12月1日、色ガラスのかけらを組み合わせてオリジナルの時計をデザインする講座「ガラスの壁掛け時計作り」が、河南町在住の町民を対象に大阪芸大で行われました。参加者はカットしたガラス片を並べながら、自分だけの時計の文字盤を組み上げていました。<大坪千成>
(写真:ガラスを切って時計の文字盤を組み上げる様子。2023年12月1日撮影。)
大阪芸大22号館キルンワーク室で、12月1日に行われた「秋の公民館講座 ガラスの壁掛け時計作り」。河南町と大阪芸大の共催で、16人の町民が参加しました。
まず、大阪芸大工芸学科の木下良輔(きのした・りょうすけ)准教授が、ガラスの加工や特性について解説。制作のコツや、ガラス加工の歴史を熱く語りました。
(写真:大阪芸大22号館キルンワーク室で講座が行われる様子。)
(写真:ガラスを切るコツを説明する木下准教授。)
参加者は、用意された色付きのガラス片の中からイメージに合うものを選んだり、専用のカッターに油をつけてガラスを割ったりして、文字盤を組み合わせていきます。慣れない作業に苦戦しつつも、集中して作っていました。
陰陽のマークをデザインした参加者は「(もう少し)準備する時間がほしかった」と笑いながら話しました。
制作した文字盤は窯で焼いて固められ、後日、参加者に送られるということです。
(写真:テーマに合ったガラス片を探す参加者。)
(写真:青いガラスにカッターで切り込みを入れる様子。)
「とにかく与えられた時間で、伝えられることは伝えました。スタッフも含めて一生懸命な時間が楽しい時間につながる」と語る木下良輔准教授。「これを機会に、大阪芸大ではこういうことやってるんだと少しでも話ができたら理解が深まると思う」と、町民講座の意味を話していました。
(写真:ガラス片を組み合わせる参加者。)
講座の後は、工芸学科の施設でガラス加工の見学も行われました。工芸学科の山野宏学科長が、生きているかのような、リアルなうろこ模様の魚のガラス細工を作り上げると、参加者から大きな歓声が上がっていました。
(写真:ガラスを加工する山野宏・工芸学科長。)
(写真:できあがった魚のガラス細工。)
了