音羽台みんなの生活ブログ

社会福祉法人翠生会  特別養護老人ホーム 音羽台レジデンス 板橋区にあるユニット型特養です。

事例発表会

2015-07-30 17:36:37 | 介護 日記
介護マネージャーの斉藤です。

今日は、事例発表会が行われました。
音羽台では、2か月に一度、ユニットごとに事例発表会が行われています。
事例発表の目的は、「ケアの振り返り」と「他のユニットの取り組みを知る」「他者の意見を知る」ことが目的です。


今日は3階ABユニットの番でした。
お題は「浮腫軽減のためのリンパマッサージ」です。

下肢の浮腫に悩み、本人も気にしていた。弾性ストッキング等を試み見るも、大きな効果は見られず。看護からリンパマッサージの提案があり、ユニットで取り組むことにした結果やいかに…

ご本人様は認知症を有しています。重度の難聴もあります。他者から悪口を言われているなどの思い込みから、時折、入居者に対し攻撃的な発言が聞かれ、他者と有効な関係作りが難しくなっていました。結果、一人で過ごすことが多くなっていました。

今回の取り組みは、リンパマッサージによる浮腫の軽減と、マッサージを通して交わされる職員とのコミュニケーションによるご本人様への影響を考察することなりました。
方法は、1か月間、毎日、2回、ベッド上でのリンパマッサージを実施。長い時間のマッサージをご本人が良しとしなかったため、二人で実施しました。世間話しをしたり、冗談を言い合ったりしながら、言葉によるコミュニケーション、肌と肌を触れ合わせるコミュニケーションを行いました。看護職や介護職、時には、ケアマネージャーも参加しています。

浮腫は明らかに軽減。数値的には大きな変化ではありませんでしたが、視覚的には大きな変化あり。ご本人も「歩きやすくなった」「きれいになった」と喜んでおられた。
さて、ご本人の変化は。
他者への攻撃的な言動は減少し、笑顔が多くみられるようになりました。かかわることの大事さを、ご本人から教わることができました。
正直、労力も時間もかかることです。ですが、職員の方たちは、「無理のない範囲で」と、率先して継続していたとのこと。これからも、継続して行っていくとのことでした。

事例発表が終わると、それぞれのグループでワークがあります。勿論、施設長も加わります。





この発表の素晴らしかったところ、学んだところなどなど、意見を出しあいます。
意見ですので、あっているとか間違っているとかではありません。
それぞれのユニットには個性があります。それぞれ課題もあるでしょうし、取り組んでいることも違います。
そして、今回の発表も素晴らしい発表でした。

発表者の皆さんです。

やり終えた感ありますね~ありがとうございました。
次は、3CDユニットにバトンタッチです。
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憧れのサービス付き高齢者向け住宅『銀木犀』の見学に行ってきました。

2015-07-29 20:41:35 | 相談員 日記
相談員の高橋です。

本日は、ご縁があって、サービス付高齢者向け住宅『銀木犀』の見学に行きました。


場所は西新井の住宅地。




西新井の銀木犀には、駄菓子屋さんがあります。地域の子どもたちや、その親たちとの交流を図る住宅として設計されており、その象徴が、この駄菓子屋さんです。

3時から4時30分の開店時間のうちに、くるわくるわの子どもたち。店番は、入居者さんが行います。
子どもたちは、目当てのお菓子を買うと、そのままラウンジに行き、ゲームをしたりお話をしたり思い思いの時間を過ごします。キッチンからは、自分たちでジュースを出して飲んでます。

まるで、児童館のよう。
代表の下河原さんが言いました。「この子供たちの声や、このガヤガヤ感みたいなものが、ここの財産なんですよ。」と。
子どもたちは、住居の中を走り回り、すこし怒られてましたけど(笑)、そんな光景が、老人福祉の施設で見ることができることが不思議な感覚でした。

そんな素敵な住居の銀木犀の中を少し紹介します。








素敵です。下河原さん曰く「老人用の設計ではないです。」と。もう、何もかもが目からウロコな感じです。
本日、見学に参加した、ケアマネの宮木さん、済藤さん、ユニットリーダーの曽我本さんも、「すてきな住居だな…」と、ミーティング。


実は、今日は中国の企業家の若きリーダーたちが、銀木犀に見学に来ることになっていて、そこに便乗させていただきました。


そこでの下河原さんの挨拶を紹介します。
日本では、地域(家)に住めなくなると、施設にはいり、施設に住めなくなると病院にはいり、そこで人生を終える方が多かった。そんな方たちの多くは、住み慣れた家で、地域で最後まで過ごしたいと思っていたはずです。
銀木犀は、第二の我が家にしたいと思っています。
そのために、どんな状態になっても、ここで住み続けられる為のサービスを提供することにしています。食事が必要であれば、食事を提供する。介護が必要であれば、必要な時に必要な分だけを提供する。自分が持っている力を最後まで生かしていけるようにすること。決して、残っている力を取り上げるような介護を提供しないこと。これが、日本の新しい考えになっています。
今までは、入居をすると、何でもしてあげるだった。でも、人はいくつになっても、自分の役割、生きがいを必要とする。我々は駄菓子屋さんを作って、入居者に店番をしていただいたり、ドラムサークルで地域の子どもたちを呼んで、子供たちの前で演奏をしたり、近くの公園を皆で清掃をしたり、様々な取り組みの中で、人生の最後まで役割をもって過ごしていただきたいと考えています。

銀木犀では、看取りにも取り組んでいます。過度な医療を提供せず、本人の持っている力のみで生き切る援助をする。自然な形で死を迎え入れる…と。「あ、私たちと同じだ。」と、ほっとした感覚と自信にもなりました。

中国の方から印象に残る質問がありました。
「もし、子どもたちが施設の中で入居の方にけがをさせてしまった場合にはどうするのですか?」と。
その問いに対し、下河原さんは「それこそが社会の縮図です。過度な管理は依存を生みます。ほどほどの管理がいい。トラブルが起きたら、その時に考えましょう。」と。
「この住居は施錠をしていませんが、もし、認知症の方が外に出て徘徊してしまったらどしますか?」
「私たちは、徘徊とは言いません。お散歩と言います。地域の方に認知症の方のお散歩を理解していただくようにお知らせをしています。お散歩をしていると連絡があります。そして、無事に帰ってきますよ。認知症の方が安心して散歩できる地域つくりです。」「地域に私たちの介護士たちが出ていくことをはじめました。これから僕らがやらないといけないことは、街づくりです。」

銀木犀が地域に根付いていることが心底感じられました。駄菓子屋さんに遊びにくる子どもたち、そしてその親たち、認知症の方の散歩を見守って下さる地域の方たち…繋がっているんですね。「銀木犀」と言えば、地域の方が、そこまで案内してくれる高齢者向け住宅なんですね。
地域とのかかわり方、大変刺激をうけました。音羽台も変わります。音羽台の目指すもの。
いたカフェの森川すいめい先生、シルバーウッドの下河原忠道さん…素晴らしい出会いに感謝ですね。

追伸:中国の若き企業家さんたちのパワーというか熱意が凄かったです。質問が終わらない。うーん、すごい。
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第1回、施設内紹介!!

2015-07-25 16:46:01 | 介護 日記
介護職員 齋藤です。久々の投稿ですみません。決してサボっていたわけではないのでゆるしてください。

今回から何回かに分けて、このブログで音羽台レジデンスの施設内を紹介したいと思います。
終のすみかといわれる特養ですから、ご自身またはご家族にとって、最後にどのような場所で生活して過ごすかとても気になりますよね!!

第1回目の施設内紹介は入居者の生活の中心である居室です。

音羽台は全室個室のユニット型特養です。個室のいいところはプライバシーがしっかりと確保されているところですね。   
どうですか!?
広々としたお部屋に、どの居室も陽の光が差し込んでくるつくりになっています。

写真は物が置いていないので生活感がありませんが、入居者様はご自分のお部屋として自宅で使用していた物や購入したものなどを好みにレイアウトしていただいてOKです!すごく素敵にお部屋を飾っている入居者様がたくさんいますよ♪

こちらがとある入居者のかたのお部屋です。

こんな感じで素敵です。

生活感あっていいですよね。

他にもアイドルのポスターを部屋一面に飾っているかたなど自分好みにしている方がたくさんいます。



つづきましてはこちらです。

居室内にある洗面台とトイレです。
車いすの方でも不便なく使えるように広々と使いやすく作られてます。
洗面台はシャワーヘッドが伸びるので体の小さいかたでも座りながらでもラクラク使えます!もちろん温水もでますよ♪

ちなみにですが洗面台はどこの特養にもあるのですが、各居室にトイレが1つづつあるのは珍しいみたいです。
やはりプライバシーがしっかりと確保してあり、いつでも使えて近くにあると安心して生活できますからね。
生活の基盤となるハード面が充実していることはとても大事です!!


今回は居室とその中の設備のご紹介をさせていただきました。

入居を希望されている方などいつでも見学ができますので興味のある方はご連絡ください。


次回はユニット内のリビングなどご紹介させていただく予定です。早めに更新しますので期待しててくださいね♪

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第二回 介護・医療・地域交流カフェ 「いたカフェ 架け橋」が開催されました。

2015-07-25 14:33:57 | 相談員 日記
相談員の高橋です。

7月23日(火)に待望の、「第二回 いたカフェ 架け橋」が、成増アクトホールで開催されました。
会場つくりは、事務局で…といいつつ、参加の方にも手伝っていただきました。皆さんありがとうございました。

 

今回は、みどりの杜クリニック院長であり、ホームレス支援団体「TENOHASHI(てのはし)」の理事である、精神科医・鍼灸師の森川すいめい先生にお越しいただきました。
なんと、参加者は48名。業界の方はもちろん、地域住民のかた、ボランティア活動をされている方など、多くの方が参加してくださいました。
森川すいめい先生、すごい。


テーマは「幸せになる街づくり」です。



このテーマで、講話とグループワークを組み合わせて約2時間、本当に素敵な時間でした。


以下、本日の講話とグループワークの意見を抜粋してみました。メモのようにお考え下さい。

【ワークのルール】
事実を伝えるのではなく、意見から始める。
人の意見を聞いて、自分の意見を言う。意見なので、あっている、あっていないではない。意見を言って、意見を聴くコミュニケーションに慣れる。

【位置と役割】

【老人の自殺の多い地区と少ない地区】
老人の自殺の多いA地区と少ないB地区では、何が違うのか。もし調査を行うとしたら、どのような項目で調査とするか。なぜその調査項目としたのか理由を各グループごとに発表してください。
~各グループの意見~※一つだけ発表
・バリアフリーの環境の差
・町内会の存在
・個々人 質的
・交通の便 コミュニティー 病院の存在
・自殺の名所がある
・テレビを観ている時間

A地区は、観光地であるため財政的には豊かだった。若い人にとっては働き口もあり、住みやすい地区。その反面、老人たちには居場所がなかった。社会のスピードについていけず、役割を失い、居場所を失っていた。
B地区は、産業もなく経済的に貧しかった。収入が無いから税金も少ない。社会資源も何もないから、老人たちが集まって考えた。「自分たちの老後をどうしようか」と。そこで、この地区の老人たちは力を合わせ、特養を誘致することに成功した。
この結果からは、貧困だから人が死を選ぶわけではないことがわかった。

~フューチャーセッション~
ゴールを設定して、その過程の障壁を研究する。つまり、「どういう地区になりたいか」とゴールを設定する。そのゴールにたどり着くための障壁を研究する。どうしてA地区は自殺が多いのではなく、どうしてB地区は自殺が少ないかを考える。

【私は何によって憶えられていたいのか?】
あなたは、もうすぐ死ぬ。死んだ後に「何で」憶えてもらいたいですか?
たとえば、「あわてんぼうで、どうしようもないけれど、いつも子どもたちのことを考えていた人」と、周りの人に憶えてもらっているとわかると…
・あわてんぼうでもいいんだ
・子どものことだけを考えていていいんだ
となり、今までの通りでよいことがわかる。

海部町という自殺の少ない街があった。自殺の多いAという地区があった。
約2000人を対象に、近所付き合いの調査を行った。
どのような結果になったか…

    
[海部町]  日常的に話をする31.3% 立ち話程度の会話49.9% 挨拶程度31.3%  付き合いがない2.4%          
[A地区]  日常的に話をする44%  立ち話程度の会話37.4%  挨拶程度15.9% 付き合いがない2.6%
なぜ、このような結果になった、グループで考えてください。
意見を言ってください。意見ですので、間違っている、あっていることはありません。
・自治会の参加率 入れない人の疎外感。入れない人の気持ち。
・程よい距離感 親密の壊れ 重い 言えない
・入り込みと迷惑
・建前 言わなくていけないつらさ
・阻害感

~テレビのリモコンの話~
アメリカの老人の施設で、テレビのリモコンで自由に選局できるグループと、職員がリモコンを管理するグループの行動に違いがでるか、自己選択権の研究者が研究を行った。
自分で選択ができるかできないかの話。
たとえば、動物園のゾウと野生のゾウはどちらが長生きか。答え:動物園のゾウの寿命は15年程度、野生のゾウは40年程度と言われている。
つまり、自分で選択して自分のペースで生きられるかどうか。

【自殺希少地域の特徴】
・申し訳ないと思う人が少ない
・助けっぱなし、助けられっぱなし
・あげっぱなし、もらいっぱなし
・人助け慣れしている
・習うより慣れている
総じて、コミュニケーションに慣れている。「疎」で「多」もしくは、「疎」で「密」と言える。「密」で「少」ではない。「疎」で「多」ということは、いろいろな意見を聴くことができること。好みの意見だけを聴くということではない。人の意見を聴くことができる能力があるということ。そのためには、たくさんの人と出会って、たくさんの意見交換ができるということ。
~神津町のはなし~
子どもを大事にする街。ただし、子どもが困っていてたら、必要なときだけ助ける。そして、助け慣れしている。そうすると、人の多様性を伸ばすことができる。できることは自分でできる安心。できないことは他人がしてくれる安心。

自殺が多いところは「ウツ」を隠す。自殺が少ない地域はウつを隠さない。ウツが多いから自殺が多いわけではない。お互いを知ってしまえば、なんてことはない。

今日のワークを通して、グループの中で、お互いの意見を聴きました。コミュニケーションを試せば、上手くなります。コミュニケーション慣れをすることが大事。
・自分のペースで
・意見から始める
・事実から始めない
・習うよりなれる
皆さん、明日から、自分の職場で生かしてみてください。助けっぱなしの助けられっぱなし。
ありがとうございました。

<紹介文献>
生き心地の良い街
漂流老人
心理的剖研

文章がまとめきれなくすみません。ただ、この場にいた方たちは、多くのものを持ち帰ってくださったと確信しています。

今回で2回目の開催となりました。いたカフェの行先が、今回の森川先生の回のカフェの開催でなんとなく見えてきました。
美味しいコーヒーと、勉強になる講話、そして意見を言い合えるワークショップ(言いっぱなし、聴きっぱなしで、コミュニケーションに慣れる場)、そして交流(立ち話にも慣れる)。参加してくださった方たちが「何か」を持ちかえれるようなカフェ…ですかね。皆様、どうでしょうか。


次回は10月から11月頃に開催します。まっていて下さいね。助けっぱなしの助けられっぱなし。素敵でしょ。
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『新人の皆さん、「最近どう?」の会』が開催されました。

2015-07-25 14:21:47 | 相談員 日記
相談員の高橋です。暑いですね。いや熱いですね。

4月に入社式が行われ、早くも3か月がたちました。オリエンテーションを行い、それぞれの部署に旅立ち、OJTを受けながら、立派に一人前として業務に携われるようになってきました(ような気がします)。

そこで、「3か月もたてば、きっと言いたいこともあるだろう。どーんと吐き出してもらいましょう」と施設長の立案で、『新人さん、「最近どう?」の会』が成増の居酒屋で開催されました。


施設長をはじめ、リーダー、ユニットリーダーといった先輩職員も参加。30人の仲間たちが集まり、楽しい時間をすごしました。


終了後には、新人の介護職員たちは、介護マネージャーに誘われて、二次会に消えていきました。
今年の新人さんたちに、来年の夏には、新人を迎え入れる立場で『新人さん、「最近どう?」の会』を、企画してもらいましょう~楽しみです。
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