今回の生徒さん達は、キッズ&小中学生を対象に
様々な体験スクールを企画・運営している東京の会社が募集した
スキースクール参加者で、回を追うごとに益々盛況になっています。
そして学校行事の生徒さん達のような"強制参加"ではないですし
かつSAJを基本にした「検定付」のため
どの子も講習を受けるモチベーションが高いことが特長です。
合否発表の場に立ち会いませんので、聞いた話ではありますが
合格出来ず泣く子の姿も見られるとか・・・。
担当したは3泊4日のプライベートレッスンの生徒さん
すでにSAJ.Jr3級を保持、今回Jr2級を目指す小5女児Aちゃんでした。
1日目:晴れ
2日目:晴れ後曇り
(夜間に新たな積雪30㎝)
3日目:曇り時々晴れ
4日目:薄曇り
すでにパラレルになっていますが
ストックを使ったずらしの要素が強いターンのため
小回りはともかく、大回りが(斜滑降)+(小回りとほぼ同じターン)
つまり斜滑降で横方向の幅を稼ぐ滑りになっていて
縦方向に落ちることがないので円弧を描いていないのです。
外向傾が取れ斜滑降もストックワークも出来ていて
横滑りさえこなすのですから、カービングによる半円を描く
スピード感のある滑りは多分、これまで習ったことがないのでしょう。
安定はしているものの、Jr2級まではこの滑りでOKですが
この上を目指すのであれば点数が入りずらい滑りと言わざるを得ません。
最初から合格は間違いないので、とりあえずストックを突かずに
縦に落ちるイメージで大回りしたら良いという助言だけに留めたのは
様々な点で相反する部分があるカービング要素を短期間で習うことで
頭が混乱してしまわないよう配慮したためです。
そしてもう一点、講習内検定とは言え、一応「これは検定です」と
3日目に2~3本設定するよう決められているのですが
前日はガリガリ、当日朝は新雪20㎝超の未圧雪だったため
ずらす滑りが有効だったためでもあります。
そしてJr2級合格発表後は
圧雪されたこの時期としたらベストコンディションの下で
シュテムターンを中心とした練習の結果、大回りは大きな円弧を描き
かつスピード感のある滑りになったのではないでしょうか。
まずは良かった、良かったというものです