最近のスキー技術の解説などには「股関節」がよく登場します。
理由は、昔のような「膝」を主体とした滑りだと
次のような弊害が生じるからと言います。
①スキーを真上から踏めないため、力が伝わらず操作性が低下する
②外向傾が過多になり内スキーを使えなくなる
③回る意識が強くなりエッジリリースが遅くなるため谷回りの外脚の捉えが遅くなる
④エッジで滑る感覚が強く山回り主体の滑りとなりスキーの推進力を出すことが出来ない
⑤膝を使うと回旋や捻りのため膝の怪我(靭帯損傷)の恐れがある 等など
このため、現在のスキー技術は股関節の運動を主体に
下肢と上体を連動させることで膝主体の運動を抑制するのだそうです。
ところが、3シーズン前から25年振りに再度スキーを初めてから今まで
一度もこの「股関節」が実感できたことがありませんでした。
それがどうしたことでしょう、昨日突然、外足の踵でもなく膝でもなく
確かに“股関節で雪面を押している感じ”がしたのです。
(なんだこりゃ!)
この感覚を忘れないよう数本滑りましたが、ターンが今までになく安定したというか
力強くなったというか、スピード感が増したというか…。
いずれにしても次回が大いに楽しみになったことは確かです。

もともと今回ここに来たのは、ヤフオクで9千円台で落札した
このロシニョールの板を試すことが目的でした。
暇な時間、パソコンでスキーに関するページをフラフラしていると
様々な人が色々なスキー板の感想を述べていて
それらを読んでいるうちに今の私のレベル(SAJ2級以上1級未満)で
板の違いがどのくらい分かるのか知りたくなり
ある方がベタ褒めしていたコレをたまたま見つけて購入したのでした。
曰く、「これこそ究極のオールラウンドスキーか?やっと巡りあえたかも…。
ずらしても切っても、大回りはとてもいい感じ。
小回りもスキッディング系ならOK。今までで最も気に入った板です」
(記事投稿日不明)
結果は結局、「私にゃ、よく分からない…」
“股関節を実感した”のも昼食後、これまでプライベートで愛用している
友人Aさんのお下がりのOGASAKAケオッズに履き換えた後のことでした。
もしかした滑りの感覚が変わったことで身体の使い方にちょとした変化が起こり
それが今回の発見に繋がったのかも、と思うことにします。
ちなみに、ロシは2004年頃、ケオッズは2008年頃のものと推測しますが
ちろん全く定かではありません。

どちらの板を使っても
中社ゲレンデのこのコブ斜面には大いに手こずっています。

今年こそ、3月の「コブ特訓」に参加しようかなぁ。
*明日からはナイターを1日含んだ
丸3日間の熊の湯でのレッスンが入っています。