が知りたい内容を書く
話すこと
一つの文で結論は一つが良い(最優先する一つのこと)
貴乃花優勝 小泉総理「感動した!」
削ってけずって出した言葉。
伝えたいことが一つではないとき
話の全体像を最初に伝える
大事なことが三つあります
要件が三つあります
三つほど聞いていただきたいことがあります
例えば、図を伝える時には最初に全体像を伝えると話のイメージをしやすい。
これは、話の中でも同じ。
コミュニケーションもキャッチボール。
余計なことを話さない。伝えたいメッセージを確実につたえる。
自分が思いついた順ではなすのではなく。相手の知りたいことを伝える。
相手に伝わるためには
目的がはっきりしている
相手への気遣いができている
大事なことから話す
大きな情報から小さな情報の順で話す
そうしないと一方的な話になりやすい。
一人が読み手、一人が聞きて。
文章を読む人は何を伝えたいか。聴く人は何が伝わったか。
それをお互いに合わせる。
相談したい?
聞いてもらいたい?
解決してもらいたい?
今のは相談しているの?聞いてもらいの?という言葉が欲しい。
解釈のズレは怖い。
何を思って言っているのか聞きては探りながら会話をする。
伝える→一方的に情報を渡す
伝わる→聞き手が理解した
結果が出る→目的が実現した
丁寧にやり取りをすること。
一手間をかけること。
コミュニケーションはキャッチボール
ただし、投げる人にも取る人にも技術が必要。
例えば認知症の。認知症の人はボールを投げる技術が弱っている。その認知症の人が投げるボールを取る技術。どこに投げても取ることができれば、コミュニケーションは成立する。ボールを取りに行くことを諦めたり、取りにいかなかったりすることでコミュニケーションは成立しないから、認知症の人は混乱する。
話す側は気持ちをわかってもらいたい。認知症の人であっても。
聴く人は相手の気持ちを考えながら体全体で聞いて行く。
わかってくれたとの気持ちの積み重ねが信頼関係になる。
時間がかかるもの。
だって相手はいろんな方向にボールを投げるから。その都度、ボールを拾ってくれる人がいたらどうだろう。どんどん拾ってくれる人は味方になる。すると、ボールの投げ方がわかってくる。だから、コミュニケーションは技術を要するということになる。
言葉に乗せられるもの
聞くということ
訊く 自分本位
聞く 自分本位
聴く 相手本位
あなたはどうしていますか?
話しかけ方
話の切り方
話と他の仕事の兼ね合い
争うおうと思って争う人はいない。
どう感じるかは当たっていないことの方が多い。
だから、話を聞いた後に、問い直す必要がある。
例えば…
ストレスになっているの?
アドバイスしようか?
聴くだけでいいの?
確認を取ることが大事。
認知症の方との何度も繰り返される会話。
「いいお天気ですね」
「そうですね」
この繰り返しは二人の関係性では構わない
第三者がいたら?
「いいお天気ですね」
「そうですね」
「いいお天気ですね」
「暑くなりそうですね」
「いいお天気ですね」
「今日はどこに行きたい気分?」…
第三者の方にとっても自然に感じる会話を作り出す。できますか?
第三者にも気を使った会話は技術。ここにいていいんだという安心感を作り出すことがコミュニケーションの技術。
ケアはすべて技術。
コミュニケーションも技術。
技術は高めるもの。
次回:平成30年10月11日(木) 18時〜19時
テーマ「認知症ケア」 会議室
おまちしてまーす。
この1ヶ月間、スケジュール表を眺めていると、いろんなことしているな〜と。
9月はじめには、自主勉強会「ふらっと音羽台」を開催しました。音羽台の介護職員の仲間と先生の3人で企画しています。誰でも、出入り自由の勉強会です。
今回は地域のボランテイアの方が2名参加。若手の男性職員も2名参加。初めてですが、少人数でも良い滑り出しでした。自分たちの3人だけかでも、自分たちが勉強できればいいと思っていましたから。
初回は「コミュニケーション」について。
講師は、川崎 初美さん。川崎さんは、私が介護支援専門員の資格を取ったときの研修の先生でした。その研修内容が素敵すぎて、目からウロコが落ちすぎて(ICFの概念とケアプラン…でした)、感激して、講義の終わりに名刺を交換させていただいたのが10年以上前の話。それから関わりは持てずに、昨年、地域の施設のお祭りで、その施設の施設長さんが紹介してくださったのが川崎さんで、その時の驚きたるや。「おー川崎さん」「おー高橋さん」と。その後から、関わりがぐんと増して、今は毎月のようにお会いしています。いろいろのご縁があって、勉強会を開催しました。今年は4回のシリーズです。その後のことはその後に考えようというスタンスです。
お勉強のあとはお食事。男子会となりました。
勉強会は誰でも参加できます。お金はかかりませんが、内容は本物です。本当に楽しいから。
次回は「認知症ケア」についてです。認知症の方とのコミュニケーションもこれまた私たちの技術です。
以下に、前回の研修内容を備忘録として載せておきますね。みなさんに知ってもらいたいから。
▪️ふらっと音羽台研修 「コミュニケーションについて」
<開催>
平成30年9月3日(月) 18時〜19時 会議室
<講師>
赤羽北さくら荘 スーパーバイザー
合同会社一歩 代表社員
介護支援専門員 理学療法士
川崎初美さん
例えば、
運動はやらされるのではなくて、楽しんでやるもの。
物事はやらされるのではなくて道筋をつけてやるもの。
ケアも、その人が話しやすい雰囲気をつくることが技術。
挨拶一つでも、その人にマッチする方法を見つけ出すこと。
コミュニケーションゲーム
一方的にここにある絵を口頭で3分間、説明します。
質問せずに聴くだけで図を完成させてください。
次は、質問して良いです。6分。図は難しくなります。
一方的な条件の場合はわかりづらい。
解釈 感覚が一人づつ違う。
やり取りをすると正確に把握しやすい。
ただし、やり取りの質で解釈が変わる。
わかってくれない切ない気持ち。
共通して理解する歩み寄り。そのための語彙をもっていないとできない。
感性の合う方とは言葉が少なくても分かり合える。
それに慣れてしまうと、感性の合わない方とは言葉が通じなくなる。
ケアの場面で、こんな感じで伝えたいということがこのゲームと似ている。
コーヒーが飲みたいと言った時に、温度や表情など、お互いの言葉を出し入れしないとわからない。コミュニケーションは繊細なもの。
コミュニケーションとは、聞き手のことを思って話をすること。
会話であれば、相手がいった最後の言葉に返答すること。
伝え方のポイント
「事実」+「解釈(意見)」
例えば…
特にありません。ただいつもよりも活気がないように思いました。
つかまりながら。慎重に歩いているように見えました。
言葉に力がありませんでした。不安感が強いようでした。
それは、事実なの?意見なの?伝える時にごちゃごちゃになる人もいる。交通整理のためにも、事実なのか意見なのか聞いてあげる。
記録に陥りがちなポイント
日記みたいになる
行動の分析ができていない。
自分が実施したことしかかかない
表情や態度、言葉がない。業務報告になっている。
ぐちゃぐちゃ書く
定番の誰にではもあてはまることばを羅列する
特変なし 穏やかに過ごしている
書かないといけないから書く記録
とにかく全部書く
物語みたいになってしまう。どれだけ、記録に時間を費やすの?
記録も、事実と意見を書く。
書き手の報告ではなく、読み手は何が知りたいのかを意識して書く。
抽象表現が多い。
元気そうだった→どの程度
体調不良→で、どう対処したの
不穏→誰にどのようにどんなときに
記入することで入居者にとって利益い繋がっているか?
自己満足 仕方ない記録にしないこと
自由記述はケアの技術である。
書く人は読んでほしい内容を書くのではなく、読み手が知りたい内容を書く
話すこと
一つの文で結論は一つが良い(最優先する一つのこと)
貴乃花優勝 小泉総理「感動した!」
削ってけずって出した言葉。
伝えたいことが一つではないとき
話の全体像を最初に伝える
大事なことが三つあります
要件が三つあります
三つほど聞いていただきたいことがあります
例えば、図を伝える時には最初に全体像を伝えると話のイメージをしやすい。
これは、話の中でも同じ。
コミュニケーションもキャッチボール。
余計なことを話さない。伝えたいメッセージを確実につたえる。
自分が思いついた順ではなすのではなく。相手の知りたいことを伝える。
相手に伝わるためには
目的がはっきりしている
相手への気遣いができている
大事なことから話す
大きな情報から小さな情報の順で話す
そうしないと一方的な話になりやすい。
一人が読み手、一人が聞きて。
文章を読む人は何を伝えたいか。聴く人は何が伝わったか。
それをお互いに合わせる。
相談したい?
聞いてもらいたい?
解決してもらいたい?
今のは相談しているの?聞いてもらいの?という言葉が欲しい。
解釈のズレは怖い。
何を思って言っているのか聞きては探りながら会話をする。
伝える→一方的に情報を渡す
伝わる→聞き手が理解した
結果が出る→目的が実現した
丁寧にやり取りをすること。
一手間をかけること。
コミュニケーションはキャッチボール
ただし、投げる人にも取る人にも技術が必要。
例えば認知症の。認知症の人はボールを投げる技術が弱っている。その認知症の人が投げるボールを取る技術。どこに投げても取ることができれば、コミュニケーションは成立する。ボールを取りに行くことを諦めたり、取りにいかなかったりすることでコミュニケーションは成立しないから、認知症の人は混乱する。
話す側は気持ちをわかってもらいたい。認知症の人であっても。
聴く人は相手の気持ちを考えながら体全体で聞いて行く。
わかってくれたとの気持ちの積み重ねが信頼関係になる。
時間がかかるもの。
だって相手はいろんな方向にボールを投げるから。その都度、ボールを拾ってくれる人がいたらどうだろう。どんどん拾ってくれる人は味方になる。すると、ボールの投げ方がわかってくる。だから、コミュニケーションは技術を要するということになる。
言葉に乗せられるもの
聞くということ
訊く 自分本位
聞く 自分本位
聴く 相手本位
あなたはどうしていますか?
話しかけ方
話の切り方
話と他の仕事の兼ね合い
争うおうと思って争う人はいない。
どう感じるかは当たっていないことの方が多い。
だから、話を聞いた後に、問い直す必要がある。
例えば…
ストレスになっているの?
アドバイスしようか?
聴くだけでいいの?
確認を取ることが大事。
認知症の方との何度も繰り返される会話。
「いいお天気ですね」
「そうですね」
この繰り返しは二人の関係性では構わない
第三者がいたら?
「いいお天気ですね」
「そうですね」
「いいお天気ですね」
「暑くなりそうですね」
「いいお天気ですね」
「今日はどこに行きたい気分?」…
第三者の方にとっても自然に感じる会話を作り出す。できますか?
第三者にも気を使った会話は技術。ここにいていいんだという安心感を作り出すことがコミュニケーションの技術。
ケアはすべて技術。
コミュニケーションも技術。
技術は高めるもの。
次回:平成30年10月11日(木) 18時〜19時
テーマ「認知症ケア」 会議室
おまちしてまーす。