ぷりちー探検隊

ゆる~い感じで書いていきます。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2009-02-20 | 映画
長い。
面白かったけど長い。
3時間近くあるんだけど、たいして重要ではないところを切っていけばあと20分は短くなったんじゃないかな。
観てると「ここは端折ってもいいんじゃない?」ってとこがいくつかあって、少しダラダラした感じがあったから。
そういえば、作品全体がドキドキ興奮するような感じじゃなかったような。
あんがい淡々とした作品だった。
主人公(ブラピ♪)が老人の姿で生まれて若返りながら成長していくっていう特殊な設定の他は、主人公の性格も登場人物たちも普通の人たちだったような気がする。
普通の世界の中にポンとひとつの奇跡を置いてみました、みたいな。

その、奇跡の男の生涯をそのまま描くだけで充分私は面白かったと思うんですが、いくつかよく理解できないエピソードとか教訓めいたことがあって、それがあったから長く感じたのかな?
全体的に重い?
もっと単純な作り方をしてほしかったな。(このワタシにも理解できるような、ね)

この映画、一番の見どころは若返ったブラピの美しさだね。
もぉね、ため息が出るくらい美しいのよ。
どうやって作ったのか知らないけど、実際のブラピの若かりし頃と比べてもきっと綺麗だと思う。
あれは20歳くらいの設定なのかな。
美少年のブラピが、すっかり中年になってしまった恋人(ケイト・ブランシェット)と会うシーン。
年月とともに変わってしまった二人の姿が悲しいシーンなんだけど、ブラピの若さと美しさがいっそう残酷に感じるんだよね~。
若い男が老いた恋人を見つめる目が無表情、というか冷たく感じたのは私の気のせいだろうか。
おいおい、そんなに見るなよ。おばちゃんだって好きで歳とったわけじゃないんだからさ。
私。ものすごく共感できるんですけど…

5~6年前かなー、『ビッグ・フィッシュ』って映画を観たんですが、あれに似てるって思いました。
死の間際の男が不仲な息子に夢物語のような自分の人生を語り、その父の話を信じられない息子。でも、じつは…っていうほんわか楽しいファンダジー。
あそこまで軽く明るくなくてもいいけど、もう少し起伏のある明暗のはっきりしたところもあっていいかも。

面白かったんだけどね。
感動もしたんだけどね。
ブラピも美しかったんだけどね。
なんかすっきりしないねー。

★4つ。