PAIKAJI-WALKER

沖縄県は石垣島に在住の筆者が全国を渡り歩く様を何となくレポート。。特にテーマもカテゴリーも持たない雑学ブログ。

津和野へも行って来ましたよ。

2015-06-07 19:43:27 | 行く先々の話し



山陰の小京都、津和野。大河ドラマで現在人気の萩かっらも程近く、混んでいるかなと思いきや空いていました。6月5日に行ったので平日と言うこともあったかな。。

街並みもあり鯉の泳ぐ水路なんかもガイドブックに載ってますが、カトリック教会が実はあります。

津和野カトリック教会。ちょうどシスターがいらっしゃって「昭和6年に建てられたらましてだいぶ疲れてきていますが大切にされています」とお話ししてくれました。

なかなかの迫力。

教会内も自由に見ることが出来ます。

この教会に小さな資料館があり覗いてみました。

鎖国時代のキリスト教信者弾圧は教科書などでも習いますね。しかし、その執拗な異教徒弾圧を日本と言う国は明治時代になっても続けていたとは微塵にも思っていませんでした。

鎖国時代の「大浦四番崩れ」から始まった特に隠れキリシタンへの弾圧は幼児へも向けられました。

幕末、長崎の大浦天主堂から多くのキリスト教信者が日本各地に流配され棄教させるべく当初は日本神道学者による説得などで進められていたようですが、信仰心の強い長崎のキリスト教信者が棄教する事はなく徐々に投獄、飢え責めなど体と心を責める拷問へと変わって行きました。


愚かな事に、長崎から家族で流配された両親へは見せ付けとして子供の拷問を牢屋から見せキリスト教を捨てる決断を迫りましたがそれでも信仰心が揺るぐことが無かった信者もいたそうです。

あまりにも非道な拷問で多くの信者が殉教。

その殉教者を讃える場所が市内から程近い乙女峠というところにあります。



本当に綺麗に手入れされている場所。毎年5月多くの信者が集い殉教者を讃えているそうです。その人数2000人です。


拷問で亡くなり山中に葬られた遺骨を集め、手厚く祭った場所が山道を歩いた先にあります。往復40分ほど掛かりますがその道を歩いてきました。

途中、ゴルゴダの丘でキリストが処刑されるまでの出来事のレリーフがポイントポイントで設置されてあり坂がキツいなと思うとそのレリーフがあるのです。良く考えられた険しい道でした。

そして到着。


色々な思いが歩きながら浮かびました。

宗教というものを省けば、己の信念を捨てずにその命を全うした方々を思うと、今の自分はどうか?その覚悟があるのか?と自問自答しながら。。はたまた、宗教とは何なのか。。など色々な事が頭を巡る体験をさせてもらいました。

この場所は是非、津和野に行った際には立ち寄って下さい。

日本全国に流配されたキリスト教信者のその後ですが明治22年2月11日に制定された大日本帝国憲法の「信仰の自由」が保障されたことを受け、長崎に戻されたそうです。たった125年ほど前の話しです。

興味ある方は、津和野カトリック教会を調べてみてください、色々、知ることが出来るはず。



色々勉強になった時間です。



ありがとう御座いました。



では、


paikaji



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