前回のドックは一昨年の12月に受けてその結果に基づいて
昨年の8月には「早期胃ガン」の内視鏡的切除術を受けましたが
15年来に渡る「高脂血症」は服薬治療を受諾していなかったので
今回の検査結果も当然相変わらずのままでまたまた治療を奨められています。
ところで人間ドックの健診結果は様々な測定値を元に判定されます。
一昨年までの「正常値」は今回から「基準範囲(または基準値)」と変更になり
この範囲に測定値が納まっていれば「異常なし」と判断され
めでたしメデタシで終了です。
ではこの基準範囲はどうやって決めるのでしょうか?
どうやら学会によって違いがあるようですが下は(社)人間ドック学会のものです。
*基準範囲(=基準値)…全国の150万人余りの人間ドック受診者から
他の一般的な検査に異常なく、飲酒はビール相当1本以下
喫煙もしない1万5千人余りの厳選された健常者の検査値を元に算出します。
この選定方法は国際的に決められています。
それに寄るコレステロールに関する従来値と新基準範囲は下表の通りで
カッコ内は今年の私の測定値です。

当然この表に基づいて治療を奨められるわけですが
この表の従来値と新基準値のように、元になる数値が変動すること自体が
コレステロールについてはまだ研究段階にあり確立されていないのでは
との思い抱き、過去に治療を止めてしまったり今でも再開することに
二の足を踏んでいる理由の一つになっています。
薬は出来るだけ飲みたくないですし…。
そして今回、改めて治療するかどうかを検討する中で
この基準値に関する驚くべき内容の記事をネットで見つけてしまいした。
K医学博士のブログに曰く
「平成の初め頃は250だった総コレステロールの正常値は
その後ある高脂血症薬の発売時期の直前に220まで引き下げられました」
(今では上表の右端のように199まで下げられています)
そして「血圧も同様に
正常値を下げることで病人を増やし治療薬の販売増を図っています」とも。
ちなみに某国立大学の薬学部教授を務める実弟に先日
その辺りの真偽を尋ねたところ頭から否定をしなかったことからすると
あながち作り話ではなさそうなのです
また別人からコレステロールを下げる薬の世界の生産量の6~7割を
日本人が消費しているとも聞きました。
さらにこのK医学博士はこのブログにこんなことも書いています。
高脂血症と診断されている人の方が高脂血症でない人と比較して
脳卒中で入院した場合の死亡率は2分の1から3分の1低いと報告されています。
脳梗塞では、高脂血症のない人約9900人の内で死亡は5.5%であるのに対し
入院時に高脂血症と診断された人約2300人の死亡は2.4%でした。
脳出血では、高脂血症のない人約2800人の内で死亡は13.4%であるのに対し
入院時に高脂血症と診断された人約440人の死亡は6.3%でした。
くも膜下出血では、高脂血症のない人約1300人の内で死亡は17.3%であるのに対し
入院時に高脂血症と診断された人約2300人の死亡は6.3%でした。
つまり、これらの病気の死亡率はいずれも高脂血症患者の方が低かったのです。
その原因としてコレステロールが血管を作る材料のため高脂血症患者の方が
血管の状態が良いことが挙げられます。
となると、高脂血症の定義自体が怪しいことは明らかです。
・BMI:22.4
・体脂肪率:18.9
・血圧:75~101
こんな私が週5日はソフトバレーで1日2~3時間タップリ汗をかき
たまに試合にも出場し、冬はさらにシーズン70日以上のスキーが加わり
夏はパンツ一丁でスポーツのつもりの野菜作りを勤しむ生活を
風邪ひとつひかない健康体で楽しめているのに服薬治療が必要とされるのは
冠動脈疾患の将来の可能性を1%だけ減らすことが出来るかもしれないからです。
これまで自覚症状どころかほんの僅かな不調すら感じていないのに…。
50歳頃からずっと、ほぼ同じ高い値のままなので医者からは
食事療法では直らない遺伝的なものだと結論付けられたこの体質なのに
今さら薬を飲んで無理やり下げる必要性などあるのでしょうか?
また一方、未だ変動する基準値が元で決められた健常者と呼ばれる人々は
この私以上に本当に健康に暮らしているのでしょうか?
そんな単純な疑問に加えて、今まで聞いたことがないK医学博士の
上記のような意見や主張まで目にしてしまっては、服薬治療をどうするかという迷いなど
ほとんど消え失せたのはあまりに当然と言えば当然のことではありませんか