ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

障害者の自立を支援する?

2005-10-26 00:45:54 | Weblog
障害者自立支援法という名の法律がこの国会で決まった。

総選挙で郵政改革がメイン議題となったため選挙の争点として大きく取り上げられることもなく、この何でも通る国会でささっと可決した。

この法律により、障害者は今まで医療費が全額免除になっていたが、この法律で1割負担と変わることになった。

俺たちリーマンも以前は本人1割負担であったが数年前に3割に引き上げられた。3割となると病院にかかるのも遠慮がちになる。

障害者についても無料では何でもかんでも病院にかかり医療費をかけてしまうという歯止めの無さを問題視して、1割でも負担させることで医療費を抑えたいと言うことで通した。

でも、障害者と言うのはそもそも持病がある訳で日頃から病院には通っているけれど、障害対象の医療費についても負担しなければならなくなったのだ。

風邪を引いたとか怪我をしたとか、障害内容と関係ないことについて負担させるというなら分かるけど、すべて負担になった。
どうせ無料だからと医療機関も余計な治療や薬を出したフシもあったろう。
これら本人負担の話にはリーマン3割のときもそうだったが、医療機関自体の努力は聞こえてこない。

この影響はHIVキャリアの人にも及ぶ、申請すれば障害者手帳をもらえるので医療費は免除されていたがこれからは1割負担になる。

治療には月20万近くかかる高度医療が必要になるから自己負担は月2万近くにもなる。

他にも高度な医療を伴う障害者ならばどれほどの負担になるだろうか。

障害者1級の人では月に8万程度の年金をもらっているが、多くの人が収入のほとんどをこの年金に頼って生活している。
切実な問題になるだろう。

俺の彼氏も視覚障害者であるから、定期検査の回数を先生に相談して減らしてもらおうとか思っているらしい。大丈夫なのかな?

今まで無料だったからどれほどの負担になるのかも想像つかない様子で、すべては来年3月に発覚するようだ。

しかしこの法律の名前、いったいどうしたものかな!

「障害者自立支援法」??

実際の法律の中身は「自立して、やってってください~!」ってことなんでしょ?どこが「支援」してるんだろ?
こうやって聞こえのいいお題目にしてしまう感覚がおぞましい。


年金8万と書いたが、最近多くなっている生活保護の場合ではそれより多くて月12万くらい貰えるそうだ。
下手に時給800円のバイトでコツコツ頑張るよりも保護を受けた方がよかったり?などと計算してしまうほど結構もらえる印象に思う。

若い人でも保護を受けている人は結構増えていて、これからもどんどん多くなっていくだろう。

人生をやり直すチャンスは与えられるべきで一時期を生活保護の世話になるのはいいと思うが、まじめにフリーターしている人の給料とあまり変わらないというのもどうなんだろう?

弱い立場のものがより厳しい立場になる。格差のつく社会かあ・・
小さな政府、俺が思う「小さな」とはこういうことじゃないなあ

公務員改革・医療改革、年金も全部国民に厳しさを押し付けるだけなのか?
リーマンなら10月の給与明細を良く見た?また厚生年金が増額されてますぞ!
コメント (3)
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