追悼 さようならサリーちゃん

こんにちは　れいです。

いつも行くランで娘が唯一仲良く出来たお友達がいました。
名前はサリーちゃん。

娘はサリーちゃんに会うと自ら走ってそばに行くほど大好きで
サリーちゃんは娘にしつこく匂いを嗅がれても
「いいわよ(^-^)」
って言う感じで娘を優しく受け入れてくれてました。

ワンコだけではなく
私達ランを利用する飼い主さんたちにとっても
美しくて穏やか、優しい性格のサリーちゃんは人気者でした。

私もボスも
サリーちゃんに会ったときは
ぎゅっと抱きしめずにおれないほど大好きでした。



息子が旅立つ２日前、家族でランに行ったとき
偶然サリーちゃんがいました。
そのときの記事はこちらですが
今あらためて見てみると全然違うセリフが浮かんできますね…

「オレ、もうあかん。サリーありがとうな？」
「・・・うん」

そんな風にも見えてきます。

でも優しいサリーちゃんのことです。
最期まで息子らしく頑張れるように
あたたかい元気玉を分けてくれたに違いないと私たちは信じています。

息子が旅立ちしばらくして
娘とお散歩中にランの前を通りがかりました。
見るとサリーちゃんとお父さんお母さんのいつもの姿…

蚊の鳴くような小さな声でこんにちは、と挨拶しました。
いつものようにサリーちゃんは穏やかな笑顔で
「こんにちは」
って私の前に座ってくれました。

サリーちゃん…
サリーちゃん、ありがとうな？
この前息子にあったの覚えてる？
小さい小さいチワワや。

息子な？

息子…

あかんかってん。こないだ虹の橋、渡ったんよ。


あの日元気玉分けてくれたんよねえ？
ありがとうねサリーちゃん…
ありがとう…



サリーちゃんを抱きしめ、泣きながら
何やらぼそぼそ言う私に
最初に気づいてくれたのはお母さん。

「何かあったんですか？」

「息子、亡くなったんです…」


それを聞いたお父さんもええっ？！と声をあげてくれました。
お母さんは息子のことをすぐに思い出してくださって

「あの、お父さんの上着の中に入ってた小さなチワワちゃんでしょう？！」

と。
まだまだ”息子のお引越し”から日が浅く
あまり話せる状態ではなかった私を察してか

「お気の毒に…
でも元気出してくださいよ？
まだこの子がおるんやからね？」

と優しく声をかけてくれました。



あの日の優しいサリーちゃんご一家のお気持ち、
私は生涯忘れません。




今年の夏、早朝散歩で
２回サリーちゃんご一家とすれ違いました。
いつもと同じ穏やかで優しい笑顔を向けながら
「おばちゃん、娘ちゃん、おはよう」
と言ってくれたサリーちゃん。

今からランに行くんですか？
ええ、このあと行こうと思うてるんやわ～
そうですか、お気をつけて。
サリーちゃんまたね～

そんな会話をして別れたのが
サリーちゃんご一家とお会いした最後になりました。


季節が変わり、ランで待っても
ランの前を通りすがっても
サリーちゃんの姿を見ることはなく
ボスとは
「最近サリーちゃん見てないね？」
「そうやなぁ、会いたいなぁ…」
「そうやなぁ…」
という会話をすることが増えました。





そのうち会える
いつでも会えると思っていたのですが

数日前のコメント欄で昴のじぃじさんから
サリーちゃんが事故に遭って亡くなったと知りました。
コメントを読んだ直後
「わあああああやだどうしよう！」
と大きな声を出してしまい
涙が止まりませんでした。

事故だっただなんて…
突然引き裂かれてしまったお父さんお母さんも
どんなに、どんなに悲しかったか！

お布団に入っても涙は止まらず
ボスは静かに
そして寂しそうに


－あとはもう息子に任しとき？
あんなにいい子、絶対天国にいけるよ

いつかまた　どこかで会えるって…


と言いました。





もう二度とあの笑顔を見ることは出来ないんですね…
もう一度会いたかった。
もう一度、あの子を抱きしめたかった…


サリーちゃんみたいな子だったら
少し大きなワンコもいいよね？
ってボスと話すほど
穏やかで大人しくて本当に可愛い子でした。

私にはじめて中型犬の素晴らしさを教えてくれたサリーちゃん
娘を受け入れ、お友達になってくれたサリーちゃん
ぎゅっと抱きしめても
いつもフフッと笑顔でいてくれたサリーちゃん

大好きだったサリーちゃん…


寂しくなります。
心からご冥福をお祈りいたします。






サリーちゃん、ありがとう…







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