ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

性的指向と性的嗜好の違い

2005-12-29 01:59:30 | Weblog
性的指向、これは恋愛感情や性的欲望の向かう対象がどのような「性別」であるかをさすものです。

異性愛・同性愛・両性愛などがある。
(最近の学説には性欲自体が薄いAセクシャルも入れる考えもあるそうです)

これに対し、性的嗜好とは性行動における好みのことで、分かりやすく言えば性癖・エッチの趣味のことです。

以前は性的指向も好みの問題とされ、嗜好の一種と考えられていた時もあります。また現在も多くの人が混同しているため、趣味嗜好に人権などない!と言われているのです。

多くのゲイは性的指向を異性に変更することはとても難しいことと考えています。(変更できるかもと思う人はバイセクシャル、性的指向の同性・異性の方向やその割合は個々に様々なんだと思います)

異性と、とりあえずのエッチは出来たとしても、根本の思いは変わりません。
これは素質の問題であり、好みといったような意思を変えられるようなものではないのです。

自由意志で同性愛を選択したという考えだと、社会的に異端である趣味を自ら選択した責任を負っても当然という論理にされるのです。

「性的指向による差別をなくそう!」と法務省が人権問題として強調していることも、性癖、性的嗜好を指して言っているのではありません。

性的嗜好にあたると思うものを書き出してみると、

・キスの仕方・愛撫の仕方され方・オナニーの仕方
・ナルシシズム・デブ専・ガリ専・熟年・毛深い
・筋肉・体位・フェラ・ロリコン・露出癖・スカトロ
・覗き・タトゥー・複数性交・SM・フェチ・・・・

それはもう人それぞれにイマジネーション豊かにあるんじゃないでしょうか?

ゲイはリベラルな考えを基本としていることが多いこともあって、性的嗜好といった性癖についても、それをあげつらって差別につなげることは由としない感覚が多いと思う。

性的指向と性的嗜好に線を引くことで、それが性癖は差別をしてよいということにはならない。

そういう性的なことにも寛容である社会が望ましいと思う。
エッチなことは何でも駄目!思考停止!という現状が性感染症の感染爆発の現況となっていることはご存知のとおりです。

性的嗜好にも寛容にといっても、それはファンタジーとして許されるわけで、
当然法的に許されない犯罪行為まで許容できる訳ではありません。

どうでもいい人には同じことに思えるこの性的指向と性的嗜好の違いを理解しておくことはゲイを主張(カミングアウト)する上で重要なことだと思う。

でも、これって難しいし分かりにくいよね。
これが同性愛を説明する上でなんとも苦しいところと思う。

なにせ、ヘテロは思い込んでいる訳だもんね、自分は「まとも」だと。

性的なことを自ら暴露することは無い・・この攻めを押さえるには
上記の説明になると思うのだけど、もっと分かりやすい説明は無いかなあ?

なんか、他にいいアプローチの仕方とか無いですかね?
皆さんはどう思いますか?


コメント (2)
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