明日から私が尊敬する友禅絵師の職人さんと同じ会場で仕事。何度かお会いするうちに色々デザインや描写について教えてくれるようになった方です。
鷺(さぎ)が得意なモチーフなんだそうですが、そりゃぁ素晴らしい事。。
良くもまぁこんなに繊細に描けるもんだと、ただ驚くばかり。
絵師曰わく「慣れだよ島ちゃん」。。って。
高度成長期、普通に就職してりゃあ苦労もせんで今頃は退職金もらって魚釣りでもしてたろに、と。だれも伝統的な仕事に就くもんなんか俺の周りには居なかったよ。獲物を水辺でジッと狙う鷺には無意識に惹かれたそうです。
アイツら百発百中で獲物を仕留める訳ではなくて、結構失敗するんだよね。
でも、失敗しても腹立てる訳でもなく飄々としてるんだよ。あんな心境になりたいよな、、なんて描き始めたんだよ。
世間が浮かれていてもじっと鷺だけを追い続けた絵師から描かれる鷺は命を吹き込まれ見る者を黙らせます。
そんな話しも知っているので益々ワタシは喜んでしまうのです。
さて、会場にはその他、九州熊本の八代産の藺草(いぐさ)マットなどがあります。現在、日本に出回っている藺草製品は殆どが中国などの海外輸入品。しかも青く染色しているものが殆どです。その染料はマラカイト亜鉛酸。あまりよろしくないですよね。。
基本、藺草は乾燥させてから製品化しますのでそんなに青々してはいないのです。
藺草の香りは本当にいいですね。でも国産品は安くは無いですけど、ホームセンターで売ってるものとは全く別次元の風格があるんです。いいですよね、、
さて、私はと言うと、今回は翡翠を持ち込みましてちょっと珍しい提案をしようと思っています。すでに沢山の予約は戴いていて明日からの５日間はかなり忙しくなるとお店の方から念を押されております。
では、皆さま、明日も素晴らしい絵師の作品の数々をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。。。
paikaji
