外から来た人の言葉と、それを聞く現地の人の沈黙

福島の震災の避難地をレポートするテレビの人がいる。
ガイガーカウンターを振り切らせて「怖い、怖い」という。
会う人に「どう思いますか」と質問してる。
会ってしまった人は、一瞬ためらってから、返事をする努力をしてくれる。
ひどい質問。

東京の数百倍の放射線と、ナレーションがかぶる。
集団避難してるところに、外部からやってきた人は手にガイガーカウンターを持って「計ってる」。車座になってそれを見てる現地の人たちは、なにかを押し殺した雰囲気でその人を見る。なんの風景なんだろう。私は何を見てるんだろう。

「いつかこうなると思ってた」
「でも自分の時代に起こるとは思わなかった」
普通の言葉です。みんなそう思ってる。言いたいだろうに、それすら言わずに、黙ってる。

修理完了！

腕時計なおったー。珈琲ブレイクから戻ってもおじいさんは格闘中で「長さがちがうなぁー」「昔は時計売ってたけどねぇ（！？）」色々おっしゃってましたが、終いには軸芯がバンドの幅から飛び出してる状態に至り、「削るでね。少々傷が入るけどいいかね？」とおっしゃられ、こちらも熱がこもってきて「ええ、かまいません。頼みます」と、ヤスリ、グラインダーでがりごり。
使えるまでに直り、お代を、と切り出すと「いらない」「へ？！」「自分で直せるのはお代はいただかない」「それじゃご商売になりませんよ。せめて珈琲代を・・・」というやりとりをして、気持ち良く出ました。「また来て下さい」と言われ、そうします、と答えました。ここのおじいさんなら修理、任せたいね！傷がついたってね！！

腕時計修理

愛用の腕時計のバンドが切れたので、シックな老舗な時計屋に飛び込みで入ると、手の震えそうなじい様が「手が滑るー」とよたよたした様子にいたたまれなくなり「10分したらきまーす」と、最寄りのドトールにてブレイク。なおるかなあー