2023年12月21日(木)から運行を開始する、金剛バスに代わる新しい公共交通の名称を(仮称)「4市町村コミバス」とすることが発表されました。後日正式名称を決めるとしています。これまでの金剛バス路線を統廃合する形で、富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村で9路線運行されます。金剛バスの運賃を維持し、運営は4市町村広域協議会が行います。2024年5月17日に(仮称)「4市町村コミバス」の愛称が「金剛ふるさとバス」に決定しました。<宮原裕>
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▽路線1 北大伴線(富田林駅~北大伴行き)
▽路線2 石川線(富田林駅~近つ飛鳥博物館行き)
▽路線3 千早線(富田林駅~千早赤阪村立中学校前行き)
▽路線4 河内線(富田林駅~河内行き)
▽路線5 白木線(富田林駅~東水分行き)
▽路線6 さくら坂循環線(富田林駅~さくら坂4丁目回り)
▽路線7 東條線(富田林駅~府立こんごう福祉センター回り・甘南備回り)
▽路線8 喜志循環線(葉室循環・太子循環)
▽路線9 阪南線(喜志駅~近つ飛鳥博物館行き)
▽9路線の運賃一覧
▽定期券の申し込みは「きらめきファクトリー」で
▽レインボーバス大幅減便
▽カナちゃんバス朝夕休止
▽太子町、千早赤阪村は町村内でコミュニティバスを運営
▽愛称「金剛ふるさとバス」に決定
(画像:「4市町村コミバス」の路線図 富田林市HPから)
▽路線番号1 北大伴線
富田林駅から北大伴までを結びます。運行事業者は河南町で、全便で交通系ICカードは利用できません。
(画像:北大伴線時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号2 石川線
富田林駅から近つ飛鳥博物館までを結ぶ路線です。朝1便のみ、「東山(芸大前)」発が設定されています。運行事業者は河南町で、全便で交通系ICカードは利用できません。
(画像:石川線の時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号3 千早線
富田林駅から千早赤阪村立中学校前までを結びます。運行事業者は南海バス㈱と千早赤阪村で、南海バスが運行する便は交通系ICカードが利用できます。
(画像:千早線時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号4 河内線
富田林駅から河南町の「河内」までを結びます。運行事業者は河南町で、全便で交通系ICカードは利用できません。
(画像:河内線時刻表 富田林HPから)
▽路線番号5 白木線
富田林駅から千早赤阪村の「東水分」を結びます。運行事業者は河南町で、全便で交通系ICカードは利用できません。
(画像:白木線時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号6 さくら坂循環線
富田林駅と河南町のさくら坂地区を結ぶ路線です。運行事業者は近鉄バス㈱と河南町で、近鉄バスが運行する便は交通系ICカードが利用できます。
(画像:さくら坂循環線の時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号7 東條線
富田林駅から富田林市の甘南備地区を結びます。運行事業者は南海バス㈱と近鉄バス㈱で、全便で交通系ICカードが利用できます。近鉄バスが運行する便は富田林駅と市役所金剛連絡所を結ぶ路線バスで運行している「レインボーバス」の車両を運用に充てます。
(画像:東條線時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号8 喜志循環線
喜志駅から太子町役場など、太子町内を結びます。運行事業者は近鉄バスで、全便で交通系ICカードが利用できます。
(画像:喜志循環線時刻表 富田林市HPから)
▽路線番号9 阪南線
喜志駅から東山(芸大前)を経由し、近つ飛鳥博物館を結ぶ路線です。運行事業者は近鉄バス㈱と河南町で、近鉄バスが運行する便のみ交通系ICカードが利用できます。
(画像:阪南線時刻表 富田林市HPから)
▽9路線の運賃
(画像:運賃一覧 富田林市HPから)
▽定期券の受け付けは「きらめきファクトリーで」
22日から開始の定期券申し込み受付は、12月21日(木)から始まります。発売場所は富田林市の、観光交流施設きらめきファクトリー(本町)で、発売期間は、午後3時〜午後8時です。年末年始の12月29日〜翌年1月3日は休みです。詳しくは富田林市のHP「4市町村コミバス 定期券の販売について」を確認してください。
▽レインボーバスは大幅に減便
近鉄バスが運行している、富田林駅と市役所金剛連絡所(寺池台一丁目)を結ぶ路線バス「レインボーバス」は平日9便、土日祝日7便運行しています。しかし、東條線の運行に車両を利用するため、12月21日(木)から3便に減便されます。詳しくは富田林市のHP「レインボーバス運行経路・運賃・運行のご案内」を確認してください。
(画像:レインボーバス12月21日以降の時刻表 富田林市HPから)
▽カナちゃんバスは朝夕に休止
河南町が町内で運行しているカナちゃんバスは、7時台から18時台まで北部と南部で毎時1便ずつ、計24便運行していますが、他路線の補完運行のため、7時台、8時台、17時台、18時台の便を休止します。よって、9時台から16時台で毎時1便ずつ、北部と南部を合わせて16便の運行になります。
河南町の担当者は、「16時台に役場で手続きをしようとすると帰りのバスがないという状況になるので気をつけて欲しい」と話しています。
詳しくは河南町HP「カナちゃんバス・やまなみタクシー利用ガイド」を確認してください。
(画像:カナちゃんバスの運行の変更について 河南町HPから)
▽太子町、千早赤阪村は町村内でコミュニティバスを運営
金剛バスが上ノ太子駅を起点に運行している、太子町内を循環するバスは「4市町村コミバス」には含まれず、太子町が運営するコミュニティバスに吸収されます。同じく「4市町村コミバス」に含まれない、千早線の千早赤阪村立中学校前から金剛登山口は、千早赤阪村が新たにコミュニティバスを運営します。
太子町内のバスについては太子町HP「金剛バスの廃止にともなう新たな地域公共交通の運行が始まります」を
千早赤阪村内のバスについては千早赤阪村HP「新たな交通サービスの開始について」を確認してください。
▽愛称「金剛ふるさとバス」に決定
2024年5月17日に富田林市のホームページで(仮称)「4市町村コミバス」の愛称が「金剛ふるさとバス」に決定したと発表されました。
最終投票では3つの候補があり、「金剛ふるさとバス」が他より2倍ほどの、264票を獲得し選ばれました。「南河内フルーツバス」が136票、「みなみかわちフルーツライン」131票でした。富田林市のホームページによると、『「金剛ふるさとバス」は、金剛山を眺める4市町村ならではのネーミングで、特に高齢者に永く愛される”言葉の響き”をもつ、という想いが込められている』ということです。
詳しくは富田林市のHP「4市町村コミバスの愛称が決定しました!!」を確認してください。
【追記】5月17日に4市町村コミバスの愛称が「金剛ふるさとバス」に決定したため追記(2024年10月22日 編集部)。
了