相談員の高橋です。
特養では、3月からご家族の面会は原則中止となっています。(お看取りが近い方の面会は行なっています)
この影響は大きい。
ご家族だけではなく、ボランティアさん達も、訪問の歯科衛生士さん達も、床屋さん達も来ることができません。ここに来る人たちの笑顔が施設の中からなくなりました。いろんな方達が、いろんなところで交流をして、小さくはあるけれど、確かな世界を築いていたことを、今は嫌になる程、実感しています。
人は人と交流を通じることで、元気になることが多い。
今は、必死に特養のスタッフさん達が、家族やボランティアさんや、歯科衛生士さん達の代わりをしてくれています。
レクリエーションを担当するスタッッフさんも、試行錯誤しながら、三密を作らないように活動を継続してくれています。
今は、コロナウィルスがいる世界になりました。どうにか、この局面を一人も感染者を出すことなく乗り切りたい。
家族の面会が中止ではあるけれど、Web面会なるものを実施しています。ご家族と対面の時間をきめて、双方がパソコンやスマートフォンの前でスタンバイ。

久しぶりの対面に涙も。見ているこちらも感動。
「会いたい」と言いたいけれど、我慢しているんですよね。皆さん。

奥様との面会。
「お父さん、変わらないですですか?私は変わらないで元気ですよ。そちらに行くことができないから、運動が少なくなって少し太ったかしらね。」と問いかけると、「変わらないよ、お母さんも変わってないね」などなど。
何でもない会話さえも、会話できることの素晴らしさ。この時代ではないと、できなかった面会かもしれませんね。
スタッフさんは、コロナウィルスという、この見えない恐怖を抱えながら仕事をし、家に帰ります。
本当にありがとうございます。