65 103-151 9185 日経のお粗末な記事

今朝の日経に、韓国に対する輸出管理強化に関する記事がある。

これがお粗末な内容だ。

要はこのままだと日本の存在感が低下するので、早く日本が折れろ、という記事だ。

ちょっと乱暴に要約すると。

「化学業界で語り草になっているのが」として１９９３年の住友化学愛媛工場の爆発事故をあげている。

同社はとある樹脂で世界でシェア6割を占めていたが、この事故で供給不安が発生し、日本、台湾、中国のライバルが生産を拡大し一気にシェアを奪った。住友化学は盛り返せずこの事業を売却したという記事。

まず比較するのに適切ではない事例だ。

その理由は：

1.　単なる事故と政府による管理は全く別物。
2.　住友の製品はライバルが容易に生産できたもの。今回のは、日本以外のどの国でも製造できない極めて競争力が高いもの。ライバルが生産を拡大し一気にシェアを拡大するのは不可能。
3.　今回の措置は、完全な禁輸ではなく、単にホワイト国から普通の国に取扱いを格下げするだけ。台湾や中国の企業と同じように申請すれば別に韓国企業が輸入するのは禁止されていない。

こんな簡単なポイントも外すようでは、日経の記事も小学校の壁新聞なみの品質だ。

ちょっとがっかりした。

ところで最近、日経と日経産業すら、なかなかじっくり読む暇ができないので、解約しようかな、と思っていたところ。

もうネットの情報を自分で取捨選択するほうがいい気がする。病院の待ち時間でもiPhoneで見れるしね。

そんな気分のところにこの記事。愚記事とはいかないまでも、知的刺激がなさすぎて、もう止めようかなという気持ちにグッと傾いたぞ。

ところで日経と日経産業で毎月8,900円払っている。

たのしい記事満載の日曜の新聞だけ、コンビニで買ってもいいな。