フリーソフトだけで星の写真をやりくりします。DeepSkyStackerとGIMPを主に使っています。
星空撮影は30秒から60秒程度、長くても300秒くらいの露光が多いです。それ以上は極軸合わせの精度により星がずれる気がするので。
あとは雲が通るとかそういう事態を回避するためにも比較的短い露光で多数の写真を撮っておくのがいいのかもしれません。
多数の画像は重ね合わせますが、星に特化した重ね合わせツールとしてDeep Sky Stackerというソフトを使っています。
各色16bitに対応しているので階調豊かな画像になると期待。
起動画面はこんな感じです。
比較的多数のカメラのRAWデータを扱えるので、RAWで放り込んでもいいし、jpgを入れてもいい。の前に表示がおかしくならない設定が必要。
About DeepSkyStackerの画面で元素をDefaultからEnglishに変更しておく。Defaultのままだと階調いじる画面のサイズが変わってしまってApplyなどのボタンが押せなくなります。表示は英語のままですが、ちゃんとApplyが押せるようになります。変更したらDeepSkyStackerの再起動だけしておきましょう。
画面に撮影したファイルをDrag&Drop
撮影データはLight Framesにて重ねる。Dark画像があれば同じようにDrag&DropしてDark Frameを選べばいいです。
本体画面でRegister Checked Imageを選び、アクションはまあいいので、Advancedの設定をします。
Star Detection threasholdは値が低いほど星が増える。あまりにも星が多いと重ね合わせの計算が重そうなのであまり多くしないようにしています。
Compute the number of detected starsを押すと今の画像でどの程度の星が検出されるかわかる。
あまりにも多いとパターンマッチで失敗しそう。
OKするとそれぞれの画像の星の位置を検出してくれる。
星の位置を検出すると星の数とオフセットの値が入ってきます。
dX dYは多分ピクセルだけどあまり一定の方向とかにずれない模様。重ねて問題なければいいやと思ってあまりにも変な値になっていない限りいいかと。
※モザイクになっているのはpngデータの量を減らしたいからです。特に隠すものはないです。
スタッキングは多分デフォルト条件でいい。methodはaverageでいいと思う。比較明などもあるので、シーンによって選べばいいでしょう。
合成できたら整えます。
言語がDefaultのままだと上のApplyとResetが押せないです。ウインドウの外にはみ出ちゃう。
RGBの三角形をいじって階調調整。log√と書いてある箇所は他にも選べるのでクリックしていいやつを選ぶ。星の写真は普通の写真ではありえないような階調のいじり方をするので低輝度のところのコントラストを出すためにデフォルトでlog√になってます。上記の画像はHα改造したカメラのRAWデータなので赤が強く出ていますので、これらが重なるように適当にいじります。
こんなもんかな、と思ってApplyを押すと画面の中央から計算されてデータが更新されます。うちのパソコンは現代ではあまり計算力がないのでちょっと待たされます。Core 2 Quad Q9300使ってます(2.5GHz×4コア)が、10年前のPCなので遅いです。
でも部分的な階調をいじるだけでなんとなく全体が見えますので、ここだけ更新というものもできます。画面上でドラッグすると赤い枠が出てくるのでその状態でApplyすると選択エリアのみで更新可能。
上記は2箇所で確認したもの。赤枠もモザイクになってるけど、なんとなく雰囲気伝わるかと。
色味を整えていき、全体を更新しながら微調整をしますが、思い通りの微調整は難しいので、黒潰れ、白飛びがない程度に整えてあとはGIMPなどの別ソフトで整えたほうがやりやすいと思います。
Autosaveのtiffが結構な画像サイズなので要注意。上記画像は70MBを超えます。
このソフトは星だけではなく、彗星のトラッキングも可能。
そうしてみます。