単なる箱、それも不要になった仏壇の最終処分は
この世から"消滅"させることで具体的には4つの方法があります。
1.菩提寺に依頼する
2.仏具店に依頼する
3.遺品業者に依頼する
4.自分で処理する
①自治体の粗大ゴミとして出し焼却
②自分の土地に埋設し土に返す
ここまでの全てを自分で執り行って来たのですから
今さら他人に任せる1~3の方法を取ることなどあり得ません。
1の寺については、「お焚き上げ」といって引き取った仏壇を
焼却してくれる所もあるようですが、例え自己所有地内でも
この大きさの言わば可燃ゴミをいくら何でもこの時代、焼却することなど
あまり考えられず、2や3と同じく産廃業者に渡された後
どこか見えない場所で焼却または粉砕等で処理されるのでしょう。
住んでいる"個人"しか自治体にゴミの処分を依頼できないのですから。
だとしたら、せめて自分の手で確実に焼却または埋設するのが
本当の意味で処分することになると思うのですが、残念ながら
庭先での焼却が違法であることは間違いなく、またこの大きさのものを
埋設することは掘削方法からして現実的ではありません。
そこで仏壇の外扉・障子が付いた内扉や欄間・柱等のうちの木製の部分の
ほんの一部を取り外して、掛け軸・仏像等の可燃の仏具とともに
少量を庭先で焼却、感謝の気持ちを込めながら
儀式的に炎とともに天に返しました。
そして本体のほとんどは、環境エネルギーセンター(旧清掃工場)に
自ら持ち込んで焼却してもらい、これで仏壇の処分は
つつがなく終了したことになります。
(完)