新型コロナウイルスは、オミクロン株の流行とともに感染拡大がこれまでにない勢いで広がっています。大阪芸大の学内の感染者も、保健管理室の発表の数字をまとめると、1月は学生109人、教員5人、職員4人の陽性が確認されました。2月に入ってからは学生39人、教員4人、職員5人の陽性が確認されました。学内感染者数は減っているものの下がりきらず、まだ予断を許さない状態です。政府は3月3日、6日に期限を迎える「まん延防止等重点措置」について大阪・兵庫・京都など18都道府県で、3月21日まで延長する方針を固めました。<宮原裕>
【2月の新型コロナ陽性者報告数】
1日(火)学生5人、教員1人、職員1人
2日(水)学生5人、教員1人
3日(木)学生1人、職員1人
4日(金)学生4人、職員1人
5日(土)学生3人
6日(日)学生1人
7日(月)学生2人
8日(火)学生2人
9日(水)学生1人
10日(木)学生2人、教員1人
12日(土)学生3人
14日(月)学生1人、職員1人
15日(火)学生1人
16日(水)学生2人、教員1人、職員1人
17日(木)学生2人
19日(土)学生1人
22日(火)学生2人
25日(金)学生1人
(3月2日 大阪芸大 保健管理室発表)
●「まん延防止等重点措置」3月21日まで延長する方針
大阪府によりますと、3月3日時点で重症患者用の病床は実際に運用されている病床が408床、入院している人は268人で、運用率は65.7%となっています。軽症・中等症の患者用の病床は、実際に運用されている病床が3419床、入院している人は2599人で、運用率は76.0%です。
3月2日に開かれた厚生労働省の専門家会合では、全国の新規感染者数の減少は緩やかで、しばらくの間は感染者数が高いレベルのまま推移することが予想されるとしています。 また、重症者や亡くなる人の数は多い状態が続いているとしています。
専門家会合は、卒業式や春休みなどを迎える年度末に向け、▽1つの密でも避け、混雑した場所や感染リスクの高い場面を避けることや、▽不織布マスクの正しい着用や手指の消毒、換気といった感染対策を徹底することが必要だと強調しています。
1月9日から31日までの期間で沖縄、山口、広島の3県を対象に始まった今回の「まん延防止等重点措置」は、1月21日からは東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏1都3県と愛知、岐阜、三重の東海3県、そして群馬、新潟、香川、長崎、熊本、宮崎の計13都県が追加されました。さらに1月27日からは大阪、京都、兵庫の3府県と北海道のほか、青森、山形、福島、栃木、茨城、静岡、石川、長野、岡山、島根、福岡、佐賀、大分、鹿児島の計18道府県が追加されていました。政府は、3月6日に期限を迎える今回の「まん延防止等重点措置」について大阪・兵庫・京都など18都道府県で3月21日まで延長する方針を3月3日に固めました。
●まず大学の保健管理室に電話を
大阪芸大の関係者は、少しでも体調に異変がある場合は、春休み中でも保健管理室に電話で相談するようにしてほしいと話しています。
大阪芸大 保健管理室
0721-93-3806(直通)
月-金10:30から17:00
土曜 10:00から17:00
●喉の痛みや違和感は危険信号
今年に入って広がっているオミクロン株は、喉の痛みや違和感、それに頭痛、鼻水などで発症に気づくことが多いとされています。
報道では、肺炎などで重症化しないとの情報もありますが、体のだるさ、頭が痛いなどの症状のほか、喉の激しい痛みが特徴だという報告もあります。医療関係者は、「万一、呼吸がつらい、状態が急変したなどの場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と話しています。
了
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