かつて高知県の東部地域において国策としての事業が決定され、現在も地域に重大な問題を解決できないでいる事柄があります。
偶然その議事録を発見したのです。
衆議院会議録情報 第016回国会 通商産業委員会 第31号
昭和28年8月6日(木)午前10時33分開議
という議事録です。
請願の37.奈半利川の電源開発に関する請願。
委員発言
「本請願の要旨は、四国の電源開発は中国、九州または関西地方に送電し裨益せしめる国策的開発で、速やかに開発に着手すべきであるが、目下四国電力会社と住友共同電力会社間で高知県奈半利川の水利権をめぐって係争中で、両社その立場を異にしているため解決至難の実情にある。ついては、大乗的見地から両社を強調せしめるとともに、開発会社によって四国の電源開発を促進されたというのであります。」
説明員発言
「ここに述べられております高知県の奈半利川開発の問題につきましては、いろいろ四国電力と住友共同電力との間に争いがあったのでございまするが、政府といたしましては、ただいまいずれにも開発担当者を決定することをいたしませんで、さしあたり電源開発会社をして、さらに総合的に調査をせしめるということで、先般電源開発調整審議会におきまして、奈半利川を電源開発会社の調査地点に指定いたしたのであります。奈半利川の開発は、単に四国の電気の需要を満たすのみならず、中国、九州に四国の電気を流して、西日本の電気全体の、需給調整をはかるという意味から検討されなければならない問題でございまして、そういう意味でそういう角度から開発会社で調査してもらうことになっております。」
この日には電気事業法の改正についてや、自家発電などについても論議されています。
結果として奈半利川には3ヶ所にダムが建設され、未だ濁水問題が解決されずに今に至っているのです。
会社同士が争い利権獲得に奔走した様が想像できます。
さらに、高知県のためでなく西日本全体のために、それを作るとした図は、東京と福島県の関係が思い浮かんでつい・・・。
利益享受は都会で田舎はひたすら我慢するのです。それが国策なのだろうか。
そして企業はひたすら・・・。あ~~~。
困ったもんだ。
ということは、西日本全体の電力消費料金に奈半利川濁水対策費を上乗せして徴収し、問題解決を図るということになるのだろうか。
ならないだろうな。
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偶然その議事録を発見したのです。
衆議院会議録情報 第016回国会 通商産業委員会 第31号
昭和28年8月6日(木)午前10時33分開議
という議事録です。
請願の37.奈半利川の電源開発に関する請願。
委員発言
「本請願の要旨は、四国の電源開発は中国、九州または関西地方に送電し裨益せしめる国策的開発で、速やかに開発に着手すべきであるが、目下四国電力会社と住友共同電力会社間で高知県奈半利川の水利権をめぐって係争中で、両社その立場を異にしているため解決至難の実情にある。ついては、大乗的見地から両社を強調せしめるとともに、開発会社によって四国の電源開発を促進されたというのであります。」
説明員発言
「ここに述べられております高知県の奈半利川開発の問題につきましては、いろいろ四国電力と住友共同電力との間に争いがあったのでございまするが、政府といたしましては、ただいまいずれにも開発担当者を決定することをいたしませんで、さしあたり電源開発会社をして、さらに総合的に調査をせしめるということで、先般電源開発調整審議会におきまして、奈半利川を電源開発会社の調査地点に指定いたしたのであります。奈半利川の開発は、単に四国の電気の需要を満たすのみならず、中国、九州に四国の電気を流して、西日本の電気全体の、需給調整をはかるという意味から検討されなければならない問題でございまして、そういう意味でそういう角度から開発会社で調査してもらうことになっております。」
この日には電気事業法の改正についてや、自家発電などについても論議されています。
結果として奈半利川には3ヶ所にダムが建設され、未だ濁水問題が解決されずに今に至っているのです。
会社同士が争い利権獲得に奔走した様が想像できます。
さらに、高知県のためでなく西日本全体のために、それを作るとした図は、東京と福島県の関係が思い浮かんでつい・・・。
利益享受は都会で田舎はひたすら我慢するのです。それが国策なのだろうか。
そして企業はひたすら・・・。あ~~~。
困ったもんだ。
ということは、西日本全体の電力消費料金に奈半利川濁水対策費を上乗せして徴収し、問題解決を図るということになるのだろうか。
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過去にもこんな水問題があったのですね。
水は高いところから低いところへ流れて底辺が潤いますけど、お金や資源は中央の高いところに吸い上げられて地元には余り残りませんよね。
ぼちぼちやっていきましょう。
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ボチッと。ありがとうございます。
しかし企業論理が大手をふって徘徊し、国がそれを支援するのです。