とれ~るランナー ペガサスで~す♪
野沢温泉トレイル65km参戦記 レース模様!
膝故障から何を求めて?
ペガサスの思う「トレイルレース」は、
記録も必要ですが、「自分の限界に挑む」事!
そして、「自分の脚でゴール」する事。
当たり前の事を云っていますが、
この当たり前が無いのがトレイルです。
トレイルには、3つの坂があります。
・登り坂
・降り坂
・ま坂(笑)
最後の「ま坂」が現実となって襲ってくるのです。
「ま坂」=リタイヤ!・・・嫌な言葉ですね!
でも、「ま坂」は嫌な事ばかりじゃありませんよ。
最初からリタイヤするつもりで参加する人は居なく、
誰もが最低の完走を目指して走っています。
「ま坂」を考える時点で、脳みそと葛藤が続きます。
ペガサスは今までリタイヤの文字を考えた事が無く、
それどころか、関門時間や制限時間を気にした事が無い、
膝を故障するまでは???
今回の野沢温泉トレイルには、事前準備はありませんでした。
なんせ、この大会に参加しようと思ったのが、
6月初めでした(笑)
申し込みをしてから、どんなコースなのか?
大会HPを確認して、今出来る練習をしました。
自分の中では、トレイル=20km以上5時間以上
活動する事が最低条件と位置づけて、
これを2日間連続出来れば、最低の完走は出来るはず!
あと、暑さ対策としては、昼間の時間帯に
2時間~3時間動き続ける事!
この時、水分補給をどうするか?がカギだと思ったので、
ハイドレとソフトフラスコを使い、
時間ごとの必要量を把握して来ました。
最終的には、服装と持ち物を決定しました。
服装は、大会前のブログでは足元に
スキンズのゲーターの予定でしたが、
薄いロングタイツに決定!
何故かと云うと、ミドルと云っても
65kmの距離になりますので、
汗を大量に掻くと、膝のテーピングが剥がれるかもと、
汗を掻いた時、タイツを履いていると
気化熱で放熱する効果があると思いました。
持ち物とは、必携品に水分と補給食になりますが、
ここでは、水分と補給食についてです。
水分はエイドで補給できるので、
エイドまでの距離を考えて、500mℓのフラスコを
胸ポケットに2つと、ザックの中に1つ入れました。
胸ポケットのフラスコには、1個当たりに粉飴200kcl分と
2gの塩を混ぜて水を入れて持ちます。
ザックの中のフラスコには、粉飴200kcl分と
2gの塩を混ぜて水を入れません。
補給食は、クッキー4つ(352kcal)と、
ようかん2個(228kcal)をマルチポケット付きの
ランニングパンツに仕込みます。
笑い話ですが、5年使っているパタゴニアパンツに
マルチポケットが付いている事を最近知りました(;^_^A
小さなポケットだったのでデザインかと思った(笑)
後ろにチャックが付いており、カギを入れてはいましたが、
それ以外に4つのポケットがあるなんて(笑)
この野沢温泉トレイルでは、個人のデポバックが
置けるんですよ!
自分でテントを張って、デポする人もいれば、
主催者側で準備してくれたテントの下に
シートを引き荷物を置く人も居ます。
ペガサスは主催者側テントにデポバックを置きました。
▼自分のテントを張るゼツエイ夫妻!
中身は、先ほど説明したクッキーとようかんに、
クーラーバックの中にコーラ2本とコーヒー牛乳を準備しました。
遅くなりました、ここからスタートとなります(^▽^;)
まずは、セクション1の約23kmから!(緑色のコース)
オリンピックスポーツパークから温泉街を走ります。
温泉街を走って行くと、沢山の応援者が居ます。
37kmとか14kmとかに参加する選手たちが
65kmの応援に来てくれています。
あと、温泉街の道に私設エイド?と思われる物品が
置かれていましたが、毎週日曜日の朝市でした(^▽^;)
遅いけど温泉街は気持ちよく走れましたね☆彡
スポーツパークへ戻って来て、毛無山へ向かいます。
スポーツパークから林道をひたすら登ります。
この斜度?走れる斜度だけど、まずは歩きます(笑)
スタートから10kmぐらいからやっと登山道に突入!
シダの緑がハンパないトレイルをひたすら登ります。
途中、川を数回(覚えていない)渡りますが、
その都度脚を冷やして楽しみます(笑)
滑落したらもう終わりだと云う所も沢山ありましたが、
その都度ストックをしまいながら進みます。
毛無山手前からちょっとあくびが出始めて、
急登をよいしょって上がると少し貧血気味になる。
トレイルには3つの坂がある内の、一つ「ま坂」です。
高山病の前兆が少し出て来ています。
スタートから2時間半で毛無山山頂に到着です。
ここまでで約13kmになりますが?
予定では、セクション1を3時間で終了するハズが、
山頂まで2時間半なので、時間修正します。
当初の予定は、全行程で10時間~11時間で完走する。
セクション1、23km=3時間!
セクション2、14km=2時間!
セクション3、28km=5時間!
毛無山から降りて行くと長坂ゴンドラエイドになります。
まずはトイレを済まし、頭から水をかぶり、
エイドでオレンジとバナナを頂く。
おにぎりがあると思ったら、無かった(;^_^A
後で思ったけど、スタッフに「おにぎりは?」と
聞いておけば良かったと後悔してます。
その時は、全然頭が回らない状態でした。
胸ポケットのフラスコに水分補給をして出発します。
しばらく降りて行くと、浮石があり苔で滑りやすい
場所に差し掛かります。
ペガサス的には「先行きま~す」って声を掛けたいけど
渋滞状態なので進めず!
ここで前後の人と話しをしていると、今のペースで
約13時間以上掛かると聞いてビックリです。
ペガサスが「12時間切りを目指す」と話すと、
「何回目ですか?」・・・「初めてです」と、
「セクション1はこのまま降って終わりではなく、
登り返しがあり1時間以上掛かりますよ」との事。
事前YouTubeチェックでは、このまま降って
セクション1は終了と思ってました。
云われた通り、エグイ登り返しがありました(;^_^A
斜度は無いんだけど、1.5km進み100m登る感じです。
何とかスタート地点に戻りました。
セクション1のタイムは、
予定時間3時間⇒4時間17分!
エイドに行き、おにぎりを頂くが、食べれない?
お腹に入っていかない??
無理やり食べると吐きそうになる???
「ま坂」です(^▽^;)
水で頭を冷やします。
トイレに行き、また頭を冷やします。
予定より遅れているけど、焦らずデポバックへ向かいます。
デポバックには、塩分タブレットもあるし、
冷えたコーラもあります。
毛無山から降って来る途中でクッキー3つと
ようかん1個を食べたので、ポケットに補給します。
セクション2は距離にして14kmですが、
エイドが無いのでザック内のフラスコにも水を補給し、
1.5ℓ水分を持ってリスタートします。
まずは北竜湖へ向かいます。
北竜湖でトイレがあるので、済ましておきます。
そして、ここでコーラを購入します(笑)
北竜湖をグルっと回って小菅神社の石段が待ち受けて
いるので、もう一度フラスコにも水分を入れておきます。
この石段を登る時は、下しか見ていない(^▽^;)
前後に人がほとんど居ない状態でしたが、
鎖場に着いたら、プチ渋滞ですね。
37km参加の先頭集団がちょうどやって来たので、
先に行かせます。
この石段を登って来る途中、結構水分を摂取したので、
残り少ない状態でしたが、鎖場を登った所で
スタッフの人が沢水を汲んでポリへ補給してました。
「沢水です、自己責任で飲んでください」と!
もちろん頂きましたよ♪
小菅神社が最高地点と思っていたら、
なんか尾根に出たみたいで、横移動になります。
そして、緩い降りを進みスタート地点に帰ります。
セクション2のタイムは、
予定時間2時間⇒2時間46分
ここまでトータル:7時間3分!
セクション3の予定時間は5時間なので、
予定通りだと、12時間が見えて来ました♪
セクション2がもう少しで終わる所で、
毛無山降りの浮石場でお話しをした男性を
追い抜いた時、「まだまだ元気ありますね!」
「13時間は切れるんじゃないですか」と云われ、
「12時間切れるでしょう」と、無理とわかっていても
無謀な目標を自分から切り出しました(笑)
お互い笑っていましたが、心の底は???(笑)
セクション3は28kmの長丁場になります。
先ほどのセクション2での補給食はクッキー1個だけ!
今思えば・・・少なかったですね。
エイドでおにぎり1個とオレンジとバナナを頂く。
ここでデポバックへ向かい、コーラはゴール後飲むとして
1本取っておき、コーヒー牛乳をフラスコへ投入します。
(炭水化物5g糖分5gが摂取できます)
あと、靴をトレランシューからランシューに替えます。
下調べでは、コース的に、MTBコースを使うのと、
ロード(車道)を走る率が多くなるからです。
ランシューを使って正解でした♪
脚が残っていれば、12時間切れました。(笑)
セクション2からセクション3を走って(歩いて)いると、
もうそこは同じ顔触れで、登りが得意な人は登りが早く、
下りが得意な人は下りが早く、ペースは違うけど
ほとんど同じペースで進んでいます。
ほとんど一緒に走っていたのが、
「川崎トライアスロンクラブ」とユニフォームパンツに
書かれた男性と黒主体の服装の若い衆に、
最後に一緒にゴールへ導いてくれた男性です。
この男性は、5回目の参加で今年が一番暑いと云ってました。
セクション3は、一番暑いコースでほとんど日影が無い
コースを登って行きます。
先ほども書かせて頂きましたが、MTBコースと
ロードなので、逃げ場が無い(^▽^;)
この3人から出る言葉は、「暑い」だけ(笑)
ここでも「ま坂」が出るんですよ?
同じ境遇の中、身体はキツクて、一人だとペースダウンするけど
ペースが落ちる事が無く、進めるんですね☆彡
言葉に出して励ましあう事が無くても、
進めるのはなぜなんでしょうね!
最後のエイドに到着です♪
スタートして10時間が立ちました。
トライアスリートと若い衆に、
「12時間切れるぞ!」と切り出します。
「他のランナーが無理無理」と云います。
「あと降るだけだから、1時間半あればダイジョブ」
と、自分でも切れるんじゃないかと思ってました。
エイドでは、もちろん最後のおにぎりを頂きます。
オレンジにバナナも頂き、出発です♪
最後のナンバーチェックをしてもらい
ゲレンデへと入って行きます。
もうここまで来ると両太ももがヤバい、
降りのゲレンデは走れない!
「痛い、痛い、痛い」と云いながら
降って行きます。
トライアスリートと若い衆には、
「先行って」「12時間切ろうね」って
声掛けて別れます。
ゲレンデを少し走るとすぐにロードに出ますので、
ストックをしまい、太ももが終わってもいいから
ロードの降りを飛ばします。
下り途中で男性2人に追いつき、
ちょっとお話しをすると、「この先トレイルに入って、
温泉街まで行きますよ!」との事。
「ま坂」・・・なんですよ!
ロードならなんとか太ももが持ちそうだけど、
トレイルに入ったら・・・持ちません(;^_^A
男性一人から、「トレイルレースですよ、
トレイルがあって当たりまえですよ」って(笑)
YouTube確認したけど、ロードで終わって
温泉街走り、ゴール手前に最後の坂がある
ことしか頭にありませんでした。
案の定、トレイルに入ったら、
走れないペガサスが居ました(笑)
歩きます。
時計見ます。
残り30分で12時間です。
なんでか、涙が出て来ます。
一瞬、「もうダメと思いました」
そーすると急に吐き気がします。
内臓をやられて、気が緩んだ時に来ました。
「ま坂」です(;^_^A
ここで・・・一回出します(^▽^;)
残り30分で温泉街に出ないと間に合いません。
何故かと云うと、温泉街に入り、ゴール手前の
激坂を歩いて登るのに15分掛かります。
今朝宿からその坂を登る時、何分ぐらい掛かるか?
計ってみたら、15分弱掛かりました。
残り30分で、まだ温泉街どころか?
ゲレンデも見えません。
12時間切れなくても、最後まで挑戦しようと
がんばりますが・・・歩いているペースと変わらず(;^_^A
温泉街に出たのが、スタートして11時間58分です。
マジ、悔しかった!
2017年の時とは違う感覚です。
走れずに悔しかったじゃなく、もっと頑張れた自分が
いたはずと、間に合ったかもと悔しくなります。
それと、ここまでこれた事がうれしかったし、
自分の脚で走れていた事に感謝です♪
悔しかったのとうれしかったのと入れ混じった感情です(;^_^A
温泉街へ出ると今年で5回目と云う男性が歩いています。
声を掛けます。
「こんにちは!」(笑)
何故か、ほんとに「こんにちは!」と(笑)
二人とも立ち止まって、笑います☆彡
一緒に歩いては走り、走っては歩きを繰り返し、
ゴールへ向かいます。
でも、ペガサスの歩きが多くなり、
5回目の男性は先へ進みます。
最後の最後の激坂手前で、男性が待ってくれています。
「一緒に行きましょう♪」、「お願いします」と!
激坂を歩いて登って行くと、前方からトライアスリートが
降りて来て、「おかえりなさい」と声を掛けてくれた。
「12時間切りましたか?」
「おじさんのお陰で、2分前にゴール出来ました」と!
うれしかったねぇ~☆彡
「おじさんのお陰」だってぇ~♪
やっぱペガサスは「誰が見たって、おじさん」だよねー!(笑)
ライトが無くても見える明るさだったので、
最後までライトを付けずにゴールへ向かいます。
5回目の男性から、「最後走りますか?」と、
「まだ走れませんので、先に行ってください」と、
「それでは、もう少し歩きますか?」と男性から!
ゴールが見えてきたので、「走りましょう」と!
ゴール前になり、ペガサスが「お先にどうぞ!」
って云うと、「最後は一緒に!」
残り5mぐらい手前から、「手を繋いで行きましょう」って!
ムチャクチャうれしかったよ☆彡
涙が止まらなかった(T_T)
最後は手を繋ぎ感動・感激のゴール☆彡
5回目の男性が居なかったら、もう少し時間が
掛かってもおかしくなかったと思います。
男性から「12時間半切れますよ」と云われ、
歩くペースも遅くなることが無かったんですよ。
これも、「ま坂」なんですよ(笑)
結果は、
セクション1:4時間16分57秒
セクション2:2時間46分25秒
セクション3:5時間24分12秒
ゴールタイム:12時間27分12秒
ゴール後、激坂を下りて行くと、
途中で具合いが悪くなり、嘔吐(^▽^;)
座り込んでいると、13時間無理ですよと
云っていた男性が激坂を登って声を掛けてくれます。
「速いねぇ~、12時間切れましたか?」って、
「12時間半でした」と、「まさかあそこから
こんなに追い上げるなんてスゴイです」!
「ま坂」なんですよ(笑)
声を掛けてくれたタイミングで13時間越えていました。
完走した人、リタイヤした人、
「おかえりなさい、ご苦労様でした」
苦しかったけど、楽しかった。
みなさんは、何を求めているのか?
来年も刺激を求めて、参加しますよね???