いわゆるCDブック(音楽ではなく、音声で小説やエッセイが吹き込んであるもの)というやつですが、日本では視覚障害者向けに図書館の片隅においてある程度しかみかけません。
漫画やアニメのスピンオフみたいなCDブックっていうのはたくさんあるんだけどね。
一般書籍を朗読したものが少なすぎる。CDブックは視覚障害者のためだけのものという意識が強いのかもしれない。
4月から通勤で毎朝電車に乗るようになったのだけど、長い電車通学/通勤生活の中で、実は立ったままのラッシュを経験したことがなかったので結構辛い。
(音楽にはさほど興味がないので)本を読んで気を紛らわせたいけど、当然そんなスペースはなく…。
そこで活躍するのがaudio bookというやつなのです。
アニメのCDブックみたいに何人も声優を使うわけではなく、本当にただ本を朗読しただけのCD。
これがもっと普及すればなあと思っています。
欧米では、それなりに売れた本はかなりCD化されています。
とりあえず、日本語版で読んだことのある本の英語版CDブックを買ってみました。
結構気が紛れます。
が、やはり本を読むのと音で聞くのとでは、かなり感覚が違います。
私だけかもしれませんが、活字の世界というものは、ただそれだけで様々な矛盾や不自然な点を許せるのです。
本とまったく同じ文章を読み上げているはずなのに、突然倒れた紳士にちょっと触れただけの登場人物が「死…死んでる!」なんて言い出すと、なんだか突然現実に引き戻されて醒めてしまいます(どんなの聞いてるかバレる)。
…それでもそこそこ楽しんではいますので、日本語版がたくさん出ればいいなあ。