音羽台みんなの生活ブログ

社会福祉法人翠生会  特別養護老人ホーム 音羽台レジデンス 板橋区にあるユニット型特養です。

内定式 夢を

2018-10-28 21:10:24 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
先日、内定式のお話を書こうと思ったら、写真がないことに気付き、急遽、おじさん自転車部のことを書きました。
内定式では「夢」をテーマに書こうとしていたので、自転車部でも、おじさんが小さいけれど、確固たる夢を一部(笑)叶えたことを書きました。

今回はその続きです。
10月1日に内定式を開催いたしました。


現時点で、来年度に入職が決まっている新卒の方は3名です。3名の方たちが、音羽台レジデンスの介護職員として来てくださいます。

今年度は、介護職3名 管理栄養士2名 環境整備1名の6名と大所帯でした。今は、全員が独り立ちして力を発揮して頑張っています。早いもので、新人オリエンテーションをしてから半年が経過したんですね。近々、半年研修を予定しています。彼ら彼女らが入職してくれたおかげで、本当にたくさんのことを学べ、経験することができました。何より新卒の方を育成していくためのノウハウを得ることができました。
みな、本当に頑張っています。


来年の4月には3名の方が来てくださいます。まだ、採用活動は続けいているので、あと1名は男子を採用したいと考えています。
さて、内定式です。


今年も、成増高等看護学校の講堂をお借りして開催。
初めて3名全員が顔を合わせました。これからは、同期として力を合わせていく仲間です。
内定辞令の授与式。緊張しています。


今年のテーマは「夢」。
株式会社エイジングサポート代表取締役 当法人顧問の小川利久さんより、「介護は夢」というテーマでお話をいただきました。


「介護は夢」 株式会社エイジングサポート代表取締役 小川利久
仕事は簡単ではない。
本当の勉強はこれかから始まります。勉強が仕事。仕事が勉強。必要な勉強は楽しい。なぜかというと、人のためになる勉強は自分のためにもなる。人を救うことができる。
学校とは違う。
勉強は、人生の選択肢を増やす手段。
勉強したから人生の選択肢が増える。勉強をしなければ人生の選択肢は増えない。

音羽台に勉強した職員がいれば、入居者さんにとっても選択肢が増えることになる。自分にとっても入居者さんにとっても、勉強をして人生の選択肢を増やすことは良いこと。

脳科学をケアに生かす 
メラビアンの法則 言葉7% 表情38% 態度55%
つまり、言語コミュニケーション+非言語コミュニケーション(大部分)

楽しいから笑う。実は、脳は笑うから楽しいと感じるメカニズム。
笑顔のフィードバック効果。生活の中にユーモアを。

満足度の方程式。
満足度=実現/希望
①欲望=目標が高いこと
②実現すること
③評価されること
④基準があること

幸せな人は長生きする。幸福度。
夢はできるだけ大き方がいい。実現されることも大きくなる。
夢をどれくらい達成したいと思っているか。決意。決意と努力。夢の大きさは金額的な大きさだけではない。どんな夢であれ、夢を描くことが人生に対するビジョン。自分の夢を持たずに、ビジョンを持たずに、ただ給料をもらいに行く。現状これで仕方がないと思っているうちに、人生は終わってしまう。目先にとらわれるていると現実に負けてしまう。現実がきびしいからこそ、夢を持つべき。夢を実現するための努力をする必要がある。

日本のケアは東南アジアに循環し始める。
日本から介護の技術を学ぼうとしている。

チャレンジしなければ失敗はしない。でも、チャレンジしなければ得ることはない。失敗してもどうして失敗したか考えて、次もチャレンジすること。チャレンジしてください。
社会に出たら、努力、勉強、覚悟が必要。自分で情報を収集して自分で考えて自分で実践してください。


続いて、特養生活支援課 介護マネージャーの斉藤智晃さんからのお話し。
「音羽台レジデンスの介護」  斉藤智晃 生活支援課マネージャー
不足する介護職員
2015年 4万人 
2025年 43万人 
2035年 79万人
来年三人の方が新卒で入ってくださる。この三人が何人の方の人生を豊かにすることができるのか。考えてみてください。きっと、とても多くの方の人生に触れるはずです。とても多くの方の人生を豊かにするはずです。音羽台レジデンスにとっても、日本の高齢者にとっても、とても重要な3人なんです。

介護の仕事 3K
世間の介護は、キツイ キタナイ キケン
音羽台の介護は、感謝 感動 感激にしたい。

鉄拳「お父さんは愛の人」

うちのばーちゃんの話。
ばーちゃんの看取りの契約を先日行った。もう、そろそろだね。95歳だし。病気もあるし。
そのときに、一つ一つ条件を確認した。こうなったらどうする、こういう場合はどうする。心肺停止の連絡について話が及んだとき、24時間いつでも連絡をしてほしいと同居の娘が言う。同居の娘さんと本人はケンカばかりしていたのに。いよいよの時はそばにいてあげたいとの思いからでした。今までの関係性です。一緒にいて、一緒の時間を過ごしてきて出した結論なんですね。二人で決めた結論。

介護は、人を支える仕事です。それは、人生を支える仕事です。
人生を本に例えるならば、最後の5ページからが介護職員が関わるところ。最後の5ページ。劇的な結末である必要はなく、ごく当たり前に当たり前のことができるように、それが平凡であっても何も問題ない。

音羽台レジデンスの理念は、「人としての尊厳を尊重し、生きる喜びをともに歩みます」です。尊厳の尊重と自立の支援。この言葉が、私たちの理念となります。
来年の四月に会えることを楽しみにしています。
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地域合同防災訓練を行いました

2018-10-21 17:23:27 | 事務 日記

事務の山口です。 地域合同防災訓練を10月19日(金)に行いました。 成増第一町会の方々、ケアタウン成増さん、オーネスト成増さんの職員の方たちを招き、音羽台レジデンスで行いました。 会場では消防署や板橋区役所のご協力をいただき、消火器の練習や起震車体験、煙ハウス体験、さらにはAED体験コーナーを設けました。



(煙ハウスから漏れ出た煙ですが、少し漏れているだけでも周りが見えなくなっていました)



(二人掛かりで行えば、強力ですね。)


起震車では、スタッフの「これからスイッチオンを入れます」で起こる強い揺れに、めまいがするくらいの怖さを覚えましたが、こんな揺れが不意に来たらどうなるのかと考えてしまいました。不安を抱えてばかりで日々生活していては疲れてしまいますが、心のどこかではいつか巨大地震が起こるかもしれないことを考えていても良いような気がします。 AED体験コーナーでは、参加者の方々は「大丈夫ですか?意識なし。心肺マッサージ始めっ!」などの掛け声を掛け合いながら、胸を5cm程たくさん押していました。参加者の皆様は手が痛くなったはずなのに、元気いっぱい訓練に励んでいました。お疲れ様でした。



(『聞こえますかー?』と一所懸命に声掛け中です)


 



 訓練の最後には、お楽しみの非常食の試食会!アルファ米のカレーで疲れを癒しました。 お陰様で、防災訓練は無事に終了いたしました。 参加者の皆様お忙しい中お越しいただきありがとうございました。

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ふらっと音羽台 第二回 「認知症ケアとは」

2018-10-16 14:17:35 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
最近、縦の写真が横にしか表示されずに困っていました。困っても何もできないのが、このパソコンの世界。
そして、今回、アップロードしたらなんだかよくわからないけれど治ってました。これもパソコンの世界なのか。無知なのか。

さて、ふらっと音羽台の第二回が開催されました。
この「ふらっと」は、ふらっと来て、ふらっと帰っていいですよ〜と言う意味と、それこそ「フラット」な関係で、勉強を楽しみたい人たちにきてもらいたいと言う意味です。
ですので、別に音羽台の職員の方でなくても全然かまいません。すこし関係があるというか、だれかと繋がっていれば問題なしです。その代わり、残業代はつきません(笑)。
つまり、おおらかな勉強会です。


第一回は9月に開催。「コミュニケーションについて」でした。

参加人数6人。私と、私と一緒に企画している仲間1名と先生の川崎さんだけでも、勉強が楽しめればいいやと思い始めましたが、地域のボランティアの方が2名も来てくださり、職員さんも2名来てくださりました。内容は、こちらでも紹介しましたが、目から鱗の本当に素敵な勉強会でした。

さて、今回は「認知症ケアについて」でした。
前回から、さほど宣伝はしていません。あまり強く言うと、趣旨とかわってきてしまうので、ありのままにというか、ながれるまままに。
お菓子も、コーヒーも八人分くらい用意してお待ちしてました。
開始の18時になると…


川崎さんの話ぶりは、もうなんと言うか「やさしい」んです。認知症ケアの話を聞いていると「そうだなよ」「そうするべきだよな」と、素直に染みてきます。今回も専門職以外の地域の方が起こしくださっているので、専門用語は使わず、それでいて簡単すぎず、絶妙なところで話を進めてくださいます。今回は、歯科衛生士の方やマッサージ師の方もいらっしゃいました。BPSDとかレビー小体とか、MCIとかそう言う言葉を使わずに、当事者の感情や気持ち言葉を受け止めるように努力すること(どこに飛んで行くかわからないボールを拾いつづける努力)で、その方が「ここに居てもいいんだ」と思える場所をつくることが大切なこと。だけれども、当事者の方達の感情や気持ち、言葉を受け止めるには「技術」が必要なことを、優しい語り口で丁寧に教えてくれました。ものすごく勉強した感じになる(笑)。

勉強後は、恒例のけん玉教室。

何気に私は上手になりつつあります。やるたびに上手くなる。むふふ。

けん玉後は、恒例のお食事会。今回は、私の大好きな「たみんち」さんにお邪魔できました。

昨日よりも、今日、今日よりも明日の方が、専門職として「技術」が向上しているはず。そうでなくては仕事ではないよね…なんて話しもしながら夜はふけて行くのでした。
次回は、11月1日(木)18時からです。もしよろしければお越しください。

今回も備忘録として、研修の内容をこちらに貼り付けておきます。

ふらっと音羽台 第二回「認知症ケアについて」
平成30年10月11日(木)18時〜19時
講師:川崎 初美さん 合同会社 一歩 代表社員 理学療法士 

今日、体験したことを持ち帰って、職場や生活の中で生かしてもらいたい。
認知症はいきなりなるものではない。脳の病気。後戻りはできない。
認知症になる前には軽度認知障害となる。軽度認知障害は元に戻ることができる。
100歳を超えると7割以上はアルツハイマー型認知症になる。つまり、いずれ誰でもなる病気。

体験
二人一組になって
1から120までを滑舌良く言ってみよう。
一人はジャッジする人。

先生は40秒 50秒 60秒…と伝えます。数え終えたら手を上げてください。ジャッジしている人は、何秒だったよと伝えてください。数えた人はタイムを書いておいてください。

認知症になると言語の流暢性が衰えてくる。
大根きゅうり人参…長谷川式で出てくるテストは流暢性を評価している。

平均
大学生:25秒
30歳代:35秒
40歳代:40秒
50歳代:50秒
60歳代:60秒
60秒以内に収まるようになっているといいですね。
訓練をすれば、80歳代でも60秒以内に終わる。繰り返し行うことで、1回に何文字まで言えるか。どうやればいいかの対策を練るようになる。ユニットやデイサービスのちょっとしたレクとしてもいい。子供にもいい。どうやればいいのか考える。収集力も増す。筋肉もほぐれる。
ルールを決めたことを積み上げていく。肺活量にも認知機能の維持、向上にも役立つ。それをどんどん周りに広めていくと、予防の効果も広がる。

認知症はいつ頃になってしまうのか。

認知症になってしまった人の気持ちはどんな感じ?
現実との葛藤する人(わからくなりつつある自分を認識している人)→誰かに当たる
自分の世界(自分の記憶の中)で生活する人→なかったことにすることで自分の気持ちを保つ
自分の殻に閉じこもる(失敗をしたくない)人→自分の殻に閉じこもる

過去の失恋や挫折した時の気持ちに似ていませんか?
自分の対処の仕方と似ている。
認知症は病気ではあるが、人柄とか、本質的な部分はかわらない。
認知症になってしまった人も、私たちと変わらない。
覚えていられない不安がある。
自分で解決できないストレスがある。やればやるほどおかしなことになってしまう混沌の中で生きている。

どんな状態でいることが良いのか?
何をしてほしいかを表現できる状態。表現できなくてもわかってくれる人がそばにいる状態。つまり居場所がある状態。
生活を楽しみ、自尊心を保つことができる状態。

症状にあわせて対応を変える。
物忘れ:
「わすれること」を活用する。悪いことも忘れてくれる。時間をかえる、人を変える、環境を変える。記憶が留まっている時間をアセスメントする。

妄想:
同じ感情を共有して味方にする。「時計がなくなったの こまったわ」→「時計がなくなったの?」ではなくて「大変ね」「困ったね」と。無くなったものではなくて、無くなって困ってしまっている感情を共有し、表現する。そのあとに一緒に探す。つまり「受け止める」→「味方につける」とする。認知症の方は敵か味方かの嗅覚は鋭くなる。まずは、受け止めてあなたの味方になること。

見当識障害:
不安な気持ちの共有をする。うけとめる。

人物誤認:
否定せずに受け入れる。認知症は進行する。

徘徊:
何をしているのかを知ること。9割方、徘徊には目的があると言われている。本当の徘徊は、立って歩いたけれど、座り方がわからないから永遠と目的なく歩いている行動のこと。「どちらにいくの?」「何をしているの?」と聞いてあげれば、目的がわかる。目的がわかれば、アセスメントにつながる。
元看護師さんの認知症の方が、他人の方の部屋を開けて周る→仕事しているつもりだから当然→今は休憩中だよと伝えてあげれば、一度肯定してあげれば、一瞬、言葉が入る。味方になってあげて気持ちを掴んであげたい。もし、怒ったら「勘違いでした。ごめんなさいね」と謝る。感情の動きは負ではない。喜怒哀楽が出ることは良いこと。ただ、放っておくのは良くない。寄り添う、誤解を解くなどもコミュニケーション術なんです。

幻覚:怖がる気持ちを安心へ。見えているんだから、一緒に怖がる。怖がっているんだから、怖がっている気持ちを受け止めた方がいい。「片付けておくね」「退治しておくね」と。記憶障害もある。怖がっている気持ちを受け止めたのちに、話題を変える。記憶が保たれていれば、記憶が保たれている時間のアセスメントをする。

不潔行為:平静に始末する。なんとかしなきゃと思うからこそ、なんとかしようとしている途中に記憶が途切れてしまい、行動の誤作動をしてしまう。汚いものをなんとかしようと考えていたが、その記憶がとぎれ、片付けなくてはとなり、タンスにいれてしまう。
ある程度の記憶力がある方が、不潔行為を起こすことになる。そこにアプローチしても致し方がない。本人が気にしないように、何事もなかったように後始末する。

認知症の原点はどこ。
2事例。
①「トイレの場所がわからなくて失敗してしまう方」の事例。
尿意→行動→場所認識ができない→失禁してしまう→心理的なショック(当然)
おかしな部分は、場所の見当ができないことだけとのアセスメントになる。
トイレに行きたい時にトイレまで誘導できれば解決できる。手前の反応がわかればわかるほど、ケアの質が高い(アセスメントができている)ことになる。そこが技術。
トイレへの声かけも「響く」声かけが必要。それも技術。散歩に行くふり、一緒に行く…何でその方が行動を起こすのかアセスメント。

心理的なショックを受けている場面では、そのフォローも必要。
現実世界でトイレに行うという流れは保たれている。

②「トイレを使わずに廊下の端でおもむろに下着を下ろして排尿する方」の事例
物語を確認したら…明治生まれ 畑仕事をしていた 母屋で排泄をするのではなく、畑で排尿することが常識だった。
廊下の端でトイレをする理由を聞くと、「端っこですることが当たり前だろ」「角ですんだよ」…と本人。場所の見当はできている。「角ですること」が本人にとっては重要だった。
それがわかれば「あっちの角でやりましょう」とトイレに誘導できた。「そうか角にいくか」と
現実の世界では生きていない。畑仕事をしている時間で生きている。尿意も便意もある。
現実世界でトイレを行う行為そのものが解体されている。

いつもと同じことができなくなったらどうするのか。
「私の母は娘のところにバスで行けなくなった」
できないことを切り捨てる(助けを借りないで行動を縮小する)→どうしてよいかわからない混乱が続く→自分では解決できない混乱から抜け出せない→混乱しながら行動する異常行動となって症状が現れる。

本人には…
失敗をいかにさせないか。いかにほおっておかないか。

介護者に気をつかっていないか。
行動が縮小したので、新たに活動を加えられるか。

家族には…
介護者の負担がふえていないか。
介助される側の負担がふえていないか。

混乱する手前で…
やっている行動を変えないで、他者が助ける(他者の力を借りて行動を維持する)。
ほおっておかないために必要なこと。

ケアのポイント
感情は必ず相手に伝わる。
気にかけていることを心に届ける術を常に考える。

認知症高齢者は一コマの連続性がないので、常に途中からドラマを見ている。
これはストレス、辛いこと。

肯定する。居場所を作る。

記憶障害が1秒の人
いいお天気ですね→いい天気ですね→どこかにいきたいですね→そうですね→
周りの方にも不都合のないように、答えを返すことも認知症ケアの醍醐味。認知症の方が恥ずかしくならない、失敗しないようにすることで居場所を作りたい。それがプロの仕事かな。

質問
「帰宅願望がある方への対応は?」
施設に入ってきた経緯は一人ずつ違うはず。
納得していない人は、帰宅願望がある。本人のみになってみれば、もう、その通り。それに対する対応をどうするかは、その方の認知症の進行の程度による。アセスメント。進行が軽度であれば、例えば、一緒に帰る。60分程度かけて、一緒に自宅に歩いて帰った。家についた。すると「帰るわ」と言った。誰もいない自宅は、居心地のいいところではなかった。自分がそのユニットいてもいいともっともっと思ってもらうようにする。
認知症が進行すると「帰りたい」を連呼しているだけなのか。
思いを聞いてあげることで、私に興味を持ってもらえる人がここにいると思ってもらうとか。チームワークを発揮して。誰が信頼されるかね、男女、年齢、その方の生活歴とか、生きている世界とかみてアセスメントする。拒否される職員は、その方の人生の何かとリンクしているとか。
職員としての制約がある中で、その方が居心地の良さを感じるために何ができるかを考える。苦しい言い訳しかできないけれど、苦しい気持ちも伝えることも。

「施設で働いていると、時間が限られている。話を聞きたいけれどずーとは聞いてあげられない。うまい話の展開や不快ではない話の切り方などの仕方ってありますか?」
ストレートに事情を説明してその場を離れる。「まっててね」と言って。「まっててね」を覚えていたら記憶のアセスメントとなる。そのかたの能力をアセスメントする機会になる。夜勤の時は、自分一人で試せる時間。忙しさはなんとなく入居者がわかっているのではないか。あなたのための1分を感じさせることができればいいと思う。この関係性を気付ければいいのではないか。関係性を築けない人は、その世界で生きている人。これもアセスメント。働きながら技術も進化して行く。夜勤時間も進化の時間。これを繰り返せば、すごい実力がつきませんか。

認知症ケアはなぞなぞ。難問をみんなで解決する。一つでもなぞなぞが解けたら嬉しい。働いていたら、日々、進化しなければいけないし、しているんだと思います。

今日もありがとうございました。また、会いましょう。


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夢は大き方がいい その1

2018-10-08 14:04:27 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
10月1日に平成30年度内定式を行いました。来年の4月1日には、3名の新卒の介護職員の方を迎えることになります。
内定式では、施設の先輩方からのエールが送られました。その中で、共通していたことは「夢」。なんのためにこの仕事をするのか。何のために働くのか。なんのために勉強を続けるのか。
と、ここまで書きながら、内定式の写真がないことに気づきました。他の方に写真を任せていたので手元にない。
ですので、この続きは後日。

流石にこのままでは終われないでの、とりあえず「夢」を叶えたおじさんたちの話をば。
音羽台レジデンス自転車部の部員たちの夢は「自走でフフ山梨に行く」です。何度か、こちらのブログでも取り上げていますが、毎月コソコソ集まっては、少しずつ距離を伸ばし、山奥に自転車で行ってみたり、海を見に行ったりしています。最近は輪行という技を身につけ、飛躍的に遠くまで行けるようになりました。そんな彼らの夢は、「本当は自宅から山梨県山梨市牧丘町にあるフフ山梨に自転車で行くこと」でした。


そう「でした」なのです。
なんと、おじさんたちは行ってきたのです。自転車でフフ山梨に。実は、自宅からではなく、「青梅」から。またまだ私たちの脚では、自宅から自走すると時間が足りないとの判断から、青梅駅スタート。奥多摩駅スタートにしなかったのは、少しだけ残っている意地です(笑)。ですので、正確には「夢を少し叶えた」となります。

朝4時に起床し、5時前には北朝霞に集合。薄暗いなか、始発にのって青梅まで。


青梅に着くと、輪行を解いて準備。駅前のモスバーガーにて朝食をとりました。7時くらいだったかな。
そこからは順調。天気は最高。台風の影響は水量を見ると明らかでしたが、走路は寸断されているところもなく穏やか。


奥多摩に入り、本格的な山道に。大菩薩ラインの頂上まではずっと登りが続きます。
例の大菩薩ライン。相変わらずすんごい坂道。


こんな坂道が永遠と続きます。

この頃になると、それぞれの脚の順で登ることになります。速い人は速いペースで、それなりの人はそれなりに。自転車で坂を登るには、脚力ももちろんですが、体重が大きく影響してきます。体重が軽くてパワーがあるのが一番いい。先頭を走るのは、今年の春から8キロも体重を落としたおじさん。速いのなんの。全く、歯が立ちません。一方、後ろの2名は、痩せる痩せる詐欺を繰り返し、全く体重に変化がなかった人たち。このように努力の差は、しっかりと人生に差をつけることを40台後半で再度確認することになるのでした。

みんなが大好きな「お猿のジョージ」に「黄色い帽子のおじさん」(本名 テッド)が出てきます。ジョージがどんないたずらをしても、怒鳴ることなく、なんでジョージがそのような行動をとったのかを考え「そうかジョージ、そういうことか」と、むしろ行動を褒めてあげます。この絶対に叱らない、黄色い帽子のおじさんは、我が家でもヒーローです。
一方、音羽台レジデンスの自転車部には「黄色いジャージのおじさん」(本名 曽我さん)がいます。どんな坂が出てきても、決して悪態をつくことなく、言い訳をせず、黙々と坂を登ってきます。ただ、気のせいか、見るたびにお腹が出てきている気がします。

途中の道の駅で一休み。ジビエ料理で腹ごしらえです。黄色いジャージのおじさんは、スタミナたっぷりの鹿丼。このあたりで10時くらい。


さて、ランチをとったら、もう、本当に上り坂地獄。
頂上まで3キロ地点。黄色ジャージのおじさんはもう限界。


頂上で写真を撮りわすれ、次はひたすら下り。
下りが結構怖い。景色もすごい。写真を撮れず。次回こそ。
坂を下りながら、街が見えた時には、結構感動をしました。山を越えたぞと。


実は、そこからも坂だらけ。斜度2%くらいでも、激坂に感じてしまうほど、脚は売り切れ。少しの坂で、黄色いジャージのおじさんはちぎれていきます。
さあ、いよいよフフ山梨の看板が出てくると、信じられない坂…。斜度12%とか。もう、無理です。
無理でもやめるわけにはいきません。そんな時は、自転車を押します。

自転車を押して坂をのぼった経験はほとんどありませんでしたが、これがきつい。先頭のおじさんは、自転車で昇っていましたが。これが体重10キログラムの差です。

どうにかこうにかフフ山梨の受付に。3時くらいかな。

翠会ヘルスケアグループで自転車できた人がいるか尋ねると「(そんなアホな人)いませんよ」と。一同、やったぞ感。

いやはや疲れました。

距離はたったの90キロ。走行時間7時間半。
三人とも、すぐにお風呂に入ってお昼寝しました。

翌朝は体が石のようになっていましたが、輪行の準備。




塩山駅まで送っていただき、「かいじ」にのって北朝霞まで。


車内で三人で話していて、決定したこと。「次こそは、マッサージのうまい若者男子を連れて行こう。それが叶わなければ、三人でお灸を勉強して、お灸をしあいましょう。」でした。
次は、自宅からの自走か、塩山駅まで輪行して、山梨のライドを楽しむか、考え中。春に行く予定です。一緒に行く人募集中です。

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こんなことあんなこと

2018-10-08 09:03:53 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
9月には敬老会。ご近所の成増団地の自治会さんからご招待をしていただき、音羽台からご入居者さんが参加してきました。


フラダンスや民謡のコンサート。自治会のメンバーの方のバンド演奏など、心のこもった敬老会でした。本当に成増団地の自治会の方々は熱心で優しくて…ありがたいです。


自宅に戻ってきて記念写真。パチリ。

最年少ボランティアさんの力も借りてのイベント参加でした〜

翌日は、私の住む街、新座市のサンマ祭り。栄4丁目商店町会という恐ろしくパワフルな町会が、毎年開催しているサンマ祭りに遊びに行きました。


東北大震災の復興支援として、石巻からサンマを仕入れて、町会の人、つながりのある人がみんなでワーとサンマを焼いて、みんなでワーと食べます。
いつか焼く人になりたいなと思いつつ、たべる人で今年も遊びにいきました。これが本当に美味しい。


地域のつながりを肌で感じる催しです。サンマを焼く人も食べる人も、サンマで繋がるというか、笑顔で繋がるというか。いつかこんなお祭りを成増、三園でも(笑)。街が一体になるってすごい。
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