今年の「無尽」による年に1度の旅行先は
全線観光バスのツアーに便乗した二泊三日の小豆島でした。
無尽(むじん)とは
無尽講や頼母子(たのもし)講とも呼ばれ
本来的には相互扶助的なもので日本の金融の一形態である。
基本的な方法は、複数の人々で「講(組合)」を作り、金などを出し合って
それを積立てていき、宴会や旅行を催す場合もあれば、くじ引きで全期間の内1回
積立金を総取りし、これを全員が受け取るまで繰り返して一回転する形態もある。
現在では、その多くは職場や友人、地縁的な付き合いの延長としての色彩が強い。
もちろん、男性年寄り達の年に1度の旅行が楽しみではあるのですが
入会して5年、4回目の今回は気に入らない所がはっきりして来ました。
1.どの観光旅館も基本的に"海の幸"、つまり魚を売りにしたお膳が続くため
肉派の私には2泊目が苦痛になってしまいます。
翌朝に魚の開きなどの和食膳、昼は海鮮丼などが続くと最悪のパターンに。
それも海沿いならではの新鮮なものならいざ知らず、特に
回転寿司で1時間も回り続けているような乾燥した刺身はいかがなものか。

かくして今回も、2日間ともビュッフェスタイルで選んだパン食の朝食と
行きに立ち寄ったSAのカツ丼と帰りの味噌ラーメン(餃子付き)が
一番美味かったというサビシイ結果に・・・。
2.人によって酒類の種類と適量はバラバラなのですから、昔の団体旅行の
パワハラっぽいお酌を伴う宴会は時代錯誤の感が否めません。
3.この時期に信州から訪れるとほとんどの地方が暑さと湿気で
エアコンが必要なわけで、酔っ払いの多人数が同部屋の場合
どうしても一晩中スイッチ入れっ放しになってしまい
寝苦しいこと極まりなし。
ただ地鳴りのようなイビキの共演はそれほど気になりません。
4.行程の半分を占めるお土産店(またはコーナー)での時間潰し
今どきそこでないと買えないものなどほぼ皆無なのですから
なにもあんなに時間を取らなくても・・・。
もちろん、多分それなりのバックマージンは主催会社の重要な
収入源でしょうし、お土産購入が一番の楽しみという
お客側の事情もあるのでしょう。
5.心から素晴らしいと思える景色が少なくなった理由は
そこへ行かなくても画像で見られる時代になったことが一因かも知れません。
もう少し臨場感が強く感じられる、例えば祭りや花火の見物、または
トレッキングを含むなどの体験型など、行き先を吟味した方が良いのでしょうが
如何せん、メンバー10数人のうち私が若い方から3番目なのですから
なかなか思うようにならない事情もあり、今後どうしようかなぁ・・・。

干潮時に島とつながる砂浜なんてどこにでもあるし
島の「私有地につき立入禁止」という無粋な赤い看板は
景観を損ねていること、この上なし!